最終更新日 2023年10月3日
メガドライブの環境設定のコーナーです。メガドライブ本体とメガCD、それにスーパー32Xなどの組み合わせによりステレオでの接続や、S端子・RGBなどの映像出力方法の組み合わせも変わります。セガ「メガドライブ以前のゲーム機」BBSでよく出ていた質問なので一通りまとめました。
ただし、私はワンダーメガ関係は持っていませんので、そちらについては記述できません。
以下の周辺機器ですが、2021年現在は純正品より非公式の互換品の方が手に入りやすいものが多いので、そちらを利用するのも手です。秋葉原のトレーダー本店や通販サイトなどで売っています。ただし、品質は保証しかねます、といいますか、China製の低品質なものが多いです。特にACアダプタは以下で紹介している代替品にした方がいいです。
映像出力ケーブル類や、ACアダプタについて以下にまとめます。
メガドライブ1本体付属のAVケーブルは、オーディオ用DIN8ピンのモノラルケーブルです。ステレオで使いたい場合は、本体の「PHONES」端子からステレオ音声を引っ張ってくる必要があります。
メガCDを使う場合は、メガドライブ本体の「PHONES」端子からメガCDの「MIXING端子(背面にあります)」にステレオミニジャックケーブルを繋いでから、メガCDの音声出力端子とテレビ(またはAV機器)とをステレオピンジャックケーブルで繋げてやれば大丈夫です。メガCD2とつなげる場合も同様です。
メガドライブ2本体付属のケーブルもモノラルですが、別売りでステレオケーブルが出ています。また、XMD-3およびサンタのS-02などを使う場合もメガドライブ1と違ってステレオミニジャックケーブルが必要になることはありません。
メガドライブ2に、メガCD及びメガCD2を接続した場合も同様に、本体からステレオ出力されています。先ほど書きました、専用のステレオケーブルなりを用意することにより、ステレオ音声でゲームを楽しめます。
また、後期に出たメガジェット,スーパー32X,MULTI-MEGAも、メガドライブ2と同様にミニDIN9ピンです。あと、NOMADも同様です。
メガジェットとMULTI-MEGAはDINプラグでの出力の他に、ステレオミニジャックでの音声出力端子も持っています(MULTI-MEGAはヘッドホン端子とLINEOUT端子で2系統)。両方とも音質には定評があります。
スーパー32Xは、メガドライブ2に使う場合はそのままステレオ音声がDINプラグから出力されます。もちろんメガドライブ2専用ステレオケーブルか、S-02, XMD-3等かを使用しなければモノラルになりますが。あと、メガドライブ1との場合にはメガドライブ1本体のヘッドホン端子を使わないとステレオにはなりません。
スーパー32Xには、メガドライブ本体から映像・音声を入力するための入力端子がついています。スーパー32X付属のケーブルで、MD1からもMD2からも入力できます。
ただし、純正中継ケーブルはMD1では背面端子から音声を取っていないため、結果として32X側の出力端子からは音声出力がされません。これは、主に下記のいずれかの方法で対処します。
MD1本体のヘッドホン端子から直接音響機器に繋ぐ
MD1本体のヘッドホン端子からメガCDのMIXING端子に繋ぎ、メガCDの音声出力端子から直接音響機器に繋ぐ
次項で紹介する、サードパーティ製品を使う
2021年現在、海外のケーブル作成会社から良質なものが販売されていますので、純正品をなくした人はもちろん、純正品から置き換えるのにもいいでしょう。
Retro Gaming Cablesから32X用の中継ケーブルが3種でています。下記写真の左側がMD1/GENESIS1用で、右側がMD2/GENESIS2用です。MD1用は本体ヘッドホン端子から音声を取るためのステレオミニジャックがついており、こちらを使えば32Xにステレオ音声が入力されるため、MD1のときにも32Xの背面端子から音声が出力されるようになります。
セガ純正中継ケーブルと同様に、ミニDIN9ピン側がメスのタイプもあります。こちらはMD1本体でMD2/GENESIS2用のRAD2Xを使うのにも都合がいい……と思ったのですが、電源がとられていないのかRAD2X直接接続は機能してくれませんでした。RGCからはMega Drive 2 to Mega Drive 1 adapter for RAD2X and YPbPr cablesというMD1でMD2用RAD2Xを使うための変換ケーブルが別途発売されているのですが、こちらはステレオ対応しておらず、音声はMD1のヘッドホン端子から直接音響機器に繋げて欲しいという設計です。
RGCだけでなく、Retro Accessからも同様の製品が出ており、下記写真のMD1 to MD2(メス)タイプならMD1でMD2用RAD2Xをステレオ音声で接続できることを確認しています。
ACアダプタはMD1系(MCD1/MCD2/MK3/MS/GG)用とMD2系(CDX/NOMAD/MEGA JET/MULTI-MEGA/32X)用の2種類に分かれます。電源まわりに規格が合わないものや低品質な互換品を使うと本体の故障に繋がりますので気を付けてください。
メガドライブ,メガCD,メガCD2用のアダプタは、でかくて重いSA-160Aです。しかし、ゲームギアやキッズギアにも使える便利なやつです。GENESIS1や海外用のMEGA DRIVEでも使えます。ちなみにDC9V1.2Aで、極性はセンターマイナスです。
また、箱には対応機種としてSG-1000, SG-1000II, MARK3, MASTER SYSTEM, MEGA DRIVE, GAME GEAR, MEGA-CDが記述されています。
メガドライブ2, メガジェット, MULTI-MEGA, NOMAD, スーパー32Xはこちらです。GENESIS2や海外用のMEGA DRIVE2でも使えます。セガ製デジカメの「DIGIO」用のもこれと同じそうです。ちなみにDC10V 850mA、極性はセンタープラスです。
また、SEGA TOYS製キッズ用コンピュータ「PICO」用のACアダプタである、「SA-190B」も、メガドライブ2やNOMADやMULTI-MEGAで使えることを確認しています。SA-190Bは無印SA-190と極性も同じですし、DC 10V 850mAと電圧、電流も同じですのでセガから公式にはサポートされていませんが問題ないはずです。
ワンダーメガ用はこちらです。DC9.5V 1.5Aで、極性はセンタープラスです。
音楽用のACアダプタPOWER-ALL PA-9Sはメガドライブ(MD1系)で使うとセガ純正SA-160Aよりノイズが軽減されると評判のACアダプタです。また、DC9Vで2Aありますので、別売りのYケーブルを購入すればメガドライブとメガCD or メガCD2を1つのACアダプタで済ませられます。
MD2系の機器でも、出力極性変換ケーブルとDC変換アダプタ(外径5.5φ/内径2.1φ/メス)⇔(外径4.75φ/内径1.7φ/オス)を組み合わせることで使えます。前述したYケーブルを用意した上で、センター+変換ケーブルとDC変換アダプタを2つずつ準備すれば、MD2と32XをPOWER-ALL PA-9S一つでまかなえます。
RetoRGBでの記事(Quality PSU’s For Classic Consoles)で紹介されていた高品質なACアダプタです。日本の電源(100V)にも対応していて、DC9V1.3Aで極性はセンタープラスです。なので、MD1系で使うときはMD1系用出力極性変換ケーブルとのセット、MD2系のときはMD2用DC変換ケーブルとのセットを選べばいいでしょう。
TriadのACアダプタ単体を買って、MD1なら出力極性変換ケーブル、MD2ならDC変換アダプタ(外径5.5φ/内径2.1φ/メス)⇔(外径4.75φ/内径1.7φ/オス)を別途国内で調達しても問題ありません。上記写真の左はMD1用の組み合わせ、右はMD2用の組み合わせです。
なお、同じ外観のまま部品が変わるリスクを避けるためにCastleMania Gamesがストックしているロットを買うようにと上記RetroRGBの記事では案内されてます。Triadは似たような外観で違う中身の製品を出しがちのようです。
何かの参考にということで大きさの比較ができる写真も貼っておきます。
メガドライブはソース映像は綺麗なのに映像出力関係の部品性能が低いせいで非常に損をしています。付属のケーブルを使ったビデオ出力でしか見たことがない人は、ぜひ一度下記のユニットやケーブルを使ってS端子出力やRGB出力での映像を見て欲しいです。きっとメガドライブの映像への印象が変わると思います。
なお、メガドライブ版ガントレット「真のアーケードモード」の画像比較で、コンポジットビデオ、S端子、RGB接続の比較をしていますのでご参考までに。
下記の機器はセガマーク3やマスターシステムでも使えたり、使えなかったりします。そのあたりの情報は、マスターシステムの環境設定の方をご覧ください。
メガドライブ用のアナログRGBケーブルおよびRGBユニットについて、代表的なものを以下に記載します。
なお、メガドライブは水平周波数15kHzのRGB信号を出力しています。なので、RGB接続の場合はアップスキャンなしでは15kHzモニタにしか映りません。逆にいうとアップスキャンコンバーターを使えばVGA(31kHz)接続もできますし、今時のモニタ/テレビにHDMI接続もできます。
下記で記載しているXMDシリーズはゲームによっては明るすぎるため、こちらを基本に考えた方がいいです。ただし、少なくとも国内では公式のRGBケーブルは発売されていないため、以下は全て非公式です。
以下記載の内、クラシックPC救済委員会製は試したことがありません。
穴場開発事業団製 : MD1用とMD2用が出ています。BEEP秋葉原店でも購入できます。2021年現在は、こちらをふだん使用しています。
通常販売されているのは上記したようにMD1、MD2用だけですが、メールオーダーでMULTI-MEGA/CDX用にミニDIN9ピン + ステレオミニジャックのタイプも作成してもらえます。MULTI-MEGA/CDXのLine Out端子の音声をRGBコネクタに持っていきたい場合にお勧めです。
私がテストした範囲では、XRGB-mini FRAMEMEISTER(※)に繋げるときはXSYNC-1を介さないと、一定周期で一瞬映像が途切れたようになりました。これは、MD1用、MD2用ともにです。これを防ぐための「メガドライブ用RGB信号安定化ユニット」なるものも穴場開発事業団は出しています。CRTモニタで使うときは問題ありませんでした。
※ 同期レベルは初期値の9でテストしています。あるていど同期レベルを上げることで対処はできます。(2020年8月10日追記)FRAMEMEISTERをFirmware Ver.2.04だと問題なくなっているようなので上記に取消線を入れています。
クラシックPC救済委員会製(リンクはInternet Archive内) : MD1用が出ていました。FRAMEMEISTER対応を明言していました。
東京RGBホスピス製 : MD1用とMD2用が出てました。長年愛用していました。
Retro Access製 : RGB JP21/SCART用ともにMD1用とMD2用が出ています。
Insurrection Industries製 : SCARTでMD1用とMD2用が出ています。
Retro Gaming Cables製 : SCART用でMD1用とMD2用が出ています。
他にも海外(というかCHINA)製のRGBケーブルを販売しているサイトや、ヤフオクで定常的に出品している人がいますが、こちらも試したことはありません。
eBayなどの海外ECサイトからアナログRGBケーブルを購入する際は、日本でのRGB21ピン(海外だとJP21表記が多い)であるか、欧州でよく使われているSCART端子であるかに注意してください。コネクタ形状は同じですが、配線が異なります。
SCART→JP21はRGCの変換コネクタで変換する手もあります。JP21→SCARTは穴場開発事業団にメールで注文できます。また、そもそもRGBケーブルを注文する際に、穴場開発事業団にSCART配列でケーブルを作成するように依頼すれば対応してくれます。
マイコンソフト企画開発のアナログRGBユニットがかつて電波新聞社から発売されていました。以下3製品の違いはMD1用であるかMD2用であるかと、S端子がついているかどうかだけで、他はほぼ共通の仕様です。
アナログRGB15ピンか21ピンかの入力端子が付いている15kHzモニタや、FRAMEMEISTERなどのアップスキャンコンバータにRGB接続するのに使います。なお、RGBケーブルは別売りです。
DIN8ピン出力端子から21ピンでモニタまでステレオ音声を持っていくには、マイコンソフト開発/電波新聞社発売のステレオ21ピンRGBケーブル(XC21RGB)が必要なのですが、現在非常に入手が困難だと思いますので、基本的に「PHONES」端子から直接音響機器(コンポ、ラジカセ等)に繋ぐことを考えた方が無難です。モニタに届く音声がモノラルで構わない場合は説明書に書いてある通り、MSX用の8ピンto21ピンケーブルを使えばよいでしょう。
MD2+XMD-3でXC21RGBを使う場合は、以下写真のような接続をします。MD1+XMD-1/2のときは、MD1本体前面のPHONES端子にXC21RGBの音声ジャックを差し込めばOKです。MD1+メガCD1/2のときは前記したようにPHONES端子からメガCD背面のMIXING端子に繋いでから、メガCDの音声出力端子から音声を取ればいいです。変換ケーブルのサンプルもリンクしておきます(JVC CN-140A)。
15ピンで繋ぐにはPCショップなどで売られている15ピンto15ピンケーブルを買えばOKです。「PHONES」端子からXMD-1にステレオミニジャックケーブルで繋いでやれば、モニタにもステレオで音声がいくはずです。
なお、この場合の15ピンは、X68kやPC9801シリーズなどでも使われていた、D-sub15ピン(2列)の方です。Mini D-Sub15ピン(3列)に繋げたい場合、変換アダプタで対応できます。サンワサプライだとAD-D15NEが該当します。
MD1用です。S端子出力はついていません。音声出力はステレオピンジャック1系統のみです。
XMD-1にS端子出力を付けたものです。ミニジャックとRCAピンプラグの2系統のステレオ音声出力端子も付いているので色々柔軟な接続が出来るのが利点です。
こちらは「XMD-2 RGB/S」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。
サンダーフォースIIIを使って動画サイトにテスト動画を上げています。ただし、穴場開発事業団のRGBケーブルを購入する前に作成した動画なので、そちらのテスト結果は収録されていません。
XRGB-mini、OSSC 240p Line 4x、OSSC 240p Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X-Pro + mClassic、RAD2X(MD2用) + mClassicをメガドライブ2で比較した動画です。RAD2X使用時以外は穴場開発事業団のMD2用RGBケーブルを使っています。
その他、私が動画サイトに上げているメガドライブの動画は基本RGB接続なので、そちらも参考になると思います。
メガドライブ版ガントレット「真のアーケードモード」の画像比較以外でも、以下でいろんな角度からテストしています。ご参考になれば。
通販のサンタで売られていたS端子ユニットです。メガドライブ1にこれを繋げると、一般のAV機器コーナーに売っているS端子ケーブル(別売り)によりS端子付きテレビと繋げられるようになります。また、後述するXMDシリーズよりもS端子出力に関しては勝っているとの評価を受けています。
こちらは「MEGA S-01」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。
マイコンソフト企画開発/電波新聞社発売のアナログRGB・S端子ユニットです。メガドライブ1にこれを繋げると、一般のAV機器コーナーに売られているS端子ケーブル(別売)によりS端子付きテレビと繋げられるようになります。なお、アナログRGB出力とS端子とで同時出力することも可能です。
こちらは「XMD-2 RGB/S」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。
メガドライブは色差出力されていませんが、海外でRGB→色差のトランスコーダー内蔵のコンポーネントケーブルが発売されています。
海外で評価の高いHD Retrovisionのコンポーネントケーブルです。GENESIS2/MD2用が出ており、ケーブルの途中にトランスコーダーが組み入れられているのもあって少々値が張りますが、別売りでMD1用、SS用、PCE用、NEOGEO用、プレイステーション1用のアタッチメントが用意されているので、複数機種で使いたい人にはリーズナブルかもしれません。
メガドライブを今時のテレビやモニタにHDMI接続したい場合は、"セガハードをHDMI接続する方法"をご覧ください。
メガドライブ1, メガドライブ2, ワンダーメガなど、メガドライブ本体の種類はいろいろありますが、コントローラの規格は共通です。つまり、メガドライブ用のコントローラならメガドライブ2にも使えますし、逆にメガドライブ2に付属してきた6ボタンパッドをメガドライブ1で使うことも可能です。
ただし、コードレスパッドなど、1Pと2Pの差込口間隔および本体形状が影響するものは例外になります。ワンダーメガ2付属のコードレスパッドもワンダーメガ2にしか使えません。
純正コントローラーの補修部品(替えゴム)はサードパーティからですが、海外では現在も販売されています。現時点でボタンの利きが悪くなっている人はもちろん、将来に向けて購入しておくことをお勧めします。
GENESIS用ソフトおよび海外メガドライブ用ソフトは、日本用メガドライブで動くものもあれば、そのままだと動かないものもあります。逆に日本のソフトが海外用本体で動かないケースもあります。これは以下のような原因が挙げられます。
以上のいずれか、または複数の条件が重なることで起動しなくなります。一番確実な解決法は、ソフトにあった地域の本体を使用することです。
補足の意味で、地域ごとの差異を簡単な表にしてみます。
地域 | 本体の名称 | カートリッジロック | カートリッジスロット | 映像方式 | 水平走査線数 | 垂直走査周波数 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | メガドライブ | MD1のみあり | 日本タイプ | NTSC | 525本 | 59.94Hz |
北米 | GENESIS | なし | GENESISタイプ | NTSC | 525本 | 59.94Hz |
ブラジル | MEGA DRIVE | なし | GENESISタイプ | PAL-M | 525本 | 59.94Hz |
欧州 | MEGA DRIVE | なし | GENESISタイプ | PAL | 625本 | 50Hz |
アジア | MEGA DRIVE | MD1のみあり(?) | 日本タイプ | NTSC | 525本 | 59.94Hz |
PAL | 625本 | 50Hz |
1番のカートリッジロックですが、本体を開けてアームを物理的に除去するか、スーパー32Xを使用することで回避できます。MD2以降にはそもそもロック機構がついていません。
2番は、カートリッジの形状差異に伴い本体のスロットの形状も異なるため、GENESIS/欧州用MDに日本用MDやアジア用MDソフトは刺さりません。スロットを削るか、スーパー32Xなりユニバーサルゲームアダプタなりの下駄を履かせるかすることで回避可能です。GENESIS用ソフトは国内用メガドライブにそのまま刺さります。
3番のエリアプロテクトですが、他地域の本体で動かなくするためのソフト的なプロテクトを意味します。カプコン、コナミ、ナムコ等、大手メーカー系ソフトはかかっているものが多いようです。手持ちのソフト・ハードにて、エリアプロテクト等の確認をしていますので、ご参考までに。
4番の映像方式の違いですが、地域ごとにTVの映像方式が違うので、それぞれハード、ソフトの方もそれに合わせてあるわけです。日本や北中米、あと一部のアジアではNTSC(59.94Hz)、フランスや東ヨーロッパではSECAM(50Hz)、ブラジルではPAL-M(59.94Hz)、EU諸国やその他の地域のほとんどではPAL(50Hz)、が多く使われているようです。詳しくはWebで調べてみてください。ただし、ヨーロッパで発売されたソフトでもグローバル販売を意識してソフトウェア的にPAL/NTSC両対応している場合も多く、純粋にこの問題のせいで他地域のハードで動かないケースはそんなに多くはないようです。
フランスではテレビの映像方式はSECAMが広く普及していましたが、周辺諸国のPAL用のAV機器/ゲーム機が使えるよう、テレビにSCART端子が付いているのが普通だったようです。なので、フランス用MEGA DRIVEにはSCARTケーブルが標準で付属して、映像方式の違いを吸収しているそうです。
3番の問題はメガドライブ(GENESIS)本体にユニバーサル化の改造をすれば、後述するユニバーサルゲームアダプタの類を使わずとも解決しますが、私はやったことがないので割愛させて頂きます。その昔バックアップ活用テクニック(現ゲームラボ)等に記事が載っていたそうですし、今ならWeb検索すれば該当するWebページはすぐに見つかることでしょう。
ただし、4番の映像方式の違いはJP1 - JP4のパターンの組合せ変更だけでは乗り越えられません。NTSCとPALとを正確に切り替えるにはベースクロックの変更もする必要があるからです。NTSC機の改造でここを怠ると、PAL実機で遊んだ時と比較して、テンポや音程がずれたり、動かなかったりしますし、当然逆もまたしかりです。しかし、日本国内のメガドライブ改造ページはPALのゲームをだいたい遊べればいい(細部にはこだわらない)ということで、ここに無頓着なとこがほとんどです。これは、改造したNTSC本体を、PAL環境でPAL実機で遊んだ時と比較するという正しい物差しを使った比較をしていないため、違いに気付いていない可能性もあります。以前は国内でPAL環境を用意するハードルが高かったことも影響しているでしょう。
2018年現在だとPAL対応モニタは安価に入手でき、PAL環境を用意するためのハードルは当時より低くなりました。といいますか、表だってスペックに記載されていないだけで、VGA/HDMI入力でならPAL機が正しく映る液晶モニタもそれなりにあるようです。PAL対応のアップスキャンコンバータ「XRGB-mini FRAMEMEISTER」で擬似的に対応することもできます。それらを勘案すると個人的にはPAL用ソフトを遊ぶためにはPAL用の本体を入手することをお勧めしたいです。欧州の人が遊んでいたのと同じテンポ、同じ音程、同じ画面比率で遊ぶことに価値を感じない人には理解し難いかもしれませんが……。
なお、ベースクロックの違いを克服するための改造KitがMI68というイベントでFuture Driver様の中の人により頒布されていましたが、こちらは極少数なのでお持ちの方はほとんどいないでしょう。ただ、海外では同様のmod kitが開発されていますので、そちらを利用すればよいでしょう。
ブラジル Tec Toy社が出していたMEGA DRIVE IIIの出力映像方式はPAL-Mですが、手持ちのCRTモニタにRGB接続なら問題なく映りました。ただし、同モニタにコンポジットビデオケーブルで接続した場合は白黒でしか映りませんでした。また、液晶モニタ(IOデータ LCD-RDT242XPB)にOpen Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6経由でRGB接続しても、問題なく映りました。
です。上記の3番の原因により海外ソフトを国内用メガドライブで使えない場合は、一般(?)に「メガキー」と言われているユニバーサルゲームアダプタを使えば動かせるのですが、大人の事情で、ここではこれ以上は記述しません。また、前記したように映像方式の違いは完全には乗り越えられませんし、個人的には海外の本体を買った方がいいと思ってます。
CD + Plusは海外メガCDソフト(SEGA CD用など)を国内メガCDで動かせるようになるアダプタです。同じような機能を持つ「CDX」「CDxPro」なるものもあるそうです。
ただ、メガキー類と同様の大人の事情でこれ以上の説明はいたしません。eBayなどで海外の本体が入手しやすくなった現在、個人的には海外の本体を買った方がいいと思ってます。
シグマ電子が出しているジョイスティック「Σ9000TB」をメガドライブで使うための手順について、メガドライブでΣ9000TBを使用するにまとめてあります。
カートリッジの経年劣化やバッテリーバックアップの電池切れ対策に役立つ吸出しツール「Retrode2」について、Retrode2についてにまとめてあります。
Retrode2などで吸い出したROMイメージや、バイナリで提供されている同人ソフトを実機で遊ぶのに使うツール類についてMD用Flash Cartについてにまとめてあります。MegaSDについてもこちらです。
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