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最終更新日 2022年8月11日
Retrode2のファームウェアをアップデートする手順です。公式サイトのFirmware « Retrode.org (Internet Archive内)に書いてある内容に則っています。
以下では、Windows 7 Professional SP1(64bit)を例にしています。異なるOSをご使用の場合、適宜置き換えてください。
Windows 10 Pro(64bit)にOSを更新したら、以下「4-4.USB接続のオープン」でエラーが出てファームウェアの更新ができなくなりました。WIndows 7 Professional SP1(64bit)の頃はファームウェアの更新ができていたマシンでです。他が原因かもしれませんが、Windows 10が原因の可能性を否定できません。といいますか、他の人もWindows10ではRetrode2のファームウェア更新ができていないようなので間違いなさそうです。
MICROCHIPからFLIPをダウンロードし、インストールします。2019年9月13日時点では、Ver.3.4.7が最新なので、こちらをインストールします。
なお、FLIPのインストーラは、「FLIP 3.4.7.112 for Windows (Java Runtime Environment included)」の方をダウンロードすれば後述するJREが含まれるので、そちらを推奨します。
FLIPがインストール済みの場合、この手順は省略してください。
1-1でJREなしのインストーラをダウンロードした場合、FLIPを使用するためにOracleからJRE(Java Runtime Environment)のインストーラーをダウンロードし、インストールします。
なお、オフラインインストールしたい場合はJava SE - Downloadsからインストーラをダウンロードしますが、64bit版のWindowsを使っている場合でも、32bit版のJRE(Windows x86 Offline)を使用してください。FLIPが64bit版のJREに対応していないからです。
JREがインストール済みの場合、および1-1でJRE付きのFLIPをインストールしている場合、この手順は省略してください。
Firmware « Retrode.orgからファームウェアをダウンロードします。「Retrode 2 Firmware Files」の見出しの下に、ファームウェアのバイナリを含んだZIPファイルへのリンクがあります。なお、Retrode2用プラグインを使用する場合、v0.18c以降のファームウェアに更新することが強く推奨されています。
ZIPファイルをダウンロードしたら、展開します。ファームウェアのバイナリ(v0.18cの場合は「Retrode2-v0.18c.hex」)は、マルチバイト文字が含まれるパスに置かないでください、FLIPが認識できません。「マルチバイト文字が含まれるパス」の意味がわからない場合、Cドライブ直下に「retrode」フォルダを作り、そこに置いてください。
ファームウェア更新前に、Retrode2が故障していないか、ゲームを読み取れるかの接続テストしてください。これを怠ると、ファームウェアの更新に失敗したのか、機器が故障しているかの切り分けが出来なくなります。
また、Retrode2の仮想ドライブにある「RETRODE.CFG」をテキストエディタで開き、先頭行に書かれているバージョンをメモしておいてください。CFGファイルごと、ディスクに保存しておいてもかまいません。
PCにRetrode2をUSB接続している状態で、Retrode2のHWボタン(奥のボタン)を押しながら、リセットボタン(手前のボタン)を押し、離します。この間HWボタンは押しっぱなしにしていてください。そして、Windowsからデバイスが切断された音がしたら、HWボタンも離します。
2番の手順の時点だと、WindowsがRetrode2を新たなデバイスとして認識しなおそうとし、失敗します(下記参照)。よって、以下の手順でドライバを手動で読み込みます。
システム情報画面(Windowsキー+Pause)から、デバイスマネージャを開きます。
デバイスマネージャの「不明なデバイス」を選択し、右クリックして出てくるメニューから「ドライバー ソフトウェアの更新」を選択します。
以下の画面で「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します(R)」を選択し、ドライバを手動で指定します。
以下の画面で参照ボタンを押し、FLIPのインストールディレクトリ以下に「usb」フォルダがあるので、そこを指定します。フォルダを指定したら、「次へ」ボタンを押下します。
ドライバのインストール画面が立ち上がりますので、以下の画面で「インストール」を押下します。
以下の画面が出たら、ドライバのインストールは成功しています。
1-2でインストールしたFLIPをスタートメニューなりから起動します。
FLIPの[Device]メニューから「SELECT」を選択します。[Ctrl]+SでもOKです。
以下の画面で「AT90USB646」を選択し、OKボタンを押下します。
FLIPの[Settings]メニュー > Communication > USB([Ctrl]+UでもOK)で出てくる以下の画面で「Open」ボタンを押下し、USB接続をオープンします。
[Ctrl]+Lを入力すると、ファームウェアの指定ダイアログが開きます。1-3で解凍しておいたファームウェアのバイナリを選択し、「OK」ボタンを押下します。
画面左下の「Run」ボタンを押下すると、Retrode2上のファームウェアが、4-5で指定されたファームウェアに更新されます。
更新プログラムの実行中はインジケータが出ます。実行インジケータが消えたら、書き換え完了です。完了ダイアログや画面へのメッセージはありません。
画面右下の「Start Application」ボタンは押さないようにしてください。
Retrode2のリセットボタン(手前のボタン)を押すか、USB接続を繋ぎ直すかしてから、Retrode2の仮想ドライブにある「RETRODE.CFG」をテキストエディタで開き、バージョンが想定通りに変わっているかを確認します。
更新前と同様にゲームを読み取れるかのテストしてください。障害があった場合、障害が起きたのとは別のバージョンのファームウェアでも同様の問題が起きるかを確認してください。いずれでも問題が起きる場合は、メーカーサポートに問い合わせてください。
FLIPの起動時に「Could not find a Java Virtual Machine, cannot continue.」と書かれたエラーダイアログが出る場合、1-2をご覧ください。
ファームウェア更新作業が終わったら、FLIP、JREともにアンインストールしてかまいません。特に、ふだんJREを必要としていない方は、JREをアンインストールすることを強く推奨いたします。
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