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最終更新日 2014年4月6日
セガから発売されていた周辺機器「セガサターンフロッピーディスクドライブ」の解説ページです。
以下の文の中では、フロッピーディスクのことをFD、フロッピーディスクドライブのことをFDDと略しています。
サターンでFDDを使うには、本体以外に以下が必要です。
セガサターンFDD本体
セガサターンFDD用ACアダプタ
セガサターンFDDオペレーター CD-ROM
※ 以下の画像をクリックすると拡大画像が表示されます
3.5インチのフロッピーである「MF2-HD」という一般に浸透している媒体を使用します。なお、MF2-HDという種類のフロッピーディスクは、単に2HDと書かれて売られていることが多いです。
2013年5月現在では、販売店が少なくなっています。価格も10枚1000円前後まで値上がりしています。
セガサターンFDDは、サターン本体背面の「COMMUNICATION CONNECTOR」とケーブルで繋ぎます。映像出力の左隣にある端子です。
セガサターンFDDを使ってのバックアップファイルメンテナンスは、FDDを買った時に添付されてくる「セガサターンFDDオペレーター」というCD-ROMを読み込ませて、FDD対応の「保存データ管理」を起ち上げる必要があります。以下に手順および補足事項を記載します。
注意. FDDのアクセスランプが点滅している時は、FDを取り出したり、電源をオフにしないようにしてください。
サターン本体またはパワーメモリーのセーブデータをフロッピーディスクにバックアップする手順です。
FDDにACアダプタを繋げます。
電源オフの状態のサターンに、FDDを繋ぎます。
サターンのディスクトレイにセガサターンFDDオペレーターをセットします。
サターンの電源を入れます。
「保存データ管理」画面が立ち上がったら、FDDにフロッピーディスクを入れ、画面右下の「更新」を選択した状態でCボタンを押し、フロッピーを読み込ませます。
本体、カートリッジどちらかの段で、方向キーを左右に入れ、「拡張メモリー1」または「拡張メモリー2」を選択します。
拡張メモリー1および拡張メモリー2を初期化します。なお、サターンFDフォーマットに初期化済みのディスクを使う場合、この手順は省略可能です。PCフォーマットで初期化されているディスクは省略不可です。
本体のデータを拡張メモリー1にコピーします。個々のファイルのコピーは、サターン標準の保存データ管理と同様の手順で行います。
なお、本体のデータをバックアップする必要がない場合、この手順は省略してください。また、コピー先は拡張メモリー1でも、拡張メモリー2でもどちらでもかまいません。
パワーメモリーのデータを拡張メモリー2にコピーします。個々のファイルのコピーは、サターン標準の保存データ管理と同様の手順で行います。
なお、パワーメモリーのデータをバックアップする必要がない場合、この手順は省略してください。また、コピー先は拡張メモリー1でも、拡張メモリー2でもどちらでもかまいません。
複数のFDを使用する場合、5番からやり直してください。
今度は逆に、フロッピーにバックアップしておいたデータを、サターン本体またはパワーメモリーにリストアする手順です。
FDDにACアダプタを繋げます。
電源オフの状態のサターンに、FDDを繋ぎます。
サターンのディスクトレイにセガサターンFDDオペレーターをセットします。
サターンの電源を入れます。
「保存データ管理」画面が立ち上がったら、FDDにフロッピーディスクを入れ、画面右下の「更新」を選択した状態でCボタンを押し、フロッピーを読み込ませます。
本体、カートリッジどちらかの段で、方向キーを左右に入れ、「拡張メモリー1」または「拡張メモリー2」を選択します。
拡張メモリー(FD)から本体にデータをコピーします。個々のファイルのコピーは、サターン標準の保存データ管理と同様の手順で行います。
なお、本体のデータをリストアする必要がない場合、この手順は省略してください。
拡張メモリー(FD)からパワーメモリーにデータをコピーします。個々のファイルのコピーは、サターン標準の保存データ管理と同様の手順で行います。
なお、パワーメモリーのデータをリストアする必要がない場合、この手順は省略してください。
複数のFDを使用する場合、5番からやり直してください。
「保存データ管理」ですが、マルチプレイヤー画面から行くサターン標準の保存データ管理と、なんら操作性において変わるところがありません。ファイルのバックアップをするのに絶対に欲しい「全ファイルの選択」はおろか、「複数ファイルの選択」機能すら付いていないので、パワーメモリーのファイルを総てFDにコピーするときも一個一個ちまちまコピーする必要があります。
ファイルの更新日時確認に、ファイル名、更新日時などをキーにした整列など、ビクトリーゴール・グレイテストナインシリーズのオプションにて使える「BACKUP UTILITY」では実装されている機能なのですが、残念ながらセガサターンFDDオペレータには付いていません。当然、複数ファイルの選択および全ファイルの選択も実装されていません。
ビクトリーゴール・グレイテストナインシリーズはサターン用FDD非対応です。
上記の文でわからない場合、説明動画がありますので、そちらをご覧ください。ニコニコ動画でも、YouTubeでもお好みの方で。
ゲームソフトが対応している「極々一部のタイトル」は、直接セーブ出来るようですが、その他「普通のソフト」はゲーム中にFDDにアクセス出来ません。
サターン本体、パワーメモリーで使われている「ブロック」という単位で表現しますと、FD一枚あたり「2 × 11392[ブロック/枚]」です。「2 × 」となっているのは、サターンFDDの仕様でFD一枚の中に「拡張メモリー1」「拡張メモリー2」と、2つの区画に分かれるようになっているからです。
これは、FD一枚の中にパワーメモリー2個と同じようにデータが保存できると思って、だいたい合っています。例えば、同じ名前のバックアップファイルを同じ区画にはセーブできませんが、違う区画でしたら一枚のFDの中にセーブ出来ます。
例.パワーメモリーの中にあるGRANDIA_001を「拡張メモリー1」に2個セーブすることはできませんが、「拡張メモリー1」と「拡張メモリー2」両方にセーブすることは出来ます。GRANDIA_001とGRANDIA_002は当然別の名前になるので「拡張メモリー1」に両方セーブ出来ます。
ただ、11392[ブロック/区画]と言いましても、媒体がフロッピーディスクですからセクタという概念が付きまとうので、パワーメモリーより沢山データが入るかというとそうとは限りません。サターンFDDでは「事実上の最小セーブ容量」が「64ブロック」なのです。つまり、パワーメモリーや本体で使用量2ブロックの__MRBONES__も61ブロックのSOQGUREN_02も、FDにコピーすると同じだけ空き容量が減るということです。
もう少し詳しく説明しますと、{64,128,192,256,...,11392}で表現される「64の倍数」ちょうどブロックだと一番スペースが効率良く消費されますし、1ブロックのときはFDの中の63ブロック分のスペースが無駄に消費されるので一番効率が悪いということです。例えば、1ブロックのセーブデータが178種類あるとして、それを総てFDの「拡張メモリー1」にコピーするとそれだけで拡張メモリー1の空き容量はなくなるはずです(確かめようがないですが)。
また、128ブロックのセーブデータ89個を「拡張メモリー2」にコピーした場合も同様に空き容量はなくなるのですが、先ほどの場合と比較してみるとどうでしょう。ここで、両区画とも空き容量がなくなっている「同じ状態」にもかかわらず、「拡張メモリー2」には11392ブロックものセーブデータが入っていて、「拡張メモリー1」にはわずか178ブロックしか入っていないのです。
それがどうしたと言われると困るのですが、FD1枚あたり単純にパワーメモリー2個分のデータが入れられるとは限らないということは説明できているでしょうか?
上記していますように、付属のACアダプタが必要です。メガドライブ2やスーパー32X用のACアダプタとほぼ同じサイズですが、当然別物です。詳細は以下の通りです。