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最終更新日 2016年1月17日
セガ系ゲーム機を遊ぶ環境について私の環境を事例にし、環境整備する際の参考にしていただければという趣旨のページです。あくまで事例ですので、これがベストなわけではありません。
将来状況が変わることを想定した文書構成にしています。また、一部非セガ系ゲーム機を繋ぐ情報も含めています。
ブラウン管の製造は2015年に終わったので、ブラウン管モニタの新品入手は以前より困難になりました。今後高騰化することも予想されます。また、一般ユーザ向けのPCモニタおよびテレビは16:9の液晶が主流です。そして、有機ELのPCモニタは業務用の非常に高価なものしかありませんが、有機ELテレビは徐々に値段が下がってきていますが実売20万円を切るところまではいってません。4Kテレビは低価格化しつつありますが、普及はまだしていません。
入力端子はPCモニタ、テレビともにHDMIが普及し、逆にD端子とS端子、およびコンポーネント・ビデオ端子は縮小傾向です。PCモニタ用は普及価格帯のモデルだとDVI/DisplayPort/ミニD-sub15ピンのうち2つとHDMIが付くって感じの製品が多いです。D-sub 15ピンは縮小傾向です。
サターン以前のゲーム機を遊ぶのに本当にいいのは15kHzのブラウン管を使ったモニタなので、こだわりある人は中古で状態がいいものが残っているうちに準備した方がいいかもしれません。現実解として液晶モニタ/テレビにアップスキャンコンバータを使って接続するのも無難な選択です。
ドリームキャスト(以下DC)を使用する場合はVGAボックスを使用するため、ミニD-sub15ピン入力端子があるPCモニタを用意するのがお勧めです。また、VGA対応していないDCソフトを遊ぶために、PCモニタかテレビにS端子があるとよりよいでしょう。DCを使用しない場合は、D-sub15ピン入力について気にする必要はありません。
アクションやシューティングを遊ぶ場合、遅延が少ないモニタ/テレビがいいです。前記したようにブラウン管が最強ですが、液晶テレビだと東芝のレグザが定評あります。基本的にはあまり大型でない方が遅延は少ない傾向があると聞いていますが、詳細はWebで調べてください。また、ソニーのBRAVIA 42W650Aも低遅延だと聞いています。
低遅延でD-Sub15ピン入力もあるPCモニタの例としては、IOデータ LCD-RDT241XPBがあります。入力端子にDVI-D、ミニD-Sub15ピンはもちろん、HDMI端子が2つ、D端子とS端子、コンポジットもあるため、セレクタを使わなくても多くの機種を繋ぎっぱなしにできます。また、VGA非対応のDCソフトにも対応できますし、プレイステーション2やWiiをプログレッシブ映像で楽しむことも出来ます。後継機種のIOデータ LCD-RDT242XPBは内部遅延がさらに少なくなったかわりにD端子入力がなくなり、HDMI入力が4系統に変わりました。こちら2製品はIPSパネルなので、ゲーム以外の用途で使う場合にも優れています。
あと、遅延対策を最優先する場合、IPSパネルよりTNパネルの製品の方が有利です。BenQ RL2460HTやASUS MX279HRに定評があります。2015年12月にRL2460HTを購入したところ、それまで使っていた三菱VISEO MDT23IWG(IPSパネル)よりはっきり遅延、残像感が少なくなったのを感じています。
ただし、IPSパネルの方がゲーム以外のPCモニタとして使う場合の発色や視野角などの面で優れていますので、一長一短ではあります。また、三菱および後継のIOデータのゲーミングモニタにはリモコンがついており、入力切り替えや画面モードの変更が容易にできるのが、RL2460だと本体脇のボタンで操作しなくてはならないのもマイナスです。遅延対策最優先ならBenQ RL2460HT(PCで144Hzのゲームも遊びたい場合はXL2430T)、IPSパネルや使い勝手の総合力ならIOデータ LCD-RDT242XPB、D端子が欲しい場合はIOデータ LCD-RDT241XPB、って感じだと思います。
液晶モニタで縦画面のゲームを遊ぶのに、ディスプレイスタンドやアームを用意しておくと便利です。上記した三菱VISEO MDT23IWGやBenQ RL2460HTは右90度回転ができるため、DCの式神の城2などは問題なく縦画面で遊べますが、サターンのシューティングで縦画面対応しているものはほぼ全て左90度回転が必要なため、スタンド/アームがないと縦画面で遊べません。
私はLCDデスクスタンドを使用しています。あまり場所をとらない上に使いやすくて気に入っています。
片方向にしか回転させないのならPivot機能付きのモニタではディスプレイスタンド/アームは不要です。私の知る限りだとPivot機能付きモニタは右方向固定の製品ばかりです。
別途アップスキャンコンバータにまとめてありますが、液晶モニタを使用する場合はFRAMEMEISTERを使用するのが無難です。ただし、タイトー F3システム基板は苦手としています。これはCSync CleanerまたはNRS-1を利用することで回避できます。
FRAMEMEISTERは、ゲーム中の解像度切替が苦手です。具体的には、サターンでゲーム中にムービーが入る箇所で、一瞬画面が暗転しやすいです。
現在はゲームプレイをPCに録画することが簡単にできます。自分のプレイを見直して攻略に役立てるのもいいですし、YouTubeやニコニコ動画に投稿するのもいいでしょう。基本的なことは「VIPで初心者がゲーム実況するには@Wiki - キャプチャーボード」にまとまっていますので、そちらが参考になると思います。
私はマイコンソフト XCAPTURE-1を使っています。この製品の長所と短所を、私が感じている中で述べますと以下の通りです。
長所はいろいろありますが、まず、標準のソフト(Video Keeper2)以外のソフトでも録画できる点です。これは、他の機器から乗り換える人にとっては大きなメリットでしょう。また、人気キャプチャソフト「アマレコTV」なら、AMVフォーマットなどの可逆圧縮フォーマットで録画できるのもメリットです。
また、ミニD-Sub15ピン端子があるため、VGAボックス経由でのDCの録画がしやすいのもメリットです。ただし、マスターシステムやメガドライブ、サターンでXSYNC-1を使う場合もミニD-Sub15ピン端子を使うことになるので、15ピンのセレクタを用意しないと、全機種繋げっぱなしにはできません(RGB21ピンセレクタはそもそも使う前提です)。
マスターシステムやメガドライブ、サターンはXSYNC-1を通した方が動画の両脇に大きな黒枠を入れずに録画できるのと、海外マスターシステム(PAL版)のゲームでXSYNC-1を使わないと暗転しやすい場面や画面が潰れる場面で安定することがあるメリットがあります。また、XSYNC-1なしだとFRAMEMEISTERでメガドライブが安定しなかった方が安定したケースもあります(伝聞情報)。ただ、FRAMEMEISTERにはXSYNC-1のスルー側出力を繋げているのに、直接繋げているときと安定度が変わるのが謎です。
具体的には、海外マスターシステム(PAL版)のPOWER STRIKE IIで全滅アイテムを取ったときにプレイ画面が暗転しやすかったのが改善しました。また海外マスターシステム(PAL版)のSAGAIAで水中遺跡面がXSYNC-1なしだと画面が潰れていたのも、XSYNC-1を使うことで解消しました。
短所は少ないようでいて、最初の「intelまたはルネサスのUSB3.0ホスト・コントローラICでないといけない」のが、大きいです。実際、ASUSのマザーボードでよく使われているASMedia Technologyのチップを搭載したPCだと、XCAPTURE-1は使えませんでした。ここに引っかかる人は、拡張USB3.0ボードを別途用意する必要があります。同社のSC-512N1-L/DVIを購入するという選択肢もあります。
XSYNC-1の15ピン出力経由だと録画できない基板がある件ですが、XSYNC-1のスルー出力からFRAMEMEISTERを経由させることで回避可能です。音声はキャプチャソフトの設定で、アナログ入力から取るようにすればいいです。
キャプチャの節で書いた内容だけですとイメージしにくいと思いますので、実際の構成例を図にしてみました。
2015年6月にブラウン管モニタを再購入してからはそちらがメインのゲームモニターで、画面比が16:9のゲームやPCのゲームを遊ぶのには液晶モニタを使ってます。マルチモニタ設定にして、ゲームをしていない方のモニタでキャプチャソフトのモニタリングをしています。
ブラウン管モニタを購入してからは、FRAMEMEISTERはほとんど使っていません。XSYNC-1の15ピン出力経由だと録画できない一部の基板をキャプチャするときだけ使ってます。遊ぶだけの場合、現時点では必要なくなっています。