SEGA Master System用Flash Cartについて

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最終更新日 2022年2月20日

Retrode2SMS/Mark-III cartridge reader/programmerレトロフリークカートリッジアダプター + RetroFreakDumper などで吸い出したROMイメージや、バイナリで提供されている同人ソフト(homebrew games)をマスターシステム/SEGA Master System実機で遊ぶのに使うツール類についてこのページにまとめます。

homebrew gamesはFlash Cartを持ってない方でもPCエミュレータで楽しむことができるので一度覗いてみる価値はあると思います。

EverDrive (Master EverDrive X7)

ウクライナのKriKzzによるFlash Cartです。この手のものの代名詞となっていて、Chinaによりたくさんの模造品が作られていますが、こちらが本家です。

下記写真の左側は旧バージョンで、むき出し基板で売られていた上、SDカードがmicroSDではなくSD規格だったために、SMSソフトのカートリッジをケースとして流用する場合に加工する必要がありました。右側は2020年3月時点での現行バージョンのMaster EverDrive X7で、カートリッジシェル付きで、ぐっと使いやすくなりました。

Master EverDrive X7

機能

セガ・マークIII/マスターシステム/SEGA Master System(海外)用ソフトのROMイメージがセガ・マークIII/マスターシステム/SEGA Master System(海外)実機であそべるというのが基本機能です。

前記写真を見ればわかるように、海外SMS用カートリッジ形状であり、コネクタのピン数が国内マスターシステム用カートリッジと異なるため、そのままでは国内用マスターシステムでは使えません。海外用マスターシステムのソフトについてに書かれているコンバータを利用することで解消できます。

microSDカードの選択

結論から言うと、SanDiskの8GB/16GB Class10のmicroSDカードで十分です。以下は詳細です。

一般に「SDカード」と言われるものには多くの規格があります。Mega EverDriveで使用できる物は物理サイズ的には「microSDカード」であり、「miniSDカード」や「SDカード」はサイズ的に使えません。

OS Ver.1.04時点での対応規格は4GB~32GBに対応する「SDHC」です64GB以上の「SDXC」には対応していません。メーカーはSanDiskと東芝に定評がありますが、他のメーカーがダメなわけでもないでしょう。以上を勘案して、条件の合う中でコストパフォーマンスの良いものを買えば良いと思います。

使用手順

2020年3月時点の現行バージョンであるMaster EverDrive X7はOSフォルダ(SMSSYS)をmicroSDカードのルート直下に置くくらいで、あとは特に気を付けるところはないのですが、一応かいておきます。

  1. Master EverDrive X7用のOSを公式サイトからダウンロードします。

  2. Master EverDrive X7用のOSを展開し、SMSSYSフォルダごとmicroSDカードのルート直下にコピーします。これを忘れると起動時に「ERROR:38」が出ます。

  3. 私的複製したセガ・マークIII/マスターシステム用ソフトのROMイメージやマスターシステム用homebrew gamesのバイナリをmicroSDカードに移動します。

    microSDカードのルートに全て配置してもいいですし、フォルダ分けしてもいいです。EverDrive上でフォルダ階層を追えます。

  4. EverDriveのスロットに上記microSDカードを挿します。

  5. カートリッジを本体に挿し、電源オンします。日本国内用本体で使う場合は前記したように別途コンバータが必要です。

  6. メニュー画面が表示されるので、方向キーの上下左右を使い、遊びたいゲームを選択します。基本「1ボタン:決定、2ボタン:キャンセル」だと考えると操作できると思います。

    2ボタンを押すとサブフォルダ内だと、上位フォルダに移動します。最上位フォルダだと、メインメニューが開きます。「Start Last Game」を選んだ状態で1ボタンを押すと、前回遊んだゲームが始まります。「Opttions」を選んだ状態で1ボタンを押すと、ゲーム内メニューを出せるようにするかや、その場合のショートカットキーを設定できます(※)。「Device Info」を選んだ状態で1ボタンを押すと、OSのバージョンなどが確認出来ます。「About」を選択した状態で1ボタンを押すと、操作方法などが表示されます。

OS Ver.1.04時点ではファイティングパッド6Bを使っているとゲーム内メニューが出てくれません。国内マスターシステムでも欧州SEGA Master System IIでも同様です。他のパッドでは試していません。

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