EverDrive-GGについて

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最終更新日 2020年12月4日

私的複製したゲームギア/キッズギア用ソフトのROMイメージHomebrew gamesを実機で使うためのツール「EverDrive-GG」についてのコーナーです。

1.見た目

下記写真の左側は旧バージョンで、むき出しな基板だったためギア用カートリッジの中身と入れ替えて使う必要がありました。右側は2020年3月時点での現行バージョンのEverDrive GG X7で、カートリッジシェル付きで、ふたを開けなくてもmicroSDカードを抜き差しできるようになったのと高速化したのとで、ぐっと使いやすくなりました。

EverDrive-GG新旧

なお、EverDriveにmicorSDカードは同梱はされてこないので注意してください。別途用意する必要があります。

2.microSDカードの選択

結論から言うと、SanDiskか東芝の4GB/8GB Class4のmicroSDカードで十分です。以下は詳細です。

一般に「SDカード」と言われるものには多くの規格があります。EverDrive-GGで使用できる物は物理サイズ的には「microSDカード」であり、「miniSDカード」や「SDカード」はサイズ的に使えません。

GG X7用OS Ver.1.04時点での対応規格は4GB~32GBに対応する「SDHC」です64GB以上の「SDXC」には対応していません。また、同じSDHCカードでも、Class4とClass10と書かれているものがあり、Class10の方が速度的に有利ですが、GGソフトの容量は非常に小さいので、Class10の恩恵はほとんど感じられないと思います。メーカーはSanDiskと東芝に定評がありますが、他のメーカーがダメなわけでもないでしょう。以上を勘案して、条件の合う中でコストパフォーマンスの良いものを買えば良いと思います。

ちなみに私が使用しているSDカードは以下です。2016年10月に秋葉原あきばお~2号店にて1枚300円で購入しました。ご参考までに。

SDHCカードサンプル

3.使用手順 

以下は旧バージョンでの使用手順ですが、2020年3月時点の現行バージョンであるGG X7ではOSフォルダ(SMSSYS)をmicroSDカードのルート直下に置く必要があるのと、カートリッジシェルに最初から入っているくらいで、あまり変わりません。

  1. 私的複製したゲームギア/キッズギア用ソフトのROMイメージやGG用homebrew gamesのバイナリをmicroSDカードに移動します。

    microSDカードのルートに全て配置してもいいですし、フォルダ分けしてもいいです。EverDrive-GG上でフォルダ階層を追えます。

    私的複製したセガ・マークIII/マスターシステム用ソフトのROMイメージも使えます。

  2. EverDrive-GGの右上のスロットに上記microSDカードを挿します。

  3. ゲームギア用カートリッジ(任意)の裏蓋を開け、基板をEverDrive-GG基板と入れ替えます。なお、カートリッジを開けるには「DTC-20」というドライバーが必要です。

    基板の入れ替え

  4. カートリッジの裏蓋を閉めます。

  5. カートリッジをゲームギアに挿し、電源オンします。

  6. メニュー画面が表示されるので、方向キーの上下左右を使い、遊びたいゲームを選択します。基本「1ボタン:決定、2ボタン:キャンセル」だと考えると操作できると思います。

    メニュー画面

    1ボタンを押すと出てくるサブメニューから「Load And Start」を選んだ状態で再度1ボタンを押すとゲームが始まります。旧バージョンだとSDカードからEverDrive-GGの論理カートリッジ領域にイメージがコピーされるのに数秒待つ必要があります。X7では瞬時に始まります。

    1ボタン押下でのサブメニュー

    2ボタンを押すとサブフォルダ内だと、上位フォルダに移動します。最上位フォルダだと、以下の写真のサブメニューが開きます。「Start Game」を選んだ状態で1ボタンを押すと、前回遊んだゲームが始まります。「Device Info」を選んだ状態で1ボタンを押すと、OSのバージョンなどが確認出来ます。「About」を選択した状態で1ボタンを押すと、操作方法などが表示されます。

    2ボタン押下でのサブメニュー

    X7ではOptionからゲーム内メニュー(In-Game menu)を出せるようにするか(Default:Off)や、In-Game menuのショートカットキー(Default:上+1+2)やOSフォルダの不可視化などを設定できます。In-Game menuからはステートロード、ステートセーブもできるのですが、OS Ver.1.04時点ではスタートボタンをショートカットキーに割り当てられないのでメニューが暴発しやすく、私はゲーム内メニューオフにしています。

4.その他利点

バックアップイメージを実機で使用できるとか、カートリッジの抜き差しの必要が少なくなるなど以外の地味なメリットを2つ挙げておきます。

なぞぷよが遊べない本体でも遊べるようになる

なぞぷよは、「ゲームギア+1なぞぷよパック」付属の本体では当然遊べるのですが、おおざっぱに言うと、それ以外の本体では動かないことが多いです。本体を改造することで動くようにできるようですが、EverDrive-GGを使えばその必要がなくなります。

マスターギアコンバーターの類いがなくてもマスターシステムソフトを遊べるようになる

海外マスターシステム用ソフトを遊ぶための「マスターギアコンバーター」という海外サードパーティの周辺機器がありますが、EverDrive-GGならこれを使わずとも海外SMSソフト、およびセガ・マークIII/(日本国内向け)マスターシステム用ソフトを遊べるようになります。拡張しなくてよくなる分、スッキリするのが嬉しいですね。

海外SMSソフトの起動

なお、海外SEGA Master System用ソフトだけでなく、セガ・マークIII/マスターシステム(国内)用ソフトにも対応しています。SG/SC用ソフトにも対応していますが、X7ではマスターシステムで全機種用ソフトを遊ぶときと同様の色合いになります。

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