トップ > ビデオゲーム > メガドライブ > 環境設定 > メガドライブ/GENESIS/MEGA DRIVE用Flash Cartについて > Mega EverDriveについて
最終更新日 2024年4月4日
ウクライナのKriKzzによるFlash Cartです。この手のものの代名詞となっていて、Chinaによりたくさんの模造品が作られていますが、こちらが本家です。
Proが出る前のバージョンです。メガCD/SEGA CD/MEGA CD(欧州)ソフトを遊ばないなら、こちらの方が安価であるというメリットがあります。MDタイトルなら1タイトルあたり1か所ステートセーブができます。
メガCD/SEGA CD/MEGA CD(欧州)に対応した上位バージョンです。ステートセーブが1タイトルあたり100か所に増えました(MDカートリッジソフトのみ対応)。
なお、MULTI-MEGAやCDXのようなCD-ROM一体機では、メガCD/SEGA CD/MEGA CD(欧州)のエミュレーション機能は使えません。CDドライブ非一体機で使用するときも、CDドライブ実機が繋がっている状態だとCDドライブエミュレーション機能は使えません。32X装着時も同様です。前記の状態でCDソフトを起動しようとするとエラーメッセージがでます。また、32X装着時はSG/SC/MSソフトも起動できません。
Mega EverDrive ProでメガCD/SEGA CD/MEGA CD(欧州)のエミュレーション機能を使うには正規のBIOSファイルが必要ですが、Mega EverDrive Proの機能で吸い出せるので、動くメガCD本体またはメガCD一体機をお持ちの場合は大きな問題にはならないでしょう。
GENESIS NOMADでもメガCD機能を使えますが、NOMAD側に内部配線の追加の改造をしないとCD音声が流れません。家電のケンちゃんの改造サービスだとここも拾ってくれます。
メガドライブ/GENESIS/MEGA DRIVE(欧州)のカートリッジROMイメージおよびセガ・マークIII/マスターシステム/SEGA Master System(海外)のROMイメージがメガドライブ/GENESIS/MEGA DRIVE(欧州)実機であそべるというのが基本機能です。本体に32Xがセットされていれば、32XのROMイメージも使えます。ProはメガCD/SEGA CD/MEGA CD(欧州)ソフトをCDドライブなしで遊べます。また、MEGA Sgなら全機種用ソフトも遊べます(X7/Proともに)。
機能の詳細はX7は公式サイト - Mega EverDrive X7を、Proは公式サイト - Mega EverDrive Proをご覧ください。かなりの多機能です。また、MegaSDよりマスターシステムのFM音源の再現度はこちらの方が高いです。
結論から言うと、SanDiskか東芝のClass10のmicroSDカードで、カートリッジのみなら8GB/16GB、Mega EverDrive Pro用途でメガCDソフトも入れるなら64GB/128GBで十分です。以下は詳細です。
一般に「SDカード」と言われるものには多くの規格があります。Mega EverDriveで使用できる物は物理サイズ的には「microSDカード」であり、「miniSDカード」や「SDカード」はサイズ的に使えません。
Mega EverDvier X7 OS Ver.3.13時点での対応規格は4GB~32GBに対応する「SDHC」です。64GB以上の「SDXC」はexFATからFAT32にフォーマットしなおせば使えると思いますがサポート外です。Mega EverDrive ProはSDXCにも対応しています。
メーカーはSanDiskと東芝に定評がありますが、他のメーカーがダメなわけでもないでしょう。以上を勘案して、条件の合う中でコストパフォーマンスの良いものを買えば良いと思います。
ちなみに私がMega EverDvier X7で使用しているSDカードは以下です。最初はSanDiskの16GB Class10を使っていたのですが、せっかくだからで。
Mega EverDrive Proには以下を使っています。
常に最新版のOSを使うことを推奨します。2024年4月4日時点での最新版はX7のOSがVer.3.16、ProのOSが4.20です。
以下の中見出しの内容を順に行い、EverDrive用のmicroSDカードを完成させてから、microSDカードをEverDrive上部のスロットに差し込み、あとは通常のメガドラ用カートリッジのように扱います。Proについてより詳細な手順や仕様はMega EverDrive Proマニュアルをご覧ください。
公式サイトからX7(X3/X5と共通)のOSか、ProのOSをダウンロードします。OSを展開し、MEGAフォルダごとmicroSDカードのルート直下にコピーします。これを忘れると起動時にエラーが出ます。
MEGA/biosフォルダにメガCDのBIOSファイルを格納します。その際はファイル名を下記に変更してください。日本国内用ソフトを遊ぶためのBIOSは、MegaSDと異なりアジア版MULTI-MEGAのものも使えました。スタートボタンを押さずにCD-ROMを読み込んでくれるので私はそちらを使っています。
メガCD(JP): mcd-jp.bin
SEGA CD(US): mcd-us.bin
MEGA CD(EU): mcd-eu.bin
メガCDのBIOSの吸出し方法については メガドライブ/GENESIS/MEGA DRIVE用Flash Cartについて - BIOSの吸出し をご覧ください。Mega EverDrive Proではメインメニューのオプションから"Run Mega-CD"を選び、MEGA/biosフォルダにDumpされた"mcd-ex.bin"を上記ファイル名にリネームするだけでよく、他に特別な機器が要らないのがいいですね。
CD-ROMのソフトは各タイトルごとにフォルダを作る必要があります。binファイルとcueファイルは必ず同じフォルダに入れてください。ナイトトラップのように二枚組のゲームの場合、Disc1, Disc2ともに同じフォルダに入れてください。
各タイトルのフォルダはルート直下でも任意のサブフォルダ内でも構いません。フォルダ名はすべていわゆる半角英数字記号のみにした方が無難です。
任意のフォルダにカートリッジのROMイメージをコピーします。フォルダ構成は自由ではありますが、CD-ROMとメガドライブ(GENESIS/MEGA DRIVE)とSMS(SG/SC/MK3)はそれぞれ別のフォルダにしておいた方が使いやすいと思います。以上でEverDrive用microSDカードの作成は完了です。
「↓ + Start」でのメニュー呼び出しは覚えましょう。
デフォルト「↓ + Start」のMDソフトのときのメニュー呼び出しは覚えましょう。Proは "Option > [In-Game Combo] > In-Game Menu SMD" からキーバインドを任意の組み合わせに変更可能ですので、MEGA Sgのメニュー呼び出しと重複する場合は変更した方がいいでしょう。
デフォルトだとクイックセーブ、クイックロードのショートカット割り当てはありませんが、「← + Start」にクイックステートセーブ、「→ + Start」にクイックステートロードを割り当てると楽々です。
SMSソフトのときのメニュー呼び出しは方向キーとB/Cボタンしか実質割り当てられないため、"In-Game Menu SMS" を有効にしているとアレスタのようなゲームを遊ぶときに暴発しまくります。なので私はOFFにしています。
その他Proのおまけ機能を紹介します。
ProはおまけでFC/NES(NTSC)にも対応しています。ただし、初期のシンプルな作りのゲームのみの対応です。非対応のゲームの場合"Mapper is not supported"のメッセージが表示されます。あくまでおまけ機能で、軽く序盤面を遊ぶことができる程度の認識がよいかと思います。
Proは動画再生ができます。動画変換ツール「MegaColor Video Converter for Mega Everdrive Pro」をPCの任意のフォルダに展開し、convert.batにMP4ファイルをドラッグ & ドロップするとmcvファイルに変換されます。作成されたmcvファイルはmicroSDカード上の任意のフォルダから再生可能です。なお、最終出力は288×192 30fpsになるので、一から動画作成する際は、ソース映像のアスペクト比をあらかじめ合わせておくといいです。
OS V4.08からmegacolor機能がOSに組み入れられたので"MEGA\mappers"フォルダに"99.rbf"をコピーしておく必要はなくなりました。
なお、NOMADでセハガールMMD動画を流すとこんな感じになります。独特の味わいがうまれますね。
ProはOS V4.07からテーマの変更ができるようになりました。ビルトインのもありますが、自作テーマを使うのもいいでしょう。Mega EverDrive Pro用microSDカードの"MEGA\themes"フォルダにbgrファイルを入れておき、メニューから選択して「Set Theme」でAボタン押下で変更されます。気に入ったテーマがなかった場合、メニュー画面Cボタン押下で出てくるメニューから、ThemeをOffにしてください。なお、下記画像にはテーマ作成ツールに入っていたサンプルと自分で作ったものも含まれています。
なお、テーマの作成ツール「megatheme」に入っているreadmeとサンプルを見れば、作り方はわかると思いますが、メモも残しておきます。
megatheme\basic1をフォルダごとコピーして別名変更
cfg.txtのbgrファイル名を適宜変更
背景画像にしたいファイルを320x224にクリッピング & リサイズ後、16色に減色してPNG形式で保存。ファイル名はtileset.png(好きなファイル名にして、cfg.txtの方を変更してもよい)
maketheme.batをダブルクリック