RetroTINK-2Xについて

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最終更新日 2021年11月24日

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーター「RetroTINK-2X」について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERの製造が終了したのと、S端子やコンポーネント(D端子)がモニタ/TVからなくなりつつある時点で貴重な製品でした。

私が稼働を確認したモニタはIO DATA LCD-RDT242XPBBenQ RL2460HTPixio PX329です。テレビは4K TV REGZA BM620Xで確認しています。また、マイコンソフト XCapture-1でのキャプチャができることも確認しています。

後継機であるRetroTINK-5Xが2021年5月1日(PST)に発売されたので、別ページ「RetroTINK-5Xについて」にまとめてあります。このページ(RetroTINK-2Xについて)は、RT2Xが最新機種だった頃の情報のまま残しておきます。


目次

  1. 基本情報
  2. 情報ページ
  3. RetroTINK-2Xと他機種との比較
  4. ファームウェアの更新
  5. 各種設定変更
  6. 映像サンプル

基本情報

細かな製品仕様は、下記製品ページをご覧ください。

共通

モニタ/TVには直接接続することもできますし、HDIMIビデオスケーラーに接続して解像度を上げてから接続することもできます。4KモニタやWQHDモニタに繋げるのでしたら、mClassicなりのビデオスケーラー経由で1440pにアップスケーリングするのもいいと思います。mClassicは1080pまでしか受け付けないTV/モニタやキャプチャユニット相手だと自動的に1080pモードになるのでFHDまでの製品にも使えて、RetroTINK-2XおよびRAD2Xと最高に相性がよいスケーラーです。mClassicがあればTV/モニタ側でアスペクト比の調整をできない場合にも対応できます。ただし、mClassicはアンチエイリアシング処理や深度調整をしつつシャープな画像に自動的に調整されるので、そこは好みが分かれるかもしれません。スケーリングのみができる後継機種も検討されているみたいですが、現時点では優先順位をつけた上で割り切るしかありません。

Micro USB(Micro-B)給電なのでスマホ類用のケーブルを使えばよく、ごく小さなノイズにまでこだわるのでなければOSSC Ver.1.6と兼用のACアダプタを買う必要はないでしょう。

RetroTINK-2X Classic

初期バージョンです。2020年2月に2X-Pro, 2X-SCARTが発売された関係で、従来からの製品は"RetroTINK-2X"から"RetroTINK-2X Classic"に名称変更されました。Firmwareの更新のハードルが高いです。

なお、私が購入した際の送料は12.5ユーロでした。

RetroTINK-2X

※ サムネイルをクリックすると拡大画像が表示されます。

RetroTINK-2X Pro

RetroTINK-2X Classicの高性能バージョンです。入力信号の自動選択がされるようになっています。PAL-Mなどの日本で特殊な入力信号に対応させたい場合はこちらがいいでしょう。Firmwareの更新も踏まえて、今後はこちらを第一に考えるのが無難です。

なお、私が購入した際の送料は18.99 USDでした。

RetroTINK-2X Pro

※ サムネイルをクリックすると拡大画像が表示されます。

RetroTINK-2X SCART

RetroTINK-2X ClassicのSCARTバージョンです。2X-Proの利点が必要なく、かつアナログRGBな機器を別途トランスコーダを使わずに繋げたい場合はこちらを。Firmwareの更新もしやすいです。

RetroTINK-2X MINI

RetroTINK-2X Proからコンポーネント入力やスキャンライン合成などの機能を省略した廉価版です。USBによるFirmware更新もいずれ省略されるかもしれないと書かれています。

公式の商品ページの以下引用部に書かれているように、GENESIS(国内MDも間違いなく同様)のコンポジットビデオ接続は推奨されず、2X-Proや2X-SCARTの使用が推奨されています。

CAUTION: Sega Genesis and some models of PSOnes do not produce off-spec signals and may not display correctly. For Sega Genesis, we recommend using a RGB/Component cable with the RT2X-Pro or SCART. For PSOne, we recommend using a PS2 as there are no known issues.

RetroTINK-2X Pro Multiformat

RetroTINK-2X Proに480p入力機能がついたバージョンです。2020年8月に発売されました。ドリームキャストを480p接続したい場合や、全機種コンポジットビデオでの接続な人はこちらを。

なお、480p接続でなく、かつコンポジットビデオ以外で接続する場合は2X-Proの方に分があるようです。2X-Proと2X-Mのどちらを選んだ方がいいかのガイドは公式サイトの「Introducing the RetroTINK-2X Pro Multi-format」をご覧ください。

なお、私が購入した際の送料は18.99 USDでした。

RetroTINK-2X Pro Multiformat

※ サムネイルをクリックすると拡大画像が表示されます。

情報ページ

基本

紹介記事

RetroTINK-2Xと他機種との比較 (Archive)

自分なりに感じたことを。厳密な比較はよそ様をご覧ください。なお、2X-MINIは試す気がないので下記の比較には含めないものとします。

以下はRetroTINK-5XやOSSC Proが出る前の時点で比較したものです。閲覧時点で情報が古くなっていてもご容赦ください。

長所

短所

注1.アナログRGB→色差を行うトランスコーダーは手持ちだとXSELECT-D4は使えましたが、CP-264だと同期が乱れました。RetroTINKを手掛けるMike Chi氏が手掛けたRGB2COMPにより解消されました。

フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。OSSC/RetroTINK-2X/RAD2Xは単体ではプログレッシブ/インターレース入力ともに1msを大きく下回るラグしかなく、STG/ACTを遊ぶときにはっきり差を感じます。手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使って自動変換のロスも含めたラグを検証した結果も参考にしていただければと。

出力解像度が低いのは、別途mClassicなりのビデオスケーラーを使うことで解消できます。ディスプレイ・ラグ・テスターにて手持ち機器のラグを調査したところ、手持ち4Kテレビ(REGZA BM620X)は480pのソースを直接接続したときよりもmClassicで1440pにアップスケーリングした方が1msちょっとラグが少なくなる効果もありました。前記したように、mClassicとRetroTINK-2Xはとても相性がいいです。ただし、上記したように各種がフィルタリングされるので、そこの好みは分かれるかもしれません。拡大するだけの高速ビデオスケーラーでちょうどいいのがあったらそちらを使った方がいいでしょう。

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。

まとめ

いろいろ弱点のある機器ではありますが、FRAMEMEISTERと比較したときにラグの少なさからくる映像の滑らかさや暗転の少なさで完全に優っているので、レトロゲーム/クラシックゲーム好きな人に活用して欲しい機器です。ただ、後継機であるRetroTINK-5Xが出た現在では、ゲーミングモニタでの2msのラグの少なさにこだわる人でなければRT5Xの方を選んだ方が満足度が高いと思います。

ファームウェアの更新

RetroTINK-2X Classic

一般家庭にはおそらくないケーブルが必要になるなど、ハードルはやや高めです。手順はRetroTINK2X - Firmware Upgradeをご覧ください。バイナリもそこからリンクされています。

RetroTINK-2X Pro/SCART/Pro Multiformat

RetroTINK-2X ProおよびRetroTINK-2X SCARTになり、通常のUSBケーブルでFirmwareの更新ができるようになりました。手順およびバイナリのダウンロード先は公式サイトをご覧ください。下記に自分用のメモも残しておきます。

1.FTDI D2XX Driversのダウンロードおよびインストール

FTDI D2XX Driversをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、CDM21228_Setup.exeを実行します。インストール済みのときは省略してください。

2.RetroTINK Firmware update toolのダウンロードおよびインストール

RetroTINK Firmware update toolをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、RT_FWUP.msiを実行します。インストール済みのときは省略してください。

3.最新ファームウェアのダウンロード

2X-Proおよび2X-SCARTはRetroTINK-2X Pro and SCART Firmware Pageから最新版をダウンロードします。2021年1月11日時点だとVer.1.7が最新です。

2X-MはRetroTINK-2X Pro Multiformat Firmware Pageから最新版をダウンロードします。2021年2月11日時点だとVer.1.8が最新です。

4.RetroTINK-2X Pro/SCART/Pro MultiformatをUSB接続

本体のINPUTボタンを押しながらPCにUSB接続します。RetroTINKのLEDが赤色になっていることを確認してください。なお、ケーブルはUSB to Micro USB Micro-Bを使用します。その際は充電専用ケーブルは使わないようにしてください。

RetroTINK-2X Pro Update Mode

5.RetroTINK Firmware update toolの起動

デスクトップのショートカットから、RetroTINK Firmware update toolを起動します。ショートカットを消してしまっている場合、"C:\Program Files (x86)\RetroTINK LLC\RT_FWUP"ディレクトリ配下にインストールされている"Cognionics Firmware Tool.exe"をダブルクリックしてください。

6.デバイスの読み込み

RetroTINK Firmware Updaterの"Search"ボタンを押すと、Device欄に"FT232R USB UART"と表示されます。これが表示されない場合は、正しく接続できているかを確認してください。充電専用ケーブルだとデバイスを認識してくれないのでデータ転送できるケーブルを使用してください。

7.Firmwareの読み込み

RetroTINK Firmware Updaterの"Load HEX"ボタンを押し、手順3でダウンロードしておいた最新FirmwareのHEXファイルを読み込みます。

8.Firmware更新

RetroTINK Firmware Updaterの"Flash"ボタンを押して出てくる確認ダイアログでOKを押すと、ファームウェアの更新が始まります。数十秒後に"Firmware update complete!"のダイアログが出たら完了です。間違って中断した場合は、手順4からやり直せます。

RetroTINK-2X Pro Firmware Update

各種設定

Input、Filter、Modeを適当に切り替えて試せる範囲ですのでお好みの設定を探してみてください。参考までに、私はフィルターの類はあまり使わない派です。

RetroTINK-2X Classic

firmware Ver.3.1までだと入力と出力のモードがそれぞれ3種類あるだけです。シンプル。firmware Ver.3.2からは入力項目が増えています。

入力切替

Input Switchを押すことで入力モードを切り替えます。

firmware Ver.3.1以下
  1. コンポーネント - デフォルト

  2. S端子

  3. コンポジットビデオ

firmware Ver.3.2
  1. コンポーネント - デフォルト

  2. S端子(PAL、NTSC)

  3. S端子(PAL-60)

  4. コンポジットビデオ(PAL、NTSC RETRO)

  5. コンポジットビデオ(PAL-60

  6. コンポジットビデオ(NTSC VIDEO)

出力切替

Smoothing On/Off Switchを押すことで、以下の3つのモードを切り替えます。この設定は保存され、次回電源オン時に自動的に割り当てられます。

  1. モード1(全LEDオフ): RGB→色差変換のみ

  2. モード2(2xLEDオン): 480pへの変換(スムージングオフ)

  3. モード3(全LEDオン): 480pへの変換 + スムージングオン

RetroTINK-2X Pro Multiformat

出力切替

RT2X-MはFirmware V1.2から480p入力のときにModeスイッチをLine2xにしておくと、疑似444サンプリングモードで処理されるようになりました。このときのランプの色は紫です。ただし、自分の環境だと起動直後は映りません。その場合、いったんModeスイッチをPass-thruにして画面を映してからLine2xに切り替えてください。

また、V.1.5からはModeスイッチをLine2xにしてある状態で、Filterボタン押下でHi-res 480p 疑似444サンプリングモードで出力できるようになりました。Hi-res 480pの方は特殊な解像度であり、入力機器側の受付可能解像度とマッチしないと映らなくなるので、永続的な変更はされません(電源オフでリセットされます)。Hi-res 480モードのときのランプの色は青です。

RT2X-Mリリース時の480p対応モードである "Pass-thru"、V1.2からの "Pseduo-444 mode"、 V1.5からの "Hi-res 480p 444 mode"の3つを比較した動画を、RT2X-M 映像サンプルに上げてあります。

映像サンプル

RetroTINK-2X Classic

自作テスト動画

簡単なテスト動画です。

国内セガハード 4機種でのテスト

第一弾として、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。

RetroTINK-2Xのテスト動画 各種セガハード編

YouTubeに上げているものも同じですが、YouTubeの仕様で480pも含む低解像度の動画は30fpsに落とされてしまうので、ニコニコ動画での閲覧をお勧めします。

RetroTINK-2X Test at SEGA Hards

メガドライブでのコンポジット/S端子/RGB比較

第二弾はメガドライブをコンポジットビデオ、S端子、RGB to CompornentでRetroTINK-2Xに接続テストをした動画です。

RetroTINK-2Xのテスト動画 メガドライブでのコンポジット/S端子/RGB比較

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Test at MEGA DRIVE, Composite, S, RGB to Compornent

RetroTINK-2X Pro

自作テスト動画

こちらも簡単なテスト動画です。

国内セガハード 4機種でのテスト

第一弾として、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。

RetroTINK-2X Proのテスト動画 国内各種セガハード編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Test at SEGA Hards

RetroTINK-2X Pro + mClassicでのテスト

サンダーフォースIVをmClassicで1080pにスケーリングしつつYouTubeでライブ配信した動画です。

Thunder Force IV (MEGA DRIVE Original Console + RetroTINK-2X Pro + mClassic, JP Normal)

AC版ファンタジーゾーンでのFRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2Xの比較

アクション、シューティングゲーム向きアップスキャンコンバータ各種をシグマAV7000 + ファンタジーゾーン(SYSTEM16B基板)でテストして比較できるようにしています。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2Xの比較動画(SYSTEM16B: 240p編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (SYSTEM16B: 240p)

RetroTINK-2X Pro Multiformat

自作テスト動画

こちらも簡単なテスト動画です。

国内セガハード 4機種でのテスト

いつも通り、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。

RetroTINK-2X Pro Multiformatのテスト動画 国内各種セガハード編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Multiformat Test at SEGA Hards

480p各モードの比較

RT2X-Mリリース時の480p対応モードである "Pass-thru"、V1.2からの "Pseduo-444 mode"、 V1.5からの "Hi-res 480p 444 mode"の3つを比較した動画です。

RetroTINK-2X Pro Multiformatのテスト動画 480p各モード比較編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Multiformat Test, 480p 3mode at Dreamcast

その他の動画

他にも、YouTubeで「RetroTINK」で検索すれば大量にサンプルが出てきます。

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