Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6/1.7/1.8について

トップ > ビデオゲーム > プレイ環境整備 > アップスキャンコンバーター > Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6/1.7/1.8について

最終更新日 2023年11月13日

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーター「Open Source Scan Converter(以下OSSC)」のVer.1.6とVer.1.7、およびVer.1.8について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERと比べた時にほとんどの点でとても大きく優れていますが、設定の複雑さと映像機器との互換性にやや難があり導入および運用のハードルはやや高めです。とりあえずキャプチャユニットや液晶モニタを買い足すガッツがあるなら、問題なく活用できると思います。

私がVer.1.6の稼働を確認したモニタはIO DATA LCD-RDT242XPBBenQ RL2460HTPixio PX329IO DATA LCD-GCQ321HXDBなどです。テレビは4K TV REGZA BM620Xで確認しています。また、マイコンソフト XCapture-1Magewell Pro Capture HDMI 4K Plusでのキャプチャができることも確認しています。

以下の文書はOSSC Ver.1.6が最新機種のときに書かれています。マイナーバージョンアップ版であるVer.1.7についてもそのまま使えるはずですが、Ver.1.7は所有していないので実際に私が使って試した情報ではないことにはご留意ください。FirmwareはVer.1.6と共通なので特に違いが出る箇所があるとは思っていませんが念のため。

後継機 OSSC Proについては別ページに移動しました。DExx-vd_islについてもOSSC Proのページに記載してあります。

マイナーバージョンアップ版である OSSC Ver.1.8 が2023年10月末に販売されました。Firmwareも変わり、アーケード基板やレトロPCへの対応度が上がるようです。詳細は "OSSC Newsletter Issue 22 – New OSSC and OSSC Pro!" をご覧ください。


目次

  1. 基本情報
  2. 情報ページ
  3. XRGB-mini FRAMEMEISTER (フレームマイスター) などの他機種との比較
  4. ファームウェアの更新
  5. 各種設定変更
  6. 映像サンプル

基本情報

一番基本的な「OSSCとはなんぞや」ということを一言で表すと、"レトロゲーム機をいまどきのテレビ/モニタにHDMI接続するためのコンバーター" となります。フレームマイスターとかRetroTINKとかの類の製品です。

細かな製品仕様は、下記製品ページをご覧ください。価格は2021年12月21日時点のものです。OSSC Proを控えてVer.1.6は15ユーロ値下げされ110ユーロで販売されていましたが、2021年12月21日にOSSC Classic 1.7がリリースされた関係でさらに値下げされて85ユーロになりました。

2021年12月にリリースされたOSSC Ver.1.7は本体のみだと110ユーロです。Retro Frogのケースが標準になったのと、過電圧保護回路がつき、本体が熱くなりにくくなった違いがあります。

2023年10月末にリリースされたOSSC Ver.1.8は本体のみだと115ユーロです。OSSC Ver.1.8からファームウェアが新しくなり、アーケード基板やレトロPC用途での対応度が上がるようです。このファームウェアはVGP製のOSSC Ver.1.6/Ver.1.7でも使えるようですが、その際は本体の改造が必要なようです。詳細は "OSSC Newsletter Issue 22 – New OSSC and OSSC Pro!" をご覧ください。

OSSC Ver.1.6をオプション全込み(当時はリモコン用シールはなかった)で購入すると、以下が届きます。2017年11月に私が購入した際の送料は約15ユーロでした。

OSSC Ver.1.6 全品目

※ サムネイルをクリックすると拡大画像が表示されます。

ACアダプタはDC 5V 1A – 2.1 x 5.5mm positive tipです。

OSSC ACアダプタ

VGP公式サイト - ABOUT THE “BOOTLEG” OSSCSに書いてあるように、AliExpress、eBay、AmazonでVGPより安価に売られている新品のOSSCはほぼすべてパッケージとしてはBootleg(海賊版)とVGPにいわれるのが妥当なものでしかありません。狭い界隈の中でVGPの説明書やアフターサービスにただ乗りしようとする輩にお金を落とすよりも、VGPから購入して開発元にお金が回るようにした方が長い目で見たときには得だと思います。区別の仕方は、パッケージに"bitfunx"や"Kaico"や"Ciyoon"と書かれているものが一つの目印になりますが、派生が増えすぎてそうとばかりも言えなくなっています。なんにしろ、高いものでもないので本家以外から買うのは止めた方がいいです。非公式品を買って使用数日で壊れたケースも何回か聞いていますし、VGPはVer.1.7で品質アップしていますし。

日本仕様のアナログRGB21ピン(JP21)からSCARTへの変換ケーブルは穴場開発事業団からも購入できます。Amazonには並んでいませんが、メールにて「RGB21ピン→SCART変換ケーブル」を注文すればOKです。穴場開発事業団はメールで注文すればJP21仕様で発売している各種RGBケーブルをSCART仕様で作成してくれるので、今後に備えてSCARTに揃えるのも手です。

なお、VGPのマニュアルに書かれているように、AV3入力端子(RGB Mini D-Sub15PIN(3列))には同期ローパスフィルタがありません。ドリームキャストやレトロゲーミングPCの接続に使うのには問題ありませんが、アーケード基板の接続は避けた方がよいようです。実際、私の環境ではシグマAV7000→XSYNC-1でAV1入力(SCART端子)では映りますが、AV3入力だと映りません。伝聞ですがAV3にアーケード基板をつないでOSSCが故障した事例もあるようです。これは、OSSC AV3 use AV1 RGB modなるぷち改造で回避できるようですが、素直にAV1入力(SCART)を使った方がスマートだと思います。ただし、タイトーF3基板を使うときは、この改造とH-PLL設定の変更を組み合わせるのがよいそうです(※)。

レイフォースも含むタイトーF3基板をOSSC Ver.1.6/Ver.1.7で使うときにはOSSC AV3 use AV1 RGB modの改造をせず、運用回避する方法もあるようです。詳細は前記リンク先をご覧ください。

前記したようにOSSC Ver.1.6のMini D-sub15ピン端子は無改造だとアーケード基板用途には基本使えませんが、Mike Chi氏が以前公開した回路を使用した VGA2SCART という製品があり、こちらでアトミスウェイブをVGA→SCART変換することで480p接続できることは確認済みです。他の同様の製品では試していないのでここでは割愛します。

周辺機器

情報ページ

基本

紹介記事(英語)

紹介記事、事例(日本語)

XRGB-mini FRAMEMEISTER (フレームマイスター) などの他機種との比較

このページを見ている人が一番しりたいのはここだろうということで、自分なりに思ったことを。厳密な比較はよそ様をご覧ください

長所

アーケード基板については、うちの手持ちだとOSSCがデフォルト設定のままで映らないレベルの問題が起きたものはありませんが、1970年代ものや1980年代初期もので映らないものが何点かあることは伝え聞いています。この辺りは使っているモニタ/キャプチャユニットや中継する機器などで変わる可能性もあるので、けっきょくは自身にて調べるしかないと思います。

映らないレベルの問題が起きたことがないといいましても、サンダーフォースACは穴場開発事業団のRGB信号安定化ユニットなしだと安定しなかったですし、レイフォースも同期乱れが頻繁に発生するため実質NGです。ただ、これは前記したような回避手段があります。

短所

フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。OSSC/RetroTINK-2X/RAD2Xは単体ではプログレッシブ/インターレース入力ともに1msを大きく下回るラグしかなく、STG/ACTを遊ぶときにはっきり差を感じます。手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使って自動変換のロスも含めたラグを検証した結果も参考にしていただければと。

上記「単体で1920x1080にできないケースがある」は欠点として上げてはいますが、高性能ビデオスケーラーを用意することで二重にスケーリングすることなく4K以上のモニタ/TVに対応できますので、短所となるのはあくまでフルHD世代のモニタ/TVを使っている場合でしかありません。

映らないモニタ/TVやキャプチャボードについては、FRAMEMEISTERだと映って、OSSCだと映らないというケースがどれだけあるのかがわかりませんが、Webを見ていると相性問題が激しいと評価している人が多いようです。OSSCについてはSupport ForumOSSC Display Compatibilityから参照できるので、手持ちが該当しないか購入前に確認するといいでしょう。あと、RetroRGBによるOSSC対応キャプチャボードの比較動画も参考になるかもしれません。ただし、家庭用据え置き機をPCモニタに映す場合はそんなに心配しなくてもいいとも思っていて、240p Line 2xの最低ラインですら映らないケースはあまりないと思います(当然ですが保証はしません)。問題になりやすいのはキャプチャの方です。

注1.受信機側が解像度や垂直走査周波数をどこまで許容するか、しないかで変わるようです。たとえば4K TV REGZA BM620Xだと、OSSCで480pの映像をスルー設定にしているときは映るのですが、2x(1440x960)にすると映らなくなります。あと、アーケード基板で特殊な周波数のものも受信機側が受け付けるかどうかで大きく変わります。私の使っているXCapture-1は比較的この辺りが強いようです。

OSSCの出力解像度による相性問題の多くは、別途mClassicなりのビデオスケーラーを使うことで解消できるはずです。mClassicは240p Line 2X、480i Line 2X、480p Passthruを1080p or 1440p化してくれますし、アスペクト比の4:3化も可能です。逆に、OSSC単体で240p Line 4x、Line 5xが4:3で映る環境ではビデオスケーラーの必要性は低いでしょう。といいますか、mClassicはアンチエイリアシングなどのフィルタリング処理をオフにできないため、個人的には使わないに越したことはない認識です。OSSC ProのAdaptive line multiplicationモードに期待です。

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。

まとめ

けっきょく長所と短所は隣り合わせです。結論としてゲームプレイが第一な人にはOSSC Ver.1.6の方が圧倒的にXRGB-mini FRAMEMEISTERより優れているのですが、映像機器との互換性はフレームマイスターの方が高く、両方ともあった方が安心感は高いかもしれません。ただし、私は3年半そう思ってフレームマイスターを予備機として待機させましたが、実際には一度も出番はなかったことは付記しておきます。とりあえず映る環境をきちんと構築できれば、2Dシューティングやアクションをガチで遊ぶ人は特にはっきりとしたメリットを感じられると思います。それだけの差はあります。

あとセガハード的には重要ではないのですが、480i映像のデインタレースだけはフレームマイスターの方が綺麗なので、解像度切り替えなしの480iキャプチャ用途だけならフレームマイスターの出番もあると言えるでしょう(プログレッシブ映像はOSSCの方が圧倒的に綺麗です)。ただし、フレームマイスターは前述したようにインターレース入力時にとても大きな遅延が発生しますし、ゲーム中にインターレースとプログレッシブの解像度切り替えが入るとありえないレベルの信号ロスがあるので、今時のコンバーターと比べるとすでにゲームプレイ用途には向いていないと言わざるを得ません。また、インターレースについては2021年に発売された RetroTINK-5Xならフレームマイスターに劣ることもないため、そちらを選ぶのもよいでしょう。フレームマイスターは高値で売れるうちに処分してOSSCなりRetroTINK-5Xなりに乗り換えてよりよい実機ライフを目指すことをお勧めします。

前記したOSSC ProではOSSC Ver.1.6の弱点がかなり補強されるようです。

ファームウェアの更新

microSDメモリを使用してファームウェアを更新できます。ファームウェアの更新内容はWikiのFirmware changelog and roadmapで参照できます。なお、Ver.1.6とVer.1.7のFirmwareは共通です。

OSSC Ver.1.8からファームウェアは変わります。OSSC Ver.1.6でも本体を改造すれば新ファームウェアを使うことができるようになるようですが、ここに記載してあるのはあくまでOSSC Ver.1.6/Ver.1.7用の旧ファームウェアの更新手順です。

1.現在のファームウェア バージョンの確認

OSSC Ver.1.6/Ver.1.7の起動画面で確認できます。

ファームウェア バージョン確認

2022年2月21時点の最新版はVer.0.90です。Ver.0.87からOSDが一新されて分かりやすくなりました。また、Ver.0.89からプロファイルのエクスポートができるようになりました。

2.ファームウェアの入手

以下から入手できます。OSSC Ver.1.6の場合、オーディオオプション付き(ファイル名に「-aud」が付いている)を選んでください。ファイル名に「_jp」がついているものは、日本語版ですが、英語版のままで特に困ることもないでしょう。というか、Webで資料を探すときにかえって調べづらくなるので、英語版のままで使った方がいいと思っています。

ファームウェア提供場所 (2021-01-02追記 いつの間にか提供場所が変わっていました)

Web上最新のファームウェアのバージョンが1で確認したバージョンと等しかった場合は、以降の手順は不要です

3.microSDへのファームウェアの書き込み

1番でダウンロードしたバイナリをWin32 Disk Imagerを使ってmicroSDカードに書き込みます。microSDカードは4GB未満のものでも、SDHC、SDXC規格のものでもOKです。

4.ファームウェア 更新メニュー

OSSCの電源がオフの状態でmicroSDカードをOSSCに挿し、電源を入れます。メニューボタンからでてくるメニューで「Fw. update」を選択します。

ファームウェア 更新メニュー

5.ファームウェア の選択・更新

microSDメモリ内に入れておいたファームウェアが表示されるので、「1」を選択してファームウェアを更新します。

ファームウェア 更新

6.OSSCの再起動

ファームウェアの更新が終わったら再起動が必要な旨のメッセージが表示されるので、OSSCの電源を入れなおします。

英語ですが、OSSC ファームウェア更新のチュートリアルビデオもあります。上記手順でわからなかった方はそちらをご覧ください。

各種設定変更

何ができるかはOSSC Wikiをご覧ください。ものすごく細かいところまで設定できるので、映像ごとのベストはご自分で探してくださいとしか言えません。ただし、家庭用ゲーム機用のプロファイルはOSSC Optimal Timing Profilesにサンプルが豊富にありますので、活用するのが近道です。OSSC Wikiの Optimal timings のページも役に立つことでしょう。

なお、ファームウェアを更新すると設定は初期化されます。都度手で設定するのが手間に感じる人は、OSSCプロファイル作成サイトでプロファイル設定用のファイルを作成し、binファイルをWin32 Disk Imagerを使ってmicroSDカードに書き込み、"Settings > Import settings"からインポートするのも手です。といいますか、各種家庭用ゲーム機については、前述したOSSC Optimal Timing Profilesから各機種用の設定テンプレートをダウンロードして、プロファイル作成サイトから名前付きのプロファイルを作成するのがお勧めです。その際は汎用のGeneric 4:3も入れておくといいでしょう。

Firmware Ver.0.88用のメガドライブ用設定ファイル "ossc_profile_0.88_Genesis_320.json" は320x240のsampler_phase設定値が間違っているようで、そのままだと画面がボケボケになります。インポート前に正しい値(17 → 5)に変えるか、インポート後にSampling opt. > Adv. timing > 320x240 > Sampling phase を56 degにするなりで対処した方がいいでしょう。

以下は自分のメモです。

出力解像度変更

Menuから、Output optで各解像度ごとに倍率を変更できます。モニタやキャプチャユニット側が受け付けられる最大解像度をまず試してみて、それが映らなかったりアスペクト比が狂う場合は順次さげていく感じで、自分の環境に最適な設定を探してください。240p, 480iともにLine 4x、480pはLine2xで映せるモニタやキャプチャユニットがあるといい感じです。240pのLine 5xは家庭用ゲーム機だといい感じですが(※)、画面の端まで映像表示しているアーケード基板の場合、画面調節が必要になるかもしれません。1600x1200での240p Line 5xを受け付けてくれるなら、そちらの方がいいと思います。

OSSC Wiki - Line5x formatに、Line 5xモードを使用している場合はSampling opt > Adv. Timing (1600x240)からH.samplerateを1950に調整した方がよい旨が書かれています。アスペクト比の補正の意味とのことです。

240p/288p proc(マスターシステム/メガドライブ/セガサターンの多くのゲーム/ドリームキャストのごく一部のゲーム等)

アナログRGB 21ピンで15kHzのゲームを接続している場合などは、「240p/288p proc」をデフォルトの「Line2x」から「Line3x(720p)」か、「Line4x(960p)」「Line5x(1080p/1200p)」にすればよいでしょう。

480i/576i proc(セガサターンのゲームの一部/非VGA接続でのドリームキャストの多くのゲーム等)

「Line4x(bob, 960p)」に変更しても問題なく映るようなら変更します。ただし、手持ちの機器でテストしたら「480i/576i proc」をデフォルトの「Line2x(bob)」から変えると受け付けてくれないケースが多かったです。

メガドライブのソニック・ザ・ヘッジホッグ2の2Pモードはこちらの解像度です。また、サターンだと240pと480iが場面により切り替わるゲームが多々あり、一瞬暗転したりします。

480p/576p proc(VGA接続でのドリームキャスト/RetroTINK-2X(2x Mode)経由)

こちらは「480p/576p proc」をデフォルトの「Passthru」から「Line2x」に変えると4K TV REGZA BM620Xでは映らなくなりました。ただし、IO DATA LCD-RDT242XPBではどちらでも映りますし、XCapture-1も同様にどちらでもOKです。

手持ち機器でのテスト結果

以下に、手持ち機器でテストした結果を記載しておきます。

セガハードにおけるOSSCの出力解像度別入力可否
最終出力先 種類 OSSC
Input
OSSC Output(OSSCに直接続) 備考
passthru Line2x Line3x Line4x Line5x
IO DATA
LCD-RDT242XPB
IPS FHD液晶モニタ 240p Yes Yes Yes Yes Yes  
480i Yes Yes No Yes -  
480p Yes Yes - - -  
BenQ
RL2460HT
TN FHD液晶モニタ 240p Yes Yes Yes Yes Yes 240p Line 5x以外はサイズが小さくなったり横長になったり
480i Yes Yes No No - サイズが小さめになる
480p Yes No - - - サイズが小さめになる
Pixio
PX329
VA WQHD液晶モニタ 240p Yes Yes Yes Yes Yes Line 5x以外は横長表示
480i No No No No - 4xは映るが頻繁に暗転
480p Yes Yes - - - 横長表示
IO DATA
LCD-GCQ321HXDB
IPS WQHD液晶モニタ 240p Yes Yes Yes Yes Yes 240p Line 5xは1600x1200で。モニタ側でのアスペクト比固定表示設定推奨
480i Yes Yes Yes Yes - モニタ側でのアスペクト比固定表示設定推奨
480p Yes Yes - - - モニタ側でのアスペクト比固定表示設定推奨
TOSHIBA
REGZA BM620X
VA 4K液晶テレビ 240p No Yes Yes No Yes  
480i Yes Yes No No -  
480p Yes No - - -  
Micomsoft
XCAPTURE-1
キャプチャユニット 240p Yes Yes Yes Yes Yes 240p Line 5xは1600x1200で
480i Yes Yes No Yes -  
480p Yes Yes - - -  
I-O DATA
GV-HDREC
キャプチャユニット 240p Yes Yes No No No 横長に保存される
480i Yes Yes No No -  
480p Yes No - - - 横長に保存される
ClonerAlliance
Flint 4KP Plus
キャプチャユニット 240p Yes Yes Yes Yes Yes 横長に保存される。
Magewell
Pro Capture HDMI 4K Plus
キャプチャボード 240p Yes Yes Yes Yes Yes 240p Line 5xは1600x1200でのみ確認
480i Yes Yes Yes Yes - Line 3xはアスペクト比が縦長になった(Magewell Capture Expressにて)
480p Yes Yes - - -  
Elgato
Game Capture HD60 X
キャプチャユニット 240p Yes Yes Yes Yes Yes 240p Line 5xは1600x1200で (全解像度、全設定OBS Studioにて確認)
480i Yes Yes No Yes -  
480p Yes Yes - - -  

GV-HDRECは上記でYesで記載していてもアスペクト比が狂うケースが多く、直接つないだ時はOSSCとの相性はあまりよくありません。ビデオスケーラー経由にして1080pにスケーリングしてからの方がアスペクト比的に良いと思います。その際はOSSCは240p Line 2xなりの低解像度にする必要があるかもしれません。なお、横長に保存されたMP4を動画編集ソフトでアスペクト比調整することはできます。

Flint 4KP Plusは240p Line 5xでキャプチャできることはできたのですが、H.samplerateを1950にはできないためアスペクト比はミクロに狂います。また、メガドライブでライブ配信したら1時間の間に4回程度音が途切れたので、私の環境とは相性がよくありませんでした。

出力開始位置調整

アーケードゲーム基板で画面が欠けているときは以下で調整します。手持ちの基板で調整した例を載せておきます。なお、H.backporchが水平位置調整、V.backporchが垂直位置調整、H.activeが水平幅、V.activeが垂直幅の調整です。ただし、activeを変更するとキャプチャの方に影響が出やすいようです。

水平位置調整

ヴォルフィード

Sampling opt. > Adv. timing > 1280x240 (4Xのとき)

H. backporch 170 → 154以下 (3Xのときは128 → 110以下)

垂直位置調整

ぶたさん

Sampling opt. > Adv. timing > 1280x240 (4Xのとき)

V. backporch 15 → 39

マスタッシュボーイ、スラップファイト

Sampling opt. > Adv. timing > 1280x240 (4Xのとき)

V. backporch 15 → 21

明るさ調整

アーケードゲーム基板で明るすぎると感じたときは、以下である程度は調整できます。

入力ゲイン調整

Video in proc > Pre-ADC Gain

8 → 0-7

画面への情報表示抑制

2019年11月11日にリリースされたFw.0.85からOSD(On-Screen Display)がされるようになりました。OSSCの電源オン時や映像入力開始時に以下のように入力ソースの情報が画面左上に表示されるのですが、動画キャプチャする場合などで消したい場合は下記から設定変更できます。

OSSC Ver.1.6 OSD Status display

OSDステータス表示

Settings opt. > OSD status display

5s → Off

OSD自体をオフにしたい場合は下記を変更すればよいです。

OSD使用可否

Settings opt. > OSD enable

On → Off

映像サンプル

自作テスト動画

とりあえず簡単なテスト動画を。

国内セガハード 4機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第一弾として、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト(RGB 21ピン)、ドリームキャスト(VGAボックス)でテストした動画を上げています。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 セガハード編

YouTubeに上げているものも同じです。お好みの動画サイトでご覧ください。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at SEGA Hards, 720p60fps

サンダーフォースIVでのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud, 240p 3X)

第二弾は国内版サンダーフォースIVをSound ModなGENESIS(JPリージョン設定)で遊んだ動画です。TFIVは過去何度か動画を上げているので、そちらとの比較をするための意味でしたが、動画にしたら定期的にカクついていたので、いったん取り下げました。これは、音をXCapture-1からでなく、サウンドユニット経由にしたのが原因でした。

欧州PALセガハード 2機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第三弾は欧州PAL版のセガハードでのテストです。PAL SEGA Master SystemとPAL MEGA DRIVE IIで録っています。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 PAL セガハード編

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at PAL SEGA Hards, 720p50fps

国内非セガハード 3機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第四弾は非セガハードでのテストです。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 PlayStation2/Xbox360/Wii編

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at PlayStation2/Xbox360/Wii, 720p60fps

サンダーフォースIVでのテスト 再び(OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud, 240p 3X)

第五弾は国内版サンダーフォースIVをMULTI-MEGAで遊んだ動画です。第二弾がなぜかカクついていたので録り直してみました。今回は大丈夫かと。

OSSC経由でのサンダーフォース4 再び[MD版実機 NORMAL STAGE1~3](1/4)(4分割されていて、自動で連続再生されます)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

[OSSC Ver.1.6]Thunder Force 4[MEGA DRIVE original console, NORMAL rank] 720p 60fps

サンダーフォースACでのテスト(OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.85-aud, 240p 4X)

サンダーフォースACを遊んだ動画です。手持ち基板の中でこれだけが"音声ノイズが入りまくる"、"ゲーム途中で同期乱れが起き、最悪キャプチャが中断される"などの問題がおきていたので、ダメ元で穴場開発事業団のRGB信号安定化ユニットを使ったら最後までキャプチャできました。あと、いつもはアマレコTVを使っているのを、これだけはVideoKeeper2を入力解像度優先モードで使っています。

[OSSC Ver.1.6]サンダーフォースAC [AC版実機 NORMAL 弱連付](2分割されていて、自動で連続再生されます)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

[OSSC Ver.1.6]Thunder Force AC [Arcade original PCB, NORMAL rank] 1080p

低遅延コンバータ各種比較 AC基板編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

アクション、シューティングゲーム向きアップスキャンコンバーター各種をシグマAV7000 + ファンタジーゾーン(SYSTEM16B基板)でテストして比較できるようにしています。OSSCは「240p Line4X」と「240p Line 2X → mClassicで1080p」の2パターンを収録しています。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2Xの比較動画(SYSTEM16B: 240p編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (SYSTEM16B: 240p)

低遅延コンバータ各種比較 メガドライブ編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

XRGB-mini、OSSC 240p Line 4x、OSSC 240p Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X-Pro + mClassic、RAD2X(MD2用) + mClassicをメガドライブ2で比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2X、RAD2Xの比較動画(メガドライブ編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (MEGA DRIVE)

低遅延コンバータ各種比較 セガサターン編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

XRGB-mini、OSSC 240p/480i Line 4x、OSSC 240p/480i Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X-Pro + mClassic、RAD2X(SS用) + mClassicをセガサターンで比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2X、RAD2Xの比較動画(セガサターン編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (SEGA Saturn)

低遅延コンバータ各種比較 ドリームキャスト編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

XRGB-mini、OSSC 240p/480i Line 4x、OSSC 240p/480i Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X-Pro + mClassic、コロンバスサークル DC用HDMIコンバーターをドリームキャストで比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2Xの比較動画(ドリームキャスト編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (Dreamcast)

縦画面のアーケード基板でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

手持ち縦画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。

OSSCのテスト動画 アーケード基板 各種縦画面編

YouTubeの方は縮小なしかつ本当の縦画面にしているので、どちらかというとこちらがお勧めです。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at Arcade PCB(vertical)

横画面のアーケード基板でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.86-aud)

手持ち横画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。

OSSCのテスト動画 アーケード基板 各種横画面編

YouTubeに上げているものも同じです。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at Arcade PCB(horizon)

低遅延コンバータ各種比較 ドリームキャスト 480i編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.88-aud)

XRGB-mini、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、GBS-C AIO、RetroTINK-5X Proをドリームキャストのインターレースで比較した動画です。

低遅延寄りコンバーターのデインターレース能力比較動画 (ドリームキャスト 480i編)

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

Video comparison of deinterlacing capabilities of low-latency converters (DC 480i)

OSSC Ver.1.6での480p/480i, RGB - Component接続比較。プレステ2編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.88-aud)

プレイステーション2の最高画質はRGsB(Sync on Green)だとよく言われるのですが、RGsBとHD Retrovison Component Cableでの480p接続とで実際に比較してみました。RetroTINK-5Xの発売を控えて、同ケーブルでの480i Line 4xのサンプルともども上げておきたかった意味もあります。

OSSC Ver.1.6での480p/480i, RGB - Component接続比較。プレステ2編

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

OSSC Ver.1.6 480p/480i, RGB - Component compare, Playstation2

OSSC Ver.1.6でのメガドライブ FirebrandX使用編 (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.89-aud)

Fw.v0.89のテストの意味の動画ですが、FirebrandXのプロファイルを使ったサンプルがここになかったので挙げておきます。

OSSC Ver.1.6(Fw.v0.89)経由でのサンダーフォース3 [MD版実機 MANIA]

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

[OSSC Ver.1.6(Fw.v0.89)] Thunder Force III [Mega Drive original console, Mania rank] No-miss clear

Elgato Game Capture HD60 Xでのアーケード基板テスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.90-aud)

Elgato Game Capture HD60 XがOSSC Ver.1.6経由での変態周波数基板をどれだけ受け付けられるかを軽くテストした動画です。

Elgato Game Capture HD60 X + OSSC Ver.1.6 240p Line 5x (1600x1200) でのアーケード基板キャプチャテスト

YouTubeに上げているものは本当に1600x1200(4:3)で収録していますが、説明文がGlobal向けです。

Elgato Game Capture HD60 X + OSSC Ver.1.6 240p Line 5x (1600x1200) Arcade PCB's capture test

他にもアーケード版ドラゴンバスターアーケード版ドルアーガの塔メガドライブ版サンダーフォースIIIアーケード版ぶたさんアーケード版ファンタジーゾーンアーケード版スラップファイトアーケード版エスプガルーダなども上げているので気になる方は。

その他の動画

自作ではない動画を紹介します。

FirebrandX - Optimal Timing Tutorial

FirebrandXさんによるOSSC Optimal Timing設定のチュートリアルです。

OSSC Optimal Timing Tutorial in 1080p

FirebrandX - Sega Genesis & Master System RGB OSSC Optimal Timings

FirebrandXさんによるメガドライブとマスターシステムのOSSC Optimal Timing設定の解説です。

Sega Genesis & Master System RGB OSSC Optimal Timings

さと@STG/レトロ系Vtuber - OSSC Ver.1.6での環境構築説明

さと@STG/レトロ系VtuberさんによるOSSC Ver.1.6の解説です。

【OSSC】OSSC v1.6で超低遅延高画質環境を作ろう!【Vtuber】

Wobbling Pixels - GENESIS/MEGA DRIVE OSSC Optimal Timings

Wobbling PixelsさんによるGENESIS/MEGA DRIVEのOSSC Optimal Timing設定の解説です。

Set OSSC NTSC optimal timings for Sega Genesis/MegaDrive Best Image & Aspect Ratio explained

他にも、YouTubeで「Open Source Scan Converter」で検索すれば大量にサンプルが出てきます。

©2017-2023 MDBBSの残党