RetroTINK-5Xについて

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最終更新日 2021年5月2日

超低遅延コンバーター「RetroTINK-5X」について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERの製造が終了したのと、S端子やコンポーネント(D端子)がモニタ/TVからなくなりつつある現在、とても貴重な製品だと思います。RT5X-Proは日本時間2021年5月2日に発売されたばかりで、まだ試せてはいませんが、RetroTINK-2Xの実績やTwitterで開発者によりアナウンスされている内容から、少なくとも家庭用ゲーム機メインの人にはとても良い製品になっていると予想しています。

RetroTINK-5X Pro goes live Saturday May 1st, 9AM PST:https://t.co/TU5xOLeA5R

Orders will begin to ship same day. Limit one per customer.

Price is $275 for this production batch, and increases to $300 for future runs due to the rising cost of parts.

— Mike Chi (@retrotink2) April 27, 2021

目次

  1. 基本情報
  2. 情報ページ
  3. RetroTINK-5Xと他機種との比較
  4. ファームウェアの更新
  5. 各種設定変更
  6. 映像サンプル

基本情報

細かな製品仕様は、公式サイトの製品ページやユーザマニュアルをご覧ください。

発売前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here! も参考になると思います。

汎用タイプの共通事項 (5X Directは対象外)

日本仕様のアナログRGB21ピン(JP21)からSCARTへの変換ケーブルは穴場開発事業団から購入できます。Amazonには並んでいませんが、メールにて「RGB21ピン→SCART変換ケーブル」を注文すればOKです。穴場開発事業団はメールで注文すればJP21仕様で発売している各種RGBケーブルをSCART仕様で作成してくれるので、今後に備えてSCARTに揃えるのも手です。

RetroTINK-5X Pro

最新機種RetroTINK-5X Proは現地時間で2021年5月1日 9:00から注文受付を開始しましたが、最初の受注はわずか8分で在庫切れになりました。世界的な部品不足のため、再受注は2021年6-7月以降になる予定です。いち早く手に入れたい方は公式Twitterアカウントをフォローするなりしてください。

機能は240p, 480i, 480pを1080pにコンバートするのが基本で、さらに1920x1440出力もできるようです。また解像度切り替えも瞬時にされて画面暗転からもおさらばできそうです。デインタレースもここまでのデモ動画だと高品質ですし、RetroTINK-2Xでの実績を鑑みて個人的にはかなり期待しています。なお、ラグはフレームロックモードで0.25フレーム(約4ms)、Triple Bufferingモード時は約4ms - 20ms以下とのことなので、単体ではRetroTINK-2Xよりラグは増えている、とみてよさそうです。

RetroRGBのBobの動画で実測値はもう少し少ないことがわかりました。また、480p固定出力であるRT2Xではテレビ/モニタ側で480p→1080p/2160pへの自動変換のラグがあったのがRT5Xでは最小限になるわけで、フレームロックモード時は実際にはむしろラグが減るケースが多いはずというのは、RT5Xより前の機器をディスプレイ・ラグ・テスター計測した結果から予想しています。

なお、720p、1080iの入力もできますが、RT5X-Proはメインターゲットの480p以下を想定したチューニングがされているとのことなので、おまけ程度に見た方がいいのかもしれません。マニュアルにYUV422で色が落ちるようなことも書かれています。

私が2021年5月2日(JST)に購入した時の送料はややお高く55 USDだったので、トータル330 USDでした。

RetroTINK-5X SHART (未発売)

上記RetroTINK-5X Proの廉価版 "RetroTINK-5X SHART" も計画されています。こちらは入力端子が減っているのと、480p以上の入力に未対応な分、お安くなるみたいです。発売は、RT5X-Proがリリースされてから数か月後の予定とのこと。ドリームキャストやプレイステーション2、Wiiなどを繋ぐ予定が完全にない人はこちらでもいいかもしれません。

RetroTINK-5X Direct (未発売)

RT5X-Pro発売直前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here!で発表されたRetroTINK-5Xテクノロジー版RAD2Xって感じの製品で、RT5X-Proを小型化した上で各機種用に特化したファームウェア設定をし、各機種専用ケーブルと一体化したタイプなので、手持ち機種が少なく、5X-Proのような汎用タイプが必要でない人に向いています。まずはGENESIS(MD)、サターン、SNES(SFC)、プレイステーション1/2用が予定されているとのことです。

情報ページ

リリース直後であり、まだ弱いです。

基本

紹介記事

まだ少ないです。

RetroTINK-5Xと他機種との比較

発売直後でまだ試せていないので主に予想です。注文はしているので、実際に試したら自分なりに感じたことを書いていきます。厳密な比較はよそ様をご覧ください。なお、5X-SHARTは試す気がないので下記の比較には含めないものとします。

長所

短所

フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。OSSC/RetroTINK-2X/RAD2Xは単体ではプログレッシブ/インターレース入力ともに1msを大きく下回るラグしかなく、STG/ACTを遊ぶときにはっきり差を感じます。手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使って自動変換のロスも含めたラグを検証した結果も参考にしていただければと。RetroTINK-5Xも届いたら同様に測ります。

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。

まとめ

購入して実際に試すまでは断定はできませんが、RetroTINK-2Xの弱点がほぼなくなった上に低ラグ以外の長所も伸ばしてきたので家庭用ゲーム機用途の人にはおそらく一番使いやすいものになると見込んでいます。

ファームウェアの更新

やり方はマニュアルに書かれています。使用するHEXファイル以外はRetroTINK-2X Proのファームウェア更新手順と同じなので、とりあえずはそちらを参考にしてください。

各種設定

強いこだわりがなければデフォルトのまま使ってたいていの人は満足できると思います。そして、満足できない人は、Menuボタンから適当に切り替えて試せる範囲ですのでお好みの設定を探してみてください。なお、以下はあくまでマニュアルの補足でしかありません。正の文書はマニュアルです。

なお1440p出力設定などの一部例外を除き、この設定は保存され、次回電源オン時に自動的に割り当てられるようです。

以下はRetroTINK-5X Proのマニュアルを元に記載しています。廉価版であるRetroTINK-5X SHARTではマッチしない項目もあると思いますが、当サイトでは5X-SHARTは取り扱わない予定のため、5X-Pro固有の部分があったとしても但し書きはしません。5X Directについても同様です。

出力解像度 (Output Resolution)

以下から選択できます。もし映像機器が解像度に対応していなくて映らなくなったときは、本体Optionボタンを押すことで対処できます(サイクリック)。

Overですが、240pを垂直5倍にすると1200pとなり、1080p環境では120ピクセルぶん表示が欠けますが、たとえばゲーム機およびゲームソフトでは320x224の解像度で出力されていてもブラウン管テレビでは画面上下の10数ピクセルは実際には表時されていないのが普通だったので問題ないという考え方です。ただし、たとえばMD版ダライアスのように現行環境で遊ばれるのを前提にフルに表示領域を使っているゲームだと情報欠けをしている状態で遊ぶことになるので、そのような場合は、UnderなりFillなりを選んだ方がよいでしょう。

水平方向サンプリングオプション (H.Sampling)

以下から選択できます。Generic 4:3にすべて任すのもいいですし、機種・ソフトごとの最適化を目指してプリセットを都度選択するのもいいでしょう。

補間モード (Interpolation)

2D系のゲームではデフォルトの "Sharp"、3D系のゲームでは "Soft" の方がいい感じのようです。

スキャンライン (Scanline)

デフォルトは "Off" です。適当に試してみてください。

出力モード (Vertical Sync)

前記しているように一長一短あるので、機器との相性を調べた上で、明示的に使い分けたいです。キャプチャにしか使わないなら、Triple Bufferモード固定でいいでしょうし、プレイもキャプチャも使用機器で問題なく映った上で解像度切り替えのないゲームならFrame Lockモードの方がよいでしょう。

なお、入力ソースが480p、576p, 720p, 1080iのときは自動的にフレームロックモードになります。

デインタレース方式 (Deinterlacer)

"Motion Adaptive"から他の方式にわざわざ変える必要はないと予想しています。

入力ソースが1080iのときはここで何を設定していもBob方式で処理されるとのことです。

ビデオフィルター (Y/C Filter)

コンポジットビデオ接続時のフィルター方式を選択できます。デフォルト "4-Line COMB" が通常はベストですが、メガドライブ/GENESISのような規格外のコンポジットビデオ映像のときは "Notch" がいいかもとのこと。Master System Evolution もおそらく "Notch" の方がいいでしょう。

色空間 (Colorspace)

デフォルト "RGB Full" です。マニュアルに書いてあるように、映像が暗くなったり切れたりする場合に "RGB Limited" を試してみればいいかと。

ローパスフィルター (SDTV LPF)

RGB/コンポーネント入力時のノイズフィルターの設定です。デフォルト "On" ですが、マニュアルに書いてあるように、HD RetrovisionのケーブルやRGB Bypass modのようなLPFが内蔵されたソースを使用する場合は "Off" にした方が画質がシャープになるようです。アーケード基板のときは "On" の方がよさげです。

L-Gun Boder

デフォルト "Off" です。"On" にすると20ピクセル幅の白い外枠を表示します。

240pダウンスケール (240p Downscale)

デフォルト "Off" です。"On" にすると480i, 480p, 720pのソース映像を240pにダウンスケールできます。HDMI to VGA/Componentコンバータを併用することで、アストロシティミニのようなHDMI出力しかない機器をブラウン管モニタに接続するときにアスペクト比変更などができます。

あくまで実験的な機能であり、RetroTINK-5Xを240p出力設定にしていないときにブラウン管モニタに繋いで故障の原因になっても保証はできないとのこと(当たり前)。

映像サンプル

RetroTINK-5X Pro

自作テスト動画

簡単なテスト動画を上げる予定です。

その他の動画

自作ではない動画を紹介します。

RetroRGB - RetroTINK 5x - 1440p Retro Gaming Scaler

RetroRGBのBobが発売直前に機能説明やラグの実測値を上げてくれてます。とても参考になりますね。

RetroTINK 5x - 1440p Retro Gaming Scaler

Scarlet Sprites - RetroTink 5X Review: Not Just for Consoles

Scarlet SpritesによるRetroTINK-5X Proの紹介動画です。

RetroTink 5X Review: Not Just for Consoles

他にも、YouTubeで「RetroTINK-5X」で検索すれば大量にサンプルが出てくるようになるはずです。

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