トップ > ビデオゲーム > プレイ環境整備 > アップスキャンコンバーター > RetroTINK-5Xについて
最終更新日 2024年7月20日
超低遅延コンバーター「RetroTINK-5X」について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERより遅延がはっきり少なく、ほとんどの場合で綺麗で、初期設定もほとんど必要なく、運用も簡単でかつ、フレームマイスターの定価より安い(※)、そんな製品です。私は初期出荷版を購入しましたが、家庭用ゲーム機メインの人にはとても良い製品になっていると思っています。
※ リリース時点のレート(1ドル約115円)でははっきり安かったのですが、その後の円安でちょい超えるくらいになってます
RetroTINK-4K が2023年12月に発売されましたが、価格差が大きいためRT5Xも引き続き販売・サポートする予定とのことです。ただし、当ページはFw.Ver.3.71時点の情報をもって更新終了とします。最新情報は公式ページや RetroTINK-5X Pro Wiki をご覧ください。
一番基本的な「RetroTINK-5Xとはなんぞや」ということを一言で表すと、"レトロゲーム機をいまどきのテレビ/モニタにHDMI接続するためのコンバーター" となります。フレームマイスターとかOSSCとかの類の製品です。
RetroTINK-5X Proは上記のように一番基本的な赤白黄のコンポジットビデオ接続もできますし、S端子、コンポーネントビデオ(D端子)やアナログRGB接続も可能です。S端子、コンポーネントビデオ(D端子)は新しめのテレビ/PCモニタには既に基本ついていないですし、いまどきのテレビ/PCモニタに直接アナログ接続するのは大きな遅延の原因になりやすいのをRetroTINK-5Xを使えば回避できる上に画面も綺麗です。
細かな製品仕様は、公式サイトの製品ページやユーザマニュアルをご覧ください。
発売前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here! も参考になると思います。
最高画質にしたい場合、HD Retrovisionのコンポーネントケーブルか、フルにシールドされた同軸アナログRGBケーブルの使用が推奨されています。Alibabaで売られているような低品質RGBケーブルが非推奨であることも公式にアナウンスされています。日本だと穴場開発事業団のRGBケーブルが導入しやすいと思います。海外ならRetro AccessやRetro Gaming Cablesなどは種類も豊富です。逆に種類は少ないですがInsurrection Industries は品質と価格のバランスがとてもいいです。
公式サイトに書かれているように、RT5XにSCART接続する際の同期は "Sync on Luma" や "Sync on Composite"(CVBS) が推奨されています。CSyncを使う場合は十分に減衰させてあるケーブルにしないとトラブルのもとになるかもしれません。また、TTL CSyncやSync Stripperの入った製品は使用禁止とのことです。ここまで何を言っているかわからんって人は、穴場開発事業団のケーブルを買えばよいとだけ覚えてくれればいいでしょう。
RT5XのアナログRGBポートは日本仕様の アナログRGB21ピン(JP21)ではなく、SCARTです。RGBケーブルをJP21で揃えている人は別途変換ケーブルなりが必要となります。JP21からSCARTへの変換ケーブルは穴場開発事業団から購入できます。Amazonには並んでいませんが、メールにて「RGB21ピン→SCART変換ケーブル」を注文すればいいでしょう。
穴場開発事業団はメールで注文すればJP21仕様で発売している各種RGBケーブルをSCART仕様で作成してくれるので、今後に備えてSCARTに揃えるのも手です。といいますか、JP21規格は廃れる一方ですが、欧州中心に根付いているSCART規格をサポートするレトロゲーミング向け製品はこれからもまだまだ出てくることが予想されるので、これから新規にRGBケーブルを買う人はSCARTで揃える方が無難に思えます。特にセレクタは選択肢の数、質ともに圧倒的に差がありますし。
Mike Chi氏が以前公開した回路を使用した VGA2SCART という製品があり、こちらでドリームキャストVGAボックスを使用したVGA接続ができることは確認済みです。Rondo Products HD15-2-SCART はドリームキャストやXbox360には使えましたが、アトミスウェイブには使えなかったため、VGA2SCARTと両方用意しておいた方が堅いでしょう。
なお、ドリームキャストは15kHz/31kHz両対応のSCARTケーブルやコンポーネントケーブルを使用すれば、VGAボックスなどでのVGA接続をしなくても最高画質で映せるので、今となってはそちらの方がお勧めです。詳細は ドリームキャスト用RGB21ピンケーブルについて をご覧ください。
2021年5月に発売され2023年12月にRT4Kが発売されるまでRetroTINKシリーズのフラグシップ機だった製品です。機能は240p, 480i, 480pを1080pにコンバートしてHDMI出力するのが基本で、さらに1440p出力もできます(※1)。完全にデフォルトのままでも十分に使え、各種設定変更に書いたようなごく簡単なセットアップをすればさらに快適に使うことができる運用のしやすさが大きな魅力です。また解像度切り替えも瞬時にされて画面暗転によりプレイに差し支えがでることは私が試した範囲ではありませんでした。デインタレースもとても高品質ですし、複雑な設定なしで快適に使えて総合力がとても高いです。
なお、720p、1080iの入力もできますが、RT5X-Proはメインターゲットの480p以下を想定したチューニングがされているとのことなのです(ローンチ前の時点では, ※2)。前記解像度のときはカラーサンプリングが4:2:2になる旨もマニュアルに書かれています。
※1, ※2 2022年4月に正式リリースされたFw.2.70では "実験的な(experimental)" 機能として2560x1440p出力ができるようになっており、240p/480i Line 6xはもちろんとして、480p Line 3x, 720p Line 2xが可能です。同じく、実験的な機能として4K出力もできるようになっていますが、NTSC機でTriple Bufferでは24fps、240p/480i/480pソースのときのFrame Lockでは30fpsまでとなっており、リアルタイム性の高いゲームを遊ぶ時には実用的ではありません。これはMikeも認識していて、あくまで将来の別製品での映像を先取りするデモに近いものと思った方がいいでしょう。(2022-12-25追記 Fw.Ver.3.0で4Kモードは削除されました)
標準添付品は以下の通りです。$5の "Composite to SCART Adapter" はコンポジットビデオ(黄)を2つ繋げたい人むけのオプションであり、通常付ける必要はありません。
私が2021年5月2日(JST)に購入した時の送料はややお高く55 USDだったので、リリース記念ディスカウント価格の $275 + $55 でトータル330 USDでした。さらに関税・消費税が2,700円徴収されています。
2023年10年9日にRetroTINK-5X Pro用新型リモコン "RetroTINK-5X Premium Remote" が発売されました。定価は30 USDで、Firmware Ver.3.7以降の適用が必須です。
Preium Remote だとメニュー各層に1ボタンでアクセスできるようになってます。またInput/Outputはダイレクトに変更できます。プロファイル1~10をダイレクトに切り替えられるのは嬉しいですね。あと、V-Syncをダイレクトに切り替えできるようになったのも実用性が高いです。ダイレクトに切り替えたときにOSDが出て欲しかったのは正直ありますが、後付けのリモコンでここまでしてくれれば十分かなと。
旧型リモコンとPreium Remoteを並べた写真も載せておきます。
プレイステーション2をRT5X-Proに480p接続するにはコンポーネント接続が基本です。Playstation2/3用のHD Retrovison Component Cableを利用すればよいでしょう。
プレイステーション2のRGB接続時の480pはSync on Green(RGsB)であるため、RGsB非対応のRT5X-Proに直接SCART RGBで480p接続することはできません。これは、gscartswのようなRGsBをRGBSに変換する機器を挟むことで回避できますが、コンポーネント接続をする方がスマートでしょう。長年プレイステーション2の最高画質はRGsBだと言われてきましたが、HD Retrovison Component Cableのような高品質なコンポーネントケーブルを使用した場合ではRGsB接続と比較して画質的に劣ることがないのはOSSC Ver.1.6の時点で確認済みです。プレイステーション2のソフトは基本480iのみで480pに対応しているソフトは一部でしかありませんが、1本でも480p対応ソフトを遊ぶ予定があるのならコンポーネントケーブルを選択するのが無難です。
非セガハードでD端子接続したい場合は、D端子からコンポーネント端子への変換ケーブルを使えば繋げられます。ただし、前記したようにHD Retrovisionのコンポーネントケーブルの方が推奨です。ケチる場所でもないでしょう。
RT5X-Pro発売直前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here!で発表されたRetroTINK-5Xテクノロジー版RAD2Xって感じの製品で、RT5X-Proを小型化した上で各機種用に特化したファームウェア設定をし、各機種専用ケーブルと一体化したタイプなので、手持ち機種が少なく、5X-Proのような汎用タイプが必要でない人に向いています。まずはGENESIS(MD)、サターン、SNES(SFC)、プレイステーション1/2用が予定されているとのことです。ただし、外部電源は必要になるようです。
下記TweetによるとRT5X-Directは2022年後半リリースを予定しているとのこと……でしたが2023年7月時点でMikeは RetroTINK-4K にかかりきりなのでリリースの見込みは見えない状況です。
RT5X-Direct will be a series of plug and play devices with all the features of the RT5X-Pro including motion adaptive de-interlacing, scaling and filter effects.
— Mike Chi (@retrotink2) November 20, 2021
Due to shortages, it will be at least late 2022 before production, but we wanted to make this giveaway special.
2/2
2023年9月11日の8-bit EsquireさんのTweetから、5X-Directプロジェクト自体は動いていることが判明しました。リンクされているYouTube上の動画も見てみましたが、RAD2XのRT5X版というより、RT5X-Proをプレステ1/2用に最小化したという感じのものでした。とりあえず汎用の5X-Proと比べてどれだけ安くできるのかが重要だと思いました。
Yeah yeah yeah, everyone is talking about the RetroTink4K - and rightfully so.
— 8-bit Esquire (@8bitesquire) September 11, 2023
But what about that OTHER unreleased RetroTink? Check out my latest episode of Off the Record where I discuss the RetroTink 5x Direct by @retrotink2. Enjoy!https://t.co/5ftAyQZic4 pic.twitter.com/vHZj7FBZa4
なお、プレステ1/2用についてはRGB/YPbPr両対応で、YPbPrでは480pにも対応しているとMikeから明言されています。
Mike Chi氏Twitterアカウント : ここが最新です。ただ活発すぎると感じるかもしれません。
RetroTINK Discord : サポート、ヘルプ、ベータ版ファームウェアの提供などがされていますし、コアなユーザにより各種設定情報なども情報交換されています。
ConsoleMods.org - RetroTINK-5X Pro Wiki : 詳細な解説がされています。
Deinterlacing, Scaling, Processing - RetroTINK 5X
とても詳しいですが、Bobいわく彼が試した時の5X-Pro プロトタイプ/firmwareは少々古いバージョンのようで、製品版では解消している事項もあるようなので注意してください。
とあるゲーマーのweblog Drei - タグ: RetroTINK-5X
ここの補足的なweblog記事です。
自分なりに感じたことを書いていきます。まだまだFirmwareの更新で大きく変わる部分もあるのであくまで参考に。厳密な比較はよそ様をご覧ください。
基本は自動変換に任せてよく、画質を求める場合も入力ソースごとに用意されたプリセットを選択することで細部は自動判定して適切にコンバートしてくれるため、細かな設定が不要でシンプル。それでいてほとんどのソースでFRAMEMEISTERよりくっきり、はっきりとした映像である
各種代表的な家庭用ゲーム機用のプリセットが用意されている
Triple Bufferではゲーム中に解像度が変わるゲームに最高レベルで強く、よほどデリケートなキャプチャユニットでない限りは暗転はほぼなくなりそう(※)。ここが最弱レベルのFRAMEMEISTERはもとより、OSSC Ver.1.6やRetroTINK-2Xよりも強い。
純粋に解像度切り替えの強さだけならGBS-Cの方が強い感じですが、あちらは他の部分が弱いので私は推奨しません
フレームマイスターと比べると低遅延。特にフレームロックモード時にはゲームプレイでハッキリ違いを感じられるだけの差がある
1080p出力をサポートしている上、60Hz固定出力も可能であるため、FHD世代のモニタ/テレビで解像度による相性問題は起きにくい。WQHD、UHD世代のモニタも1080pは通常サポートしている。キャプチャユニットとの相性問題も起きづらい
OSSC Ver.1.6単体ではうまく活用できなかったPCレスキャプチャユニット "IO DATA GV-HDREC" や "AVerMedia ER330" でもRT5XのTriple Bufferモードなら問題なく使えています
(Fw.Ver.2.70からは)2560x1440出力もできるため、WQHD対応モニタやキャプチャボードでならより力を出せる。
OSSC Ver.1.6/1.7にはない、S端子、コンポジットビデオ入力端子がある
画質的な意味でもラグ的な意味でもインターレースに強い。FRAMEMEISTERはもともと2021年時点では低遅延とはいえない機種なのにインターレースのときはさらに悪化するし、OSSC Ver.1.6はLine 4xでのデインタレース方式はbobのみで比較的不得手としている。比較用に他機種とのデインターレース比較動画をリンクしておく
スキャンライン生成機能が豊富
2021年5月時点のXRGB-mini FRAMEMEISTERの実売価格と比べてとても安価
RT2Xにはなかったリモコンがついたため、デフォルトからの設定変更をしやすくなった
フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。それと比較するとRetroTINK-5Xのフレームロックモードはハッキリとプレイが快適に感じられるようになるだけの差があります。トリプルバッファモードも計測値のブレは大きかったですが、フレームマイスターよりプレイ感は良いです。手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使ってネイティブ解像度への自動変換のロスも含めたラグを検証した結果、ゲーミングモニタでOSSC Ver.1.6やRetroTINK-2Xより数ミリ秒ラグが増えているケースもありますが、それらの特化型コンバーター相手に1、2点小さく劣る点を必要以上に大きく捉える必要はなく、総合的に判断した方がよいと思います。手持ち4K REGZAだと逆にRetroTINK-5X Proの方がRetroTINK-2X Proより1msとはいえ好成績だったりしますし特化型と比べてもラグの差はほとんどないと考えてよいでしょう。
Fw.2.70からの新モードである "1080p(Min-Lag)" だと内部的なラグを純粋に比較してでRetroTINK-2X/RAD2Xに近い値までラグが減りました。480p入力が高速なPCモニタへの接続時以外では、RT2Xは1080pなりにモニタ側でアップスケールされるロスが入るため、RT5XのMin-Lagモードの方が実測値ではラグが少ないケースが多いと考えるのが妥当です。 OSSC Ver.1.6にもかなり迫る超低ラグとなっています。
Fw.3.0で1080p(Min-Lag)モードはなくなりました。ただし、1080p(Fill)などMin-Lag以外のモード全般のラグが小さくなりました。
日本語情報が少ない
プリセットから外れる細かな設定ができない (Fw.Ver.2.39により解消)
出力解像度のプリセットに1600x1200や1280x960がないため、前記解像度で4:3のモニタに使う用途には不向き(短所と言えるだけの需要はないと思いますが一応)
設定の切り替えが、順方向にしかできない。またデフォルト設定に戻すショートカットもない (Fw.Ver.2.39により解消)
OSSCと異なり本体にディスプレイがないため、同期の調整などの設定変更で画面が映らなくなったときに弱い
Generic 4:3など汎用のセッティングだとYUV444にならない
日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。家庭用ゲーム機用途でかつ、特殊な使い方をしなければトラブルが発生することもないとは思いますが念のため。
2021年5月の発売時点では家庭用ゲーム機用途の人にはおそらく一番使いやすいものになっていると思っていました。海外で "新世代の標準" や "次世代クラシックゲーム用スケーラーの最初の製品" などというとても高い評価を受けているのも納得できます。初期は至らない点もありましたが作者のMike Chi氏がとてもエネルギッシュに活動して、FPGAの良さを活かしてスピード感を持った上でどんどんいいものにしていってくれました。
現時点でOSSC Ver.1.6/1.7を使いこなしていてかつ、インターレースが入るゲームを遊ばない人には必要性は薄いかもしれませんが、前記に該当する人はまぁ滅多にいないと思うので、(家庭用)実機でレトロゲーミング/クラシックゲーミングを楽しみたいという人はとりあえず突っ込んでみていいと思います。
NTSC/PALいずれからも大きく外れる周波数には対応していないため、アーケード基板用途でメイン機にするならOSSCの方が向いていると思います。変態周波数じゃないタイトルでしか使わないなら大丈夫かもしれませんが、基本家庭用ゲーム機用です。ただ、手持ちだとOSSC Ver.1.6が苦手としている2タイトルがRT5Xだと問題ないため、アーケード基板用途でもサブ機として十分に役立ってくれました。
DExx-vd_islでOSSC ProをLite的に先行体験したところ、OSSC Proがアーケード基板用途でとてもよいものになることがほぼ確定しているので、個人的にはその役割もあと少しだと思っています。
MVSについてはMV-1Cでテストされていることが明言されていますし、安定して稼働することも確認しています。そして同じMVSでもMV-1FZは2.39時点ではTriple Bufferでなら同期が合いますが、Fw.Ver.1.999以前だとほとんどのバージョンで同期が合いませんでした。RetroTINK-5XでMVSを遊ぶ場合はMV-1C基板を使うのが確実です。
伝聞情報ですが、Fw.Ver.2.39でMV-1AがFrame Lockで安定して遊べたとのことです。
あと最後に書いておきますが、RetroTINK-5X Proに限らず海外製品全般にいえるのは、"その製品のもつ強みをどう活かすか" で考えるのがよいということです。海外の人は優先順位が高い事項に注力するかわりに、優先順位の低い事項に対して力を入れないことが多いです。多くの人が必要としない機能のためにコストをかけるのは非合理的だという割り切りは日本製品より強いものが多い印象です。もし、「xxxにはあった機能がRT5Xにない」というものがあったなら、そういうことだと理解した上で、その機能が本当に重要なのか考えた上で総合的に判断すればよいでしょう。あと、一つの製品ですべてを賄おうとするのではなく、適宜使い分けることも考えた方がいいでしょう。
公式サイトに書かれているように、ごく簡単な手順で更新できます。ファームウェアのHEXファイルそのものやリリースノートは公式サイトの"RetroTINK-5X Pro Firmware Updates" をご覧ください。
アップデートに必要な "FTDI D2XX Drivers", "RetroTINK Firmware update tool" はともに RetroTINK-5X Pro Firmware Updates の "How to Update" からリンクされています
ファームウェアの更新をするとプロファイルを含めて設定がすべて初期化されるので、事前にプロファイルごとの設定値のスクリーンショットを撮るなりでメモしておくといいでしょう。
FTDI D2XX Driversをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、CDM21228_Setup.exeを実行します。インストール済みのときは省略してください。
RetroTINK Firmware update toolをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、RT_FWUP.msiを実行します。インストール済みのときは省略してください。
RetroTINK-5X Pro Firmware Updatesから最新版をダウンロードします。2023年10月10日時点だとVer.3.71が最新です。HEXファイルが提供されているVer.1.2までなら過去のバージョンに戻すことも可能ですが、クリティカルな理由がない限りは最新版を常に適用していいでしょう。
……と上記のようにローンチ時からずっと書いていましたが、Ver.2.39で細かな調整ができるようになったかわりに、Ver.1.999ではFrame Lockで遊べていたアーケード基板がVer.2.39-3.0では同期の調整なしでは映らなかったりFrame Lockにできなくなったりするケースが手持ちでは目立っています。アーケード基板用途の人は最新版で上手く映らない場合はVer.1.999も試すといいと思います。そもそもアーケード基板用途に別途OSSCを用意して併用するのがいいとは思っていますが。
本体のMenuボタンを押しながらPCにUSB接続します。RetroTINKのLEDが赤色になっていることを確認してください。なお、ケーブルはUSB to Micro USB Micro-Bを使用します。本体付属のものでよいでしょう。
デスクトップのショートカットから、RetroTINK Firmware update toolを起動します。ショートカットを消してしまっている場合、"C:\Program Files (x86)\RetroTINK LLC\RT_FWUP"ディレクトリ配下にインストールされている"Cognionics Firmware Tool.exe"をダブルクリックしてください。
RetroTINK Firmware Updaterの"Search"ボタンを押すと、Device欄に"FT232R USB UART"と表示されます。これが表示されない場合は、正しく接続できているかを確認してください。充電専用ケーブルだとデバイスを認識してくれないのでデータ転送できるケーブルを使用してください。
RetroTINK Firmware Updaterの"Load HEX"ボタンを押し、手順3でダウンロードしておいた最新FirmwareのHEXファイルを読み込みます。
RetroTINK Firmware Updaterの"Flash"ボタンを押して出てくる確認ダイアログでOKを押すと、ファームウェアの更新が始まります。しばらく待った後 "Firmware update complete!" のダイアログが出たら完了です。間違って中断した場合は、手順4からやり直せます。
Flashボタン押下後、"Flashing Block xxx of xxx" のログが流れつつ進行し、終盤にログ出力もWindowsからのアプリケーションの応答も固まることがありますが、上記ダイアログが出るまでそのまま放置してください。なぜかここを大きな問題と捉える人がごく稀にいるので一応書いておきます。
Firmware更新内容のメモ的なものは とあるゲーマーのweblog Drei - タグ: RetroTINK-5X の方に散発的に書いています。
RetroTINK Firmware update toolで、データ転送可能なケーブルでRetroTINK-5Xを更新モード(LED:赤)で繋いでいてもSeachボタン押下でDevice欄が空欄のまま更新されない場合は、RetroTINKのドライバをアンインストール → 再インストールすることで対処できることがあるようです。詳しくは Rev. Dr. Jeremiah Claw さまの該当Tweet をご覧ください。
アクションやシューティングが好きな人は低ラグモードであるFrame Lock/Gen Lockモードを基本的に使うようにした方がいいくらいで、強いこだわりがなければほぼデフォルトのまま使ってたいていの人は満足できると思います。そして、満足できない人は、リモコンやMenuボタンから適当に切り替えて試せる範囲ですのでお好みの設定を探してみてください。なお、以下はあくまでマニュアルの補足でしかありません。正の文書はマニュアルです……とローンチ時に書いていたのですが、2021年12月23日時点では、マニュアルの更新が放置されているため、全機能について知りたい場合は最後に紹介しているRetroRGBの動画を見ればよいでしょう。
以下はRetroTINK-5X Proのマニュアルを元に記載しています。2023年7月時点では未発売のRetroTINK-5X Directではマッチしない項目もあると思いますが、5X-Pro固有の部分があったとしても但し書きはしません。
以下はFw.Ver.3.7時点を元にしています。
YPbPr (コンポーネント)、SCART-RGB、Composite (コンポジットビデオ)、S-Video(S端子)、SCART-CV、YPbPr (SDP) から選びます。"SCART CV" はSCART端子を利用したコンポジットビデオ入力のためのモードなので、RGB接続のときは使わないよう注意してください。ぼけぼけな画面で映ります。
デフォルトの1080p (Fill)が基本で、そのまま変更しない運用で十分だと思います。マスターシステムのように外枠がある機種の場合は1080p(Over)を選んだ方がよりよいでしょう。あとはモニタやキャプチャ機器の都合に合わせて適当に選んでください。もし映像機器が解像度に対応していなくて映らなくなったときは1080p(Fill)に戻せばよいでしょう。
Firmware Ver.2.69から追加された "1080p (Min-Lag)" を選ぶと最もラグが少なくなります。ただし、H.Samplingをはじめとする各種設定が制限されます。画面サイズも240p Line 4x同等になるので、1080p(Fill)と比べると同じ1080pでも実描画サイズは小さくなります。低ラグに特化したモードなので、適宜他のモードと使い分ければいいでしょう。(2022-12-25追記 Fw.Ver.3.0で1080p(Min-Lag)はなくなりました。)
前記したように 正式版だとFirmware v2.70からは"実験的な(experimental)" 機能としてですが2560x1440での出力ができるようになりました。WQHDモニタを使っている人は1080p出力からのモニタ側の自動変換と、RT5Xでの1440p変換とでどちらが快適か試してみるといいでしょう。
Output Resolution と H.Sampling の組み合わせにより chroma samplingが 444になるかどうかが変わります。
画面表示の位置や範囲の調整ができます。携帯機のズーム表示をする用途以外では、家庭用ゲーム機用途のときには変更が必要になることはあまりないでしょう。アーケード基板用途のときには役立つと思います。
家庭用ゲーム機用途だとV Sizeでアスペクト比を調整するのは覚えて損はないと思います。特にFw.2.57以降で出力解像度2560x1440にしたときにH.SamplingをGeneric 4:3/16:9以外にするとアスペクト比がやや横長になることを調整するのに役立ちます。
Fw.Ver.2.39から追加された項目です。
描画開始位置を水平方向に移動できます。
描画開始位置を垂直方向に移動できます。V Sizeを変更したときには適宜調整すればよいでしょう。
水平方向のサイズ指定を変更できます。H.Samplingを変更したときは触らないのが基本です。
垂直方向のサイズ指定を変更できます。
アスペクト比の調整をするときは、H.Samplingの変更とV Sizeの変更、必要ならV Postionの変更もする、という感じが基本です。画面右側にアスペクト比が表示されているので、1.00になるようにすればいいでしょう。
画面左右が欠けているときや、逆にゴミが映っていて消したいときに調整できます。
画面上下が欠けているときや、逆にゴミが映っていて消したいときに調整できます。
2D系のゲームではデフォルトの "Sharp"、3D系のゲームでは "Soft" または "Smooth" (Fw. Ver.1.74から)の方がいい感じになる……はずです。この辺りは好みの問題でしかないので、好きなのにしてください。
デフォルトは "Off" です。 480p/720pソースのときに240pに変換してから再アップスケールすることができますが使いどころがわかりません。
Fw.Ver.3.0 までは、補間モードとデインタレースは同一メニューでしたが、Fw.Ver.3.7からそれぞれ別メニューになりました。
デフォルトの "Motion Adaptive" から他の方式にわざわざ変える必要はないと思います。
入力ソースが1080iのときはここで何を設定していもBob方式で処理されるとのことです。
Generic 4:3にすべて任すのもいいですし、機種・ソフトごとの最適化を目指してプリセットを都度選択するのもいいでしょう。リモコンは一番下のマウスアイコンのボタンにアサインされています。
プレイ中に解像度切り替えの入るゲームの場合、Generic 4:3にしておくのが無難です。
なお、プレイステーション1用のプリセットは、プレイステーション2(特にスリム型本体)のプレイステーション1互換機能では上手く働かないことがあるようです。その場合はGeneric 4:3を使用すればよいでしょう。
デフォルトは "Disabled" です。ここを "Enabled" に変更すると、ソース映像がインターレースのときもH.Samplingの変更がGeneric 4:3/16:9以外でも利くようになります。
デフォルトは "Off" です。適当に試してみてください。それぞれの効果の違いは とあるゲーマーのweblog Drei - RetroTINK-5X Pro でのスキャンライン設定 Fw.1.999編 に一式画像をまとめていますので気になる方はそちらをご覧ください。
明るさの調整ができます。デフォルトは "+0" で、-10~+10まで増減できます。
海外SMSのようにRGB出力が異常に強い場合はここでは調整し切れないので、入力前に抵抗を入れるのが本筋です。白飛びするアーケード基板のときも同様です。
色味の調整ができます。デフォルトは "+0" で、-10~+10まで増減できます。
H.SamplingがGeneric 4:3, Generic 16:9 のときに画面のシャープさを調整できます。
Fw.Ver.1.67から追加されてます。
RGBやコンポーネント接続時には出番がありません。
コンポジットビデオ接続時のフィルター方式を選択できます。デフォルト "4-Line COMB" が通常はベストですが、メガドライブ/GENESISのような規格外のコンポジットビデオ映像のときは "Notch" がいいかもとのこと。Master System Evolution もおそらく "Notch" の方がいいでしょう。
LPFや同期の調整ができます。LPF以外の項目はアーケード基板用途以外ではあまり触ることはないでしょう。
……といいつつ、手持ちのマスターシステム(JP)ではFw.2.39時点でSDTV LPFをStrongにしただけだと画面上部がCurlしたので、LLPLL BWをDefaultの6から2に変更して対処しています。
SoG Thresh, LLPLL Gain, LLPLL BW, Pre-Coast, Post-Coast, ADC PhaseはFw.Ver.2.39から追加された項目です。
RGB/コンポーネント入力時のノイズフィルターの設定です。240p/480iのときはOFF/Light/Medium(Default)/Strongの4段階で、480p以上のときはEDTV Off/EDTV Lightの2段階です。マニュアルに書いてあるように、HD RetrovisionのケーブルやRGB Bypass modのようなLPFが内蔵されたソースを使用する場合は "Off" なり"Light"なりにした方が画質がシャープになります。Firmware Ver.1.77からはコンポジットビデオやS端子のときは "N/A" 表記され、変更できなくなりました(内部的にはStrong固定)。
Fw.Ver.1.74からはマスターシステムやNEOGEO AESのときはStrongがよいと公式からアナウンスされていますし、実際Mediumだとマスターシステムの画面は上部がCurlしたのがStrongだと解消するため選ばざるを得ません。あと自分で確かめた範囲では、Fw Ver.1.74では一部アーケード基板はStrongでないと映りませんでした。アーケード基板がソースのときはStrongが基本だと考えるのが妥当に思えます。
また、Firmware Ver.1.74時点では非セガハードのケースですがHD Retrovisionのコンポーネントケーブルを使用していてもLPF:Offは縦縞が入ることが多かったので、入力ソースごとに適宜切り替えてくださいとしか言えません。HDRVでのLPFについては とあるゲーマーのweblog Drei - HDRVでのRetroTINK-5X ProのLPF設定影響調査 に画像付きで調査結果をまとめていますので気になる方はそちらをご覧ください。
Firmware Ver.1.2まではOFF/On(Default)の2段階だけでした。また、Firmware Ver.1.74まではSDTV LPF表記でした。
アーケード基板で同期が乱れるときにこの値を変えることで解消できることがあります。デフォルトは "120mv" で、20mV - 300mv まで調整可能です。項目名に "SoG" とありますが、Sync on GreenでなくRGBSのときにも効いてくれます。
横画面での画面上部がCurlしているときに、この値を変えることで解消できることがあります。デフォルトは "2" で 0 - 7 まで調整可能です。
横画面での画面上部がCurlしているときに、この値を変えることで解消できることがあります。デフォルトは "7" で 0 - 7 まで調整可能です。
YPbPr各色単体でGainやOffsetの設定を変更できます。
Video ADC-2は Fw.Ver.3.7 で追加されました。
前記しているように一長一短あるので、機器との相性を調べた上で、明示的に使い分けたいです。キャプチャにしか使わないならTriple Bufferモード固定でいいでしょうし、プレイもキャプチャも使用機器で問題なく映るゲームならFrame Lock/Gen Lockモードの方がラグ的に有利なのでよいでしょう。手持ちセガハードでは全機種Frame Lockモードで基本問題なく遊べています。ただし、メガドライブでメガアダプタ/Power Base Converterの類を使用しているときはTriple Bufferでないと安定していません。
Triple Buffer(Default): 互換性が最高かつ、解像度変更にも強いが、ラグがおおよそ4ms - 24ms(平均20ms前後)ある。Judder もある程度発生する
Frame Lock: 互換性や解像度変更への耐性はやや落ちるぶん、ラグはおおよそ4ms以下と低ラグ(※)
Firmware Ver.2.69から追加された "1080p (Min-Lag)" モードだと240pソースのときに手持ちゲーミングモニタで約2.68msラグが減ってます。Fw.2.70ではさらにラグが減っていました。
Gen Lock: Fw.Ver.2.73から追加されたモードで、Frame Lockレベルでラグが少ない上でFrame Lockより安定度が高いとのことです。ただし、RT5X本体が初期版では使用できません。Vertilacl Syncの選択肢に "Gen Lock" が出てきたら対応している本体です。
なお、入力ソースが480p、576p, 720p, 1080iのときは自動的にフレームロックモードになります。
アーケード基板用途の場合、Triple Bufferモード(+ LPF: Strong)でまず試してからFrame Lock/Gen Lockモードも試す手順を取るのが無難です。家庭用ゲーム機の場合でも、映らなかったり画面上部が歪んでいるときはTriple Bufferモード + LPF: Strongを試してみればよいでしょう。
メガドライブでメガアダプタ/Power Base ConverterやMD用Flash cartでマスターシステム互換モードを使用する際、HD Retrovision Genesis YPbPr Component Cableなら Frame Lockで安定稼働しました(Fw.Ver.1.999時点)。……が、Fw.2.39時点だとHDRVでもTriple Bufferが必要になっています。
デフォルトは"Off"です。これを60Hzにすると、PAL 50Hzのゲーム機をNTSCにしか対応していないテレビで遊べるようにできます。当然テンポは50Hzです。Fw.3.7からは逆に50Hz固定もできるようになりました。
上記だとPAL MEGA DRIVE IIをRT5X-ProにRGB接続しています。うちのREGZA BM620Xは50Hzの信号は映りませんが、Lock to 60 Hzをオンにすると映るようになりました(Triple Bufferも必要でした)。PC用モニタはもともと50Hz入力ができるものが多いようで、あまり必要ないかもしれません。
デフォルト "RGB Full" です。マニュアルに書いてあるように、映像が暗くなったり切れたりする場合に "RGB Limited" を試してみればいいかと。
デフォルト "Off"です。"HLG" や "HDR10" にすると偽装HDRモードになり、HDR対応テレビ/モニタで今までより明るくできます。スキャンラインを使うときに有効だとMikeはイメージしているようです。
Inject HDRはFw.Ver.2.74から追加された項目です。
デフォルト "Off"です。"FreeSync" にするとAMD FreeSync対応ディスプレイに接続しているときにはTriple Bufferなしで画面のカクつきや表示ずれを防げることがあるようですが、ラグが増えるので適宜使い分ければいいでしょう。
VRRはFw.Ver.2.77から追加された項目です。
OSDのサイズと、未入力時の背景色などを変更できます。
デフォルトは "Default"です。起動時のプロファイルを "Default" から自分が設定したプロファイルに変更することができます。ただ、このStartupプロファイルは"Input: SCART, 1080p(Fill), Triple Buffer, SDTV LPF: Medium" のような互換性の高い設定にしておいた方がいいでしょう。
はまったときはリモコンのBackボタンを6回押すと "Default" プロファイルが呼び出される回避策も用意されています。
Startup ProfileはFw.Ver.2.53(beta)から追加された項目です。
YesにするとOutput Resolutionで実験的な解像度(2560x1440p, 4K, 1536pなど)を選べるようになります。DefaultはNoです。
Advanced ResはFw.Ver.2.70から追加された項目です。
ここまで設定した内容を10か所まで保存できます。Fw.Ver.3.0からプロファイルに名前を付けられるようになりました。
以下は設定例です。前記したように1番は互換性の高い共通設定にして、2~6番にセガハード向けのプロファイルを設定しています。
保存しておいたプロファイルまたはデフォルトプロファイルを呼び出せます。
現在のソース映像、出力解像度などをFirmwareのバージョン表記とともにステータス表示できます。
RetroTINK-5X Proを使おうとして、画面が映らなかったり、映像が乱れたりするときは、まずは以下を順に確認するといいでしょう。といいますか、まず問題がどこにあるのかの切り分けを心がけてください。以下はその補助となるかもしれませんし、ならないかもしれません。
以下はFirmware Ver.3.0を対象に書いています。他のバージョンのときは適宜読み替えてください。
接続機器を最小限にしても状況は変わらないか確認しましょう。問題を切り分けるため、セレクタやスプリッターを使っていない状態で確認するのが基本です。
機器の電源は全て入っていますか。またRT5Xで使用するUSB ACアダプターの性能は十分に足りていますか。
ゲーム機本体は故障していませんか。RT5X以外の経路で確認しましょう。
テレビ/モニタやキャプチャ機器は正常に動作していますか。可能なら他のHDMI出力できる機器で映るかどうかを確認しましょう。
問題のあるケーブルを使用していませんか。可能なら他の機器で使用したときに映るかどうかを確認しましょう。
入力側、出力側ともにケーブルは正しく接続されていますか。HDMIケーブルが正しく接続されていれば、ゲーム機の電源をオフにしたときに青い画面 + OSDが表示されるので、出力側の接続はそれで確認できます。
RT5Xの入力設定は正しいですか。例えばSCART接続しているのに、RT5Xの入力設定がYPbPrだと青い画面しか表示されません。
他の入力方法で映りますか。SCART RGBで映らなくてもコンポジットビデオやコンポーネントビデオで映るかどうかなど他の接続経路を確認しましょう。
RT5Xの出力解像度設定は正しいですか。まずは基本の1080p(Fill)で映るかを試しましょう。
(240p/480i時のみ)Vertical SyncはTriple Bufferに設定されていますか。Frame Lock/Gen Lockモードの使用はTriple Bufferで映ることを確認してからにしましょう。
(240p/480iかつSCART RGB/YPbPr時のみ)SDTV LPFはStrongにしてありますか。映らなかったり、画面上部の同期が乱れるときはStrongを試してみましょう。
映っているけど画面上部が歪んでいるくらいの多少の同期の乱れなら Video ADCの設定変更 で対処できるかもしれません。
入力ソースが480p以上のときはVertical SyncはFrame Lock固定です。また、コンポジットビデオ/S端子接続時はLPFを変更できません(内部的にはStrong固定)。
LPF設定値はマスターシステムやNEOGEO AESなどStrongが推奨されている機器やアーケード基板以外では、通常Medium以下でかまいません。前記例外を除き、Strongの指定はトラブルシュートするときのみでいいです。
LPF起因で映らないことが疑われる場合は、ゲーム機の電源をいったんオフにしてRetroTINK-5X ProのOSDが見られる状態にしてからSDTV LPFをカレントにし、ゲーム機の電源をつけて設定すればよいでしょう。Vertical Syncはゲーム機の電源をオフにして先にTriple Bufferに設定しておけばいいです。
これでも映らない場合、あとは同期整流を試すくらいだと思います。他に映すことができる機器があるのならそちらを使えばよいでしょう。
こちらも簡単なテスト動画です。
いつも通り、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。いつもの4本に、インターレースのテストとMaster System EvolutionでのPAL-Mコンポジットビデオ接続のテストも入れています。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
RetroTINK-5X Pro test video: Various Sega hardware in Japan, With extra Tectoy (Ver.1.03)
XRGB-mini FRAMEMEISTER、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、GBS-C AIO、RetroTINK-5X Proをドリームキャストのインターレースで比較した動画です。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
Video comparison of deinterlacing capabilities of low-latency converters (DC 480i)
XRGB-mini FRAMEMEISTER、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、RetroTINK-5X Proをサターン版ダライアスIIの面クリア時の解像度切り替えで比較した動画です。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
Video comparison of resolution switch of low-latency converters (SS, DariusII)
第四弾は非セガハードでのテストです。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
RetroTINK-5X Pro test video: PlayStation2/Xbox360/N64 in Japan
RT5X-ProのFirmware Ver.1.2で大きく更新されたので、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストのいつもの4本を録り直しています。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
RetroTINK-5X Pro test video: Various Sega hardware in Japan (Fw 1.2)
サンダーフォースACを遊んだ動画です。OSSC Ver.1.6では穴場開発事業団のRGB信号安定化ユニットを使わずにキャプチャできなかったのですが、RT5X-Proでは同ユニットなしでいけました。
アーケード基板用途は基本的にOSSC Ver.1.6の方が強いですが、サンダーフォースACは例外的に逆パターンです。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
[RT5X]Thunder Force AC [Arcade original PCB, NORMAL rank] No miss clear
手持ち横画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。
YouTubeに上げているものも同じです。
手持ち縦画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。
YouTubeでは本当に1080pを縦にしています。WQHD以上の解像度で見る場合や、タブレット・スマホから縦で見る場合はこちらの方がいいはずです。
RetroTINK-5X Pro test video: Various Arcade PCB's (vertical)
前記手持ち横画面のアーケード基板でのテスト時にはMVSはMV-1FZ基板しか持っておらず同期が合わずに収録できなかったのですが、Mike推奨のMV-1C基板で問題が起きないかフルプレイで確認してみました。
YouTubeに上げているものも同じです。
[RT5X]Flying Power Disc(Windjammers) [MVS original PCB(MV-1C), LV.4, K.Wessel]
サンダーフォースACを遊んだ動画、その2です。TFACはRT5X-Pro Fw.Ver.1.28 - 1.999の間はTriple Bufferでも同期が安定していなかったのがVer.2.39で久しぶりに安定したのを記録しておく意味で上げてあります。
YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。
[RT5X Fw.2.39]Thunder Force AC [Arcade original PCB, NORMAL rank] No miss clear
beta版のFirmwareですが、2560x1440p対応をマスターシステム、メガドライブ、セガサターン(ここまでの3機種: 240p Line 6x)、ドリームキャスト(480p Line 3x)でテストしています。
この動画は解像度の関係でYouTubeのみリンクしておきます。
RetroTINK-5X Pro 1440p test video: Various Sega hardware in Japan (experimental firmware ver.2.57)
beta版のFirmwareですが、2560x1440p対応をXbox360(720p Line 2x)、プレイステーション2(480p Line 3x, 480i Line 6x)、プレイステーション(240p Line 6x)でテストしています。
この動画も解像度の関係でYouTubeのみリンクしておきます。
RetroTINK-5X Pro 1440p test video: Xbox360, PlayStation1/2 in Japan (experimental firmware ver.2.58)
beta版のFirmwareですが、UHD(4K)対応をメガドライブでテストしています。前記したようにRT5Xの4K対応はあくまで将来の後継機種の映像のデモ的な意味でありフレームレートは低いのですが、もともとフレームレートの低いゲームならあまり気にならないんじゃないかというのを確認しています。
この動画も解像度の関係でYouTubeのみリンクしておきます。
RetroTINK-5X Pro 4K test video: Mega Drive(JP)/ Virtua Racing (experimental firmware ver.2.60)
Fw.2.69から追加された超低遅延モードである "1080p(Min-Lag)" でのロングプレイテストをした動画です。
YouTubeに上げているものも基本同じです。
Thunder Force IV [MEGA DRIVE original console, Normal] - RetroTINK-5X Pro Fw.2.71 1080p(Min-Lag)
サンダーフォースACのアーケード基板での2560x1440pをテストしています。Axunworks JAMMA Extractorでの分配テストも兼ねています。
この動画も解像度の関係でYouTubeのみリンクしておきます。
[RT5X Fw.v2.71]Thunder Force AC using JAMMA Extractor [Arcade original PCB, NORMAL rank] No miss
自作ではない動画を紹介します。
RetroRGBのBobが発売直前に機能説明やラグの実測値を上げてくれてます。とても参考になりますね。
Scarlet SpritesによるRetroTINK-5X Proの紹介動画です。
My Life in GamingによるRetroTINK-5X Proの詳細な紹介動画です。
RetroTINK 5X - The First Next-Generation Classic Gaming Scaler :: RGB322 / MY LIFE IN GAMING
RetroRGBのBobがFw.Ver.2.39の解説をしてくれてます。
Wobbling PixelsがRT5X-ProでPSPの画面拡大表示をしたいときの具体的な設定値を解説をしてくれてます。
Retrotink5x PSP Tutorial: Full Screen, Correct Aspect Ratio & Various Scanline Modes LCD + Gameplay
Wobbling PixelsがRT5X-Pro Firmware Ver.2.53から追加されたHi-Resモードをプレイステーション2で使うときの設定値を解説してくれてます。
Retrotink5x Tutorial: Improving PS2 Games Image Quality with Retrotink5x Bob-Offset Feature and GSM
他にも、YouTubeで「RetroTINK-5X」で検索すれば大量にサンプルが出てくるようになるはずです。
©2021-2024 MDBBSの残党