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最終更新日 2024年8月29日
2023年12月に発売した4K対応スケーラー「RetroTINK-4K」について以下で記載します。
一番基本的な「RetroTINK-4Kとはなんぞや」ということを一言で表すと、"レトロゲーム機をいまどきのテレビ/モニタにHDMI接続するためのコンバーター" となります。フレームマイスターとかOSSCとかの類の製品です。2021年に発売されて以来ユーザから好評を得ている RetroTINK-5X を4K対応させた上で色々パワーアップしています。2023年12月9日(PST)に発売されました。
RetroTINK-4K Proは一番基本的な赤白黄のコンポジットビデオ接続もできますし、S端子、コンポーネントビデオ(D端子)やアナログRGB接続も可能です。S端子、コンポーネントビデオ(D端子)は新しめのテレビ/PCモニタには既に基本ついていないですし、いまどきのテレビ/PCモニタに直接アナログ接続するのは大きな遅延の原因になりやすいのをRetroTINK-4Kを使えば回避できる上に画面も綺麗です。
細かな製品仕様は、公式サイトの製品ページやユーザマニュアルをご覧ください。発売前公式アナウンス Introducing the RetroTINK-4K も参考になると思います。
RetroTINKシリーズの新たなフラグシップ機です。機能は240p, 480i, 480p, 720p, 1080i, 1080pの映像を4K(2160p)にスケーリングしてHDMI出力するのが基本です。1080pや1440p、480pも標準で出力できます。出力解像度はmodeline textによりカスタム解像度も対応しているとのことです。
私が2023年12月10日に注文した時点では、750 USDに送料52 USD(FedEx)で合計802 USDでした。さらに到着後FedExから手数料+関税・消費税で7,200円請求されました。なお、送料はUPSならもう少し安くできましたし、逆にもう少し払ってDHLを選ぶこともできました。
ミニD-sub15ピン端子(HD-15)とSCART端子は柔軟に設計されており、RGBS/RGsB/RGBHV(HD-15のみ)だけでなくYPbPrにも対応し、またブレイクアウトケーブルを使用することでS端子、コンポジットビデオの入力も可能です。HD-15端子がない上、SCART端子からのRGsB(Sync on Green)に非対応だったRT5Xより使いやすくなってます。
SCART端子には固定するためのマウンタ用ネジ穴がつくため、サードパーティ製品によりHD-15のようにがっちり固定できるようになることが期待されます。個人的にはこれが標準化され、SCART Switchにも搭載されるようになって欲しいです。
S端子拡張:Laser Bear - RetroTINK 4k DB15 to S-Video and CVBS Adapter
RT4KのミニD-sub 15ピン入力端子経由でS端子を接続することで "Enhanced S-Video" 機能により、フロントのS端子接続時よりも高画質にできます。
SCARTコネクタ固定:Kytor Industries - SCART-Lock for RetroTINK-4K
一般の製品が使えますが注意点を記載していきます。
RT4K側面のアナログRGBポートは日本仕様の アナログRGB21ピン(JP21)ではなく、SCARTです。RGBケーブルをJP21で揃えている人は別途変換ケーブルなりが必要となります。JP21からSCARTへの変換ケーブルは穴場開発事業団から購入できます。Amazonには並んでいませんが、メールにて「RGB21ピン→SCART変換ケーブル」を注文すればいいでしょう。
非セガハードでD端子接続したい場合は、D端子からコンポーネント端子への変換ケーブルを使えば繋げられます。
Mike Chi氏Twitterアカウント : ここが最新です。ただ活発すぎると感じるかもしれません。
RetroTINK Discord : サポート、ヘルプ、ベータ版ファームウェアの提供がされるチャンネルがあります。設定の情報共有チャンネルもあります。
ConsoleMods.org - RetroTINK-4K Wiki : 詳細な解説がされています。まだ和訳が始まったばかりですが日本語ページも追加されています。
RetroRGB - RetroTink 4K Firmware Version 1.1.0 Released (2024-01-13)
RetroRGB - RetroTINK 4K – RetroTINK 4K VHS & Enhanced S-Video Firmware (2024-03-18)
RetroRGB - RetroTINK 4K – Upgraded Motion Adaptive Deinterlacer (2024-05-02)
Weblogの方に "RetroTINK-4K" タグ で Firmware更新断面での情報を残してます。
発売直後なので精度は求めないでください。そもそも厳密な比較はよそ様をご覧ください。
ゲーム用アップスキャンコンバーターとしてはいち早く4K対応をしている(Pre-orderはMorph 4Kの方が先になったが)
基本は自動変換に任せてよく、画質を求める場合も入力ソースごとに用意されたプロファイルを選択することで細部まで適切にコンバートしてくれる。また非常に細かいところまで設定変更できるので柔軟性も高い
Triple Bufferではゲーム中に解像度が変わるゲームに最高レベルで強く、よほどデリケートなキャプチャユニットでない限りは暗転はほぼない(はず)
フレームマイスターと比べると低遅延。特にFrame Lock/Gen Lockモード時にはゲームプレイでハッキリ違いを感じられるだけの差が出る。ただし、FHD/WQHD出力に関してはRetroTINK-5X Pro(Fw.3.0以降)より約1ms、OSSC Proより約2ms程度ラグが大きい(Time Sleuth Display Lag Tester で計測済み)
現時点でのRT4Kのラグは発売当初のRT5Xと同じくらいの値ということです。
出力解像度に1080p120と1440p120があり(100もある)、BFIにより残像感を減らすことができる。Gen Lock, Frame Lockモードでも対応しているため、ここはOSSC Proより強い
基本的にYUV444(のはず)
UHD世代のモニタ/テレビで解像度による相性問題を心配する必要がない。キャプチャユニットとの相性問題も起きづらい(はず)
Classic OSSC・OSSC Pro(※)には標準ではついていない、S端子、コンポジットビデオ入力端子がある
Classic OSSCは Koryuu、OSSC Proは Legacy AV In for OSSC Pro の拡張によりコンポジットビデオ、S端子入力できる。
画質的な意味でもラグ的な意味でもインターレースに強い。FRAMEMEISTERはインターレースのときに非常に大きなラグがあるし、OSSC Ver.1.6はLine 4xでのデインタレース方式はbobのみで比較的不得手としている。OSSC ProもMotion Adaptiveはラグの大きいScalerモードでしか使えない
シャドウマスクやスキャンライン生成機能が豊富。疑似HDR機能との組み合わせての疑似CRT的な映像出力はRT5Xよりさらに進んだものになっている
HDMI入力端子があるため、メガドラミニなどのミニゲーム機も使いやすい(ただしテレビ/モニタによっては直接繋ぐよりラグが増える)
回転機能によりモニタ/TVは横画面のまま縦シューを遊ぶことができる(かも)
(古めの)PCやアーケード基板などのメインストリームから外れるソースからの信号についてRT5X-Proより受け付けるよう設計されている(※)。
※ 基本家庭用ゲーム機用だったRetroTINK-5X Proより広く使えることが期待できます。RetroTINK-5X ProはV-Syncが50Hz超55Hz未満のときに映らなかったのが、RT4Kでは変態周波数(53.87Hz)のジャレコぶたさんさえ映ったのでかなり強化されています。なお、タイトーF3も外部の同期整流なしで対応していました。
自分では試していませんが、Old PCについても X(旧Twitter) で観測する限りはかなり(というか過去最高レベル?)強いようです。
それなりにお高い
日本語情報が少ない
日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。
決して安いものではないため、アップスキャンコンバーター > 現行製品(4K以上) に書いたように代替手段に比べてどれだけ自分にとってのメリットがあるかは検討した方がいいと思います。もちろん1440p120/1080p120など4K出力以外にも魅力はあるわけですが、それは他のスケーラーでもできることなのかもしれません。
ただ、ゲーム映像の専門家たちによる各機種用プロファイルにより非常にシャープな映像にすることが容易にできることや、疑似CRT的な部分の強さ、あとアーケード基板やレトロPCへの対応度の高さの部分はRT4Kの大きなメリットになっています。またアーケード基板のようにプロファイルが基本的に用意されていない機器のときにAuto CropやAuto Calibrateはとても便利であり、今までのスケーラーより一歩先をいっている印象を受けます。常時YUV4:4:4対応や水平サンプリングの強化などRT5X-Proからの基本性能の向上も大きくFHD/WQHD環境で使うときにも乗り換えメリットを感じられると思います。
とりあえずここまでRT4Kを試した中で私が一番気に入っているのは4K出力ではなく、BFIを入れた1440p120モードをFrame Lock/Gen Lockでできることです。これにHDRをオンにした上でShadow MaskとScanlineを入れると液晶モニタ上でかつてなくいい感じの映像になりました。これはPost Effectが微細であるため自然に立体感が向上しているという静止画的な意味だけではなく、プレイ時の映像の滑らかさ、残像感のなさが大きいです。
ただ、残念ながらこれを動画で示すことが現時点での動画サイトの仕様上できない(はずな)ので実際に試して欲しいとしか言えません。
(2024-06-24追記)上記のように書いていましたが、有機ELテレビで4K60で遊んだら残像感なく遊べてBFI入れての120fpsの重要性は自分の中では低くなりました。液晶のときには魅力的なのですが……。あとRT4Kに提供されているCRT Emulationなプロファイルは液晶だとスキャンラインにしろマスクにしろ強度が高すぎる感があったのですが、有機ELだとちょうどいい感じなので印象変わりますね。有機ELだと本当にCRTっぽいです。ただ4K HDR CRT EmulationはFrame Lock/Gen Lockでもそれなりにラグいのでリアルタイム性の高いゲームを本気で遊ぶときにはハンデになってしまいます。なんにしても、見栄えを取るかプレイの快適さを取るかはゲームや状況次第ってことで、選択肢があるのはいいことかなと。
ファームウェアの更新はRT2X/RT5Xの頃より簡単になりました。プロファイルごと更新するかどうかで手順を別にしましたので適宜つかいわけてください。
ファームウェアだけを更新するときは以下の手順で進めます。通常こちらでかまいません
RetroTINK Firmware Repository - RetroTINK-4K Release Firmware から最新版をダウンロードします。
RetroTINK Firmware Repository のトップページからはExperimental Firmwareへのリンクもありますのでβテストに協力したい人はそちらで提供されているFirmwareを試すのもいいでしょう。当然ですがサポート外です。
1番でダウンロードしたファイルを展開し、RetroTINK-4K用のSDカードのルートフォルダにコピーしてからRT4K前面のSDカードスロットにさします。
いま動いているバージョンのrbfファイルはこのタイミングでは消さないでください。2世代以上前のrbfファイルはこの時点で消してもかまいません。
MENUボタン押下 → Advanced Settings > System > OSD/Firmware > Firmware Update > "Check SD Card" からおこないます。
ローンチ時のFirmware v1.0には上記手順でエラーがおきることがあるため、v1.0から上げるときだけは "Resetボタンをおしながら電源を入れる" で更新するのが無難です。
最新のプロファイルとファームウェアを一緒に適用したいときは RetroTINK Firmware Repository - RetroTINK-4K SD Card Images から最新版のSD Card Imageをダウンロードすればよいです。v1.2.1のようにプロファイルが大きく変わったときはこちらの方法の方が楽です。
自作のプロファイルはSDカードの profile フォルダにあるのでイメージを置き換える前に退避しておけばよいでしょう。マッピングは prof.map で定義されているのでそちらの移行もできます。
こちらの方法ではSD Card ImageをダウンロードしてSDカードに展開した上で、"Resetボタンをおしながら電源を入れる" ことでファームウェアをバージョンアップしてください。
できることは RetroTINK-4K Wiki をご覧ください。ただ、アクションやシューティングが好きな人は低ラグモードであるFrame Lock/Gen Lockモードを基本的に使うようにした方がいいくらいで、強いこだわりがなければInputを変えるのと事前用意されたプロファイルを使用するくらいでほぼデフォルトのまま使ってたいていの人は満足できると思います。
以下から選びます。説明文を入れていない項目は比較的メジャーな家庭用ゲーム機用途では使わないと思っていいです。
HDMI: メガドラミニなどをHDMI入力するはこちらです。
Front
Composite: コンポジットビデオ(黄色)とステレオ音声(赤白)のいわゆる3色ケーブル使用時。
S-Video: S端子ケーブル使用時。
RCA
YPbPr: コンポーネントビデオケーブル使用時は通常こちらです。
RGsB:
CVBS on Green:
SCART
RGBS (75 ohm): SCART RGBは通常こちらです。
RGsB: SCARTケーブルを使用してSync on Greenなソース映像を入力するときはこちら。
YPbPr:
CVBS on Pin 20:
CVBS on Green:
Y/C on Pin 20/Red:
HD-15 (ミニD-Sub15ピン)
RGBHV: ドリームキャストVGAボックス使用時はこちらです。
RGBS: HD-15端子に複合同期を入れるときはこちらです。
RGsB: HD-15端子を使用してSync on Greenなソース映像を入力するときはこちら。
YPbPr:
CVBS on Hsync:
CVBS on Green:
Y/C on Green/Red:
HDRやV-Syncの設定ができます。
デフォルト "Off" です。Fw.1.0.2時点では Off か HDR10[8bit] しか選択できません。BFIやスキャンラインを入れるときに輝度を高める用途が意図されています。
RetroTINK-5X では "V-Sync" だった項目です。HDMI機器との互換性や解像度切り替えへの強さを優先するか、ラグの少なさを優先するかを選べます。リアルタイム性の高いゲームをするときは基本Gen Lockにすればいいでしょう。リモコンのSyncボタンでTriple BufferとGen Lockを直接切り替えることができるので、Gen Lockで安定しないときはTriple Bufferにボタン一発で変えられるのもいいですね。
Triple Buffer(Default): 互換性が最高かつ解像度変更にも強いが、ラグは大きめ(おおよそ5ms - 25ms(平均21ms程度))。
Gen Lock: Frame Lockレベルでラグが少ない上でFrame Lockより安定度が高い(とされている)。
Frame Lock: 互換性や解像度変更への耐性はやや落ちるぶん、ラグはおおよそ4ms以下と低ラグ。
RetroTINK-4K Fw.v1.0.2の時点で Time Sleuth Display Lag Testerでラグを測ったときの実測値を元に記載しています。
BFIの制御ができます。
出力解像度の選択をします。選んだ時点で解像度がかわり、確認ダイアログでOKを選ぶことで本当に解像度が変わります。
1440p120を手持ちのWQHD 120Hz対応モニタで試してみましたが、なかなかにいいですね。液晶モニタの残像感が苦手な人はぜひ試してみて欲しいと思いました。
4K60 (Default)
4K50
1080p60
1080p50
1440p60
1440p50
1080p100
1440p100
1080p120
1440p120
480p60
3840x2160p60.00
1920x1200p59.95
2880x2160p59.99
1920x1080p143.98
各機種(※)ごとに最適化されたProfileが用意されるのでそれを活用すると、よりクッキリとした映像に出来ます。プロファイル1~12にそれらの用意されたプロファイルを設定しておくとリモコンからダイレクトに呼べて便利です。Power Up Profileは電源オン時に使用されるため、互換性の高い(=あまり設定変更していない)プロファイルを割り当てておくといいでしょう。
ある程度普及したゲーム機やゲームパソコン用のものに限られるのはRT5Xと同様です。
Wobbling Pixels さんは発売直後の時点でProfileの使い方を動画にした上でファイルをGoogle Driveで提供しています。プロファイルの更新通知は Wobbling Pixels さんのXアカウントからされますのでフォローしておくといいでしょう。
以下はプロファイルの設定例です。
DAR: Display Aspect Ratio, PAR: Pixel Aspect Ratio。アスペクト比の正確さ優先するならDAR、液晶・有機EL上のシャープさを優先するならPARを選べばよいです。試して気に入った方を選べばよいでしょう。
プロファイルは基本4K解像度で設定されているので、他の解像度で使うときは オートキャリブレート した方がよいかもしれません。とりあえずリモコンのPHAボタンを押してみて、気に入ったらプロファイルを上書き保存すればよいでしょう(上書きせず、新規プロファイルとして使うのもありではあります)。
提供されているプロファイルの入力ソースや出力解像度が自分の環境と合っていない場合でも上記のように合うよう変更して保存してかまいません。例えば提供されているプロファイルがHD-15 RGBHV入力かつ4K60出力だったのをSCART RGBSの1440p60に変更しても有効に使えます。
Firmware v1.2.1からサターン auto-sampling がサポートされるようになったため、Wobbling Pixelsさんのプロファイルも320と352の区別がなくなりました。基本は "Saturn DAR Main" を選べばよいです。"Saturn DAR Secondary" はバーチャファイター(1)やダイナマイト刑事などの一部タイトル用です。"Saturn DAR Tertiary"は640xの解像度用です。いずれも合わないときはプロファイルを使わず、PHAボタンでのAuto Calibrateのみにすればよいでしょう。この辺りの詳細は RetroTINK 4K - Update: NEW Sega Saturn NTSC & PAL Profiles をご覧ください。
自分で作ったプロファイルの名前はSDカード上のファイル名を変更することで名称変更可能です。プロファイル1~12に設定済みのプロファイルの名前を変更すると、その箇所の設定が消えるので再設定が必要です。
より細かい設定はここでします。とても書ききれないので自分で使ったものや重要だと感じた項目のみ書いていきます。あとは RetroTINK-4K Wiki をご覧ください。
映像関係の詳細設定はここでします。
画面の表示領域やアスペクト比の設定、スケーリング方式などの詳細設定ができます。
クロッピング範囲およびアスペクト比を自動設定できます。
Vertical Only
自動で上下だけのクロッピングをします。リモコンのAUX1ボタンにも割り当てられています。
Full Crop to 4:3:
画面いっぱいを使用した上で4:3にしたいときにラフに設定できます。一部アーケード基板で縦がつぶれて表示されるときもここで簡単に対応できるのがいいですね。リモコンのAUX2ボタンにも割り当てられています。
Full Crop to 16:9
画面いっぱいを使用した上で16:9にしたいときにラフに設定できます。リモコンのAUX3ボタンにも割り当てられています。
入力信号を制御する設定はここでします。一部出力信号の設定もあります。
HDMI入出力の詳細設定ができます。
RGB/Component入力時のADCの詳細設定はここでします。
サンプリング (Sampling)
Samples per Line:
Decimation Factor:
Sub-Phase:
Anti-Alias LPF:
同期 (Sync)
SoG Threshold: 同期信号判定のいき値
Pre-coast: Default Off
Post-coast: Default Off
Wide Tolerance: Default Off。家庭用NEOGEOやAtari 2600/7800のような同期がpoorなゲーム機で同期が合わないときにOnを試すといいでしょう。(Fw.v1.1.0から)
Fw.v1.0.8までは Slow-lock の設定でした。
明るさ (Gain)
後述するオートキャリブレートでRGB各色のRmaxを255にするといい感じの明るさになります。
Pre-ADC:
Red:
Green:
Blue:
オフセット (Offset)
Red:
Green:
Blue:
オートキャリブレート (Auto Calibrate)
Phase: "<Start>"でリモコンの右を押すと画面のシャープさの自動調整がされます。リモコンの (Auto)"PHA" ボタンから直接実行することもできます。
Gain: "<Start>"でリモコンの右を押すと明るさの自動調整がされます。240p Test Suite の "White & RGB Screens" を使うといいとのことですが白背景を基準にすればいいのでこだわる必要はないはずです。リモコンの (Auto)"GAIN" ボタンから直接実行することもできます。
RetroTINK-4Kを使おうとして画面が映らなかったり、映像が乱れたりするときは RT5Xの接続トラブル対処欄 に記載されている内容をRT4Kに置き換えて順に確認するといいでしょう。
自分の環境では表示できない設定に変更してしまったときは、本体ResetボタンまたはリモコンのSAFEボタンを約2秒程度長押しすることで480pのセーフモードになりますので、そこで対処すればいいです。
RetroTINK-4KにはSDカードが付属しており設定ファイル類が保存されています。こちらが壊れたときは RetroTINK Firmware Repository - RetroTINK-4K SD Card Images でファイルが提供されていますのでそれを元にリストアすればよいでしょう。
初期バージョンのイメージは RetroTINK-4K Wiki - SD Card and Profiles でも提供されています。
リストア時にFirmwareのバージョン起因でRT4Kが起動しないときは "Resetボタンをおしながら電源を入れる" ことでファームウェアのバージョンアップとリストアをまとめてすればいいです。
RetroTINK-4K 初期ロット版に付属しているSDカードはあまり品質がよくないようで、ここが原因でトラブルが起きているケースをすでに何件もX(元Twitter)上で観測しています。安価な低容量のものでいい(付属は8GB)ので買い替えておいたほうが無難です。エクスプローラでまるごとコピーすれば自分が設定したプロファイルもコピーされます。
簡単なテスト動画です。
RetroTINK-4Kでいつものセガハード4機種で一面番長しています。
RetroTINK-4Kでのロングプレイのサンプルです。WQHDサイズにした上でScanline:Gaussianを指定しています。
[RT4K] Thunder Force 4 [MEGA DRIVE original cosole, NORMAL rank] Scanline: Gaussian
手持ち横画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。
RetroTINK-4K test video: Various Horizon Arcade PCB's (2160p)
手持ち縦画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。
RetroTINK-4K test video: Various Vertical Arcade PCB's (2160x3840)
RetroTINK-4KでのHDR+Mask+Scanlineのサンプルです。Elgato HD60 Xを使用した関係でFHDサイズです。
[RT4K - HDR] Thunder Force III [Mega Drive original console, Mania rank] 1080p
RetroTINK-4Kでの4K HDR でのCRT Emulation Profileを使ったサンプルです。Elgato 4K Proにて4Kサイズで録ってます。
[RT4K - HDR] Thunder Force 4 [MEGA DRIVE original cosole, NORMAL rank] 2160p
他にもロングプレイの事例ってことで サイドアーム (AC)などを上げています。
自作ではない動画を紹介します。
My Life in GamingによるRetroTINK-4K Prototype時点で紹介するライブ動画です。Mikeも出演しています。
RetroTINK 4K Prototype Live Hands-On! :: 8.6.2023 LiveStream / MY LIFE IN GAMING
RetroRGBによるRetroTINK-4Kの発売前時点での紹介動画です。主な機能について説明しています。
My Life in GamingによるRetroTINK-4K 製品版の紹介動画です。RT4Kで追加された機能についてかなり詳しく紹介していますので気になる人は。
Wobbling PixelsがOptimizedしたProfileの解説をしてくれてます。説明文からプロファイルのダウンロードもできます(2023-12-19時点で既に最新版ではありません)。
Wobbling Pixelsによる、Firmware v1.2.1からのサターン用プロファイルの使い分けの説明動画です。
他にも、YouTubeで「RetroTINK-4K」で検索すれば大量にサンプルが出てくるようになるはずです。
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