Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6について

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最終更新日 2019年6月30日

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーター「Open Source Scan Converter(以下OSSC)」について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERと比べた時に一長一短ありますが、FRAMEMEISTERの製造が終了したのと、アナログRGBやコンポーネント(D端子)がモニタ/TVからなくなりつつある現在、貴重な製品だと思います。

私が稼働を確認したモニタはIO DATA LCD-RDT242XPBです。テレビは4K TV REGZA BM620Xで確認しています。また、マイコンソフト XCapture-1でのキャプチャができることも確認しています。

基本情報

細かな製品仕様は、下記製品ページをご覧ください。価格は2019年6月30日時点のものです。

オプション全込み(当時はリモコン用シールはなかった)で購入すると、以下が届きます。2017年11月に私が購入した際の送料は約15ユーロでした。

OSSC Ver.1.6 全品目

※ サムネイルをクリックすると拡大画像が表示されます。

ACアダプタはDC 5V 1A – 2.1 x 5.5mm positive tipで以下と同じ仕様のものなら、国内で購入できるもので問題ないと思います。当然保証はしませんが。

OSSC ACアダプタ

AliexpressでVGPより安価に売られているOSSCはすべて海賊版です。VGP公式サイト - ABOUT THE “BOOTLEG” OSSCSに書いてあるように止めておいた方がいいと私は思います。

情報ページ

基本

紹介記事

XRGB-mini FRAMEMEISTERとの比較

このページを見ている人が一番しりたいのはここだろうということで、自分なりに思ったことを。厳密な比較はよそ様をご覧ください

長所

短所

上記「単体で1920x1080にできないケースがある」は欠点であると同時に利点でもあって、高性能なスケーラーを用意することで4K以上のモニタ/TVにも対応できる意味があります。短所となるのはあくまでフルHD世代のモニタ/TVを使っている場合です。

映らないモニタ/TVやキャプチャボードについては、FRAMEMEISTERだと映って、OSSCだと映らないというケースがどれだけあるのかがわからないので短所に書いていいのかは正直わかりません(注1)。OSSCについてはSupport ForumOSSC Display Compatibilityから参照できるので、手持ちが該当しないか購入前に確認するといいでしょう。

注1.受信機側が解像度をどこまで許容するか、しないかで変わるようです。たとえば4K TV REGZA BM620Xだと、OSSCで480pの映像をスルー設定にしているときは映るのですが、2x(1280x960)にすると映らなくなります。

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。

まとめ

けっきょく長所と短所は隣り合わせです。XRGB-mini FRAMEMEISTERとどちらが優れているかではなく、どう使い分けるかを考えた方が建設的だと思います。ただ、私の場合、現時点ではクラシックゲーム機をCRTモニタでプレイしておりFRAMEMEISTERもOSSCもキャプチャ用途にしか使っていないため、OSSCの方がクッキリ録れてうれしいというのはあります。

現時点でわかっている製品の問題

制作側からすると仕様なのかもしれませんが、利用者側からすると不便に感じるものを以下に列挙します。

ファームウェアのバージョン: 0.83-aud

  1. 240pの映像でも付属ディスプレイには263pと表示される。同様に480iの映像でも512iと表示されたりで、PAL基準で表示される

ファームウェアの更新

microSDメモリを使用してファームウェアを更新できます。ファームウェアの更新内容はWikiのFirmware changelog and roadmapで参照できます。

1.現在のファームウェア バージョンの確認

OSSC起動画面で確認できます。

ファームウェア バージョン確認

2.ファームウェアの入手

以下から入手できます。OSSC Ver.1.6の場合、オーディオオプション付き(ファイル名に「-aud」が付いている)を選んでください。ファイル名に「_jp」がついているものは、日本語版ですが、英語版のままで特に困ることもないでしょう。というか、Webで資料を探すときにかえって調べづらくなるので、英語版のままで使った方がいいと思っています。

ファームウェア提供場所

Web上最新のファームウェアのバージョンが1で確認したバージョンと等しかった場合は、以降の手順は不要です

3.microSDへのファームウェアの書き込み

1番でダウンロードしたバイナリをWin32 Disk Imagerを使ってmicroSDカードに書き込みます。microSDカードは4GB未満のものでも、SDHC、SDXC規格のものでもOKです。

4.ファームウェア 更新メニュー

OSSCの電源がオフの状態でmicroSDカードをOSSCに挿し、電源を入れます。メニューボタンからでてくるメニューで「Fw. update」を選択します。

ファームウェア 更新メニュー

5.ファームウェア の選択・更新

microSDメモリ内に入れておいたファームウェアが表示されるので、「1」を選択してファームウェアを更新します。

ファームウェア 更新

6.OSSCの再起動

ファームウェアの更新が終わったら再起動が必要な旨のメッセージが表示されるので、OSSCの電源を入れなおします。

英語ですが、OSSC ファームウェア更新のチュートリアルビデオもあります。上記手順でわからなかった方はそちらをご覧ください。

各種設定変更

何ができるかはOSSC Wikiをご覧ください。ものすごく細かいところまで設定できるので、映像ごとのベストはご自分で探してくださいとしか言えません。Webを探すとある程度はテンプレートを見つけられますので、それを活用するのも手です。

以下は自分のメモです。

出力解像度変更

Menuから、Output optで各解像度ごとに倍率を変更できます。

240p/288p proc(マスターシステム/メガドライブ/セガサターンの多くのゲーム/ドリームキャストのごく一部のゲーム等)

アナログRGB 21ピンで15kHzのゲームを接続している場合などは、「240p/288p proc」をデフォルトの「Line2x」から「Line3x(720p)」か、「Line5x(1080p/1200p)」にすればよいでしょう。ただし、XCapture-1だとLine3xまでしか受け付けてくれないようです。

480i/576i proc(セガサターンのゲームの一部/非VGA接続でのドリームキャストの多くのゲーム等)

こちらは「480i/576i proc」をデフォルトの「Line2x(bob)」から変えると受け付けてくれないケースが多いです。

メガドライブのソニック・ザ・ヘッジホッグ2の2Pモードはこちらの解像度です。また、サターンだと240pと480iが場面により切り替わるゲームが多々あり、一瞬暗転したりします。

480p/576p proc(VGA接続でのドリームキャスト/RetroTINK-2X(2x Mode)経由)

こちらは「480p/576p proc」をデフォルトの「Passthru」から「Line2x」に変えると4K TV REGZA BM620Xでは映らなくなりました。ただし、IO DATA LCD-RDT242XPBではどちらでも映りますし、XCapture-1も同様にどちらでもOKです。

上記でXCapture-1について述べているときは、Windows 10で「Driver v1.1.0.141」を使用しているのを前提としています。

手持ち機器でのテスト結果

以下に、手持ち機器でテストした結果を記載しておきます。

セガハードにおけるOSSCの出力解像度別入力可否
最終出力先 OSSC
Input
OSSC Output(RetroTINK-2X経由) OSSC Output(OSSCに直接続)
RetroTINK Out passthru Line2x Line3x Line4x Line5x passthru Line2x Line3x Line4x Line5x
IO DATA
LCD-RDT242XPB
240p Transcode Only Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
480i No No No No - Yes Yes No Yes -
480p 2x Yes Yes - - - Yes Yes - - -
TOSHIBA
REGZA BM620X
240p Transcode Only No Yes Yes No Yes No Yes Yes No Yes
480i No No No No - Yes Yes No No -
480p 2x Yes No - - - Yes No - - -
Micomsoft
XCAPTURE-1
240p Transcode Only Yes Yes Yes Yes No Yes Yes Yes No No
480i No No No No - Yes Yes No Yes -
480p 2x Yes Yes - - - Yes Yes - - -

出力開始位置調整

基板で画面が欠けているときは以下で調整します。手持ちの基板で調整した例を載せておきます。

水平位置調整

ヴォルフィード

Sampling opt. > Adv. timing > 960x240

H. backporch 128 → 110以下

垂直位置調整

ぶたさん

Sampling opt. > Adv. timing > 960x240

V. backporch 15 → 39

映像サンプル

自作テスト動画

とりあえず簡単なテスト動画を。

国内セガハード 4機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第一弾として、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト(RGB 21ピン)、ドリームキャスト(VGAボックス)でテストした動画を上げています。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 セガハード編

動画コメントにも書いていますが、DCへのRGB 21ピン接続はTYPE1/2ともにXSYNC-1を通さないと映りませんでした。直接OSSCに繋いだ上でOSSC側のSYNC設定を変更すれば映せるようになるかもしれませんが、試していません。

YouTubeに上げているものも同じです。お好みの動画サイトでご覧ください。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at SEGA Hards, 720p60fps

サンダーフォースIVでのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第二弾は国内版サンダーフォースIVをSound ModなGENESIS(JPリージョン設定)で遊んだ動画です。TFIVは過去何度か動画を上げているので、そちらとの比較をするための意味でしたが、動画にしたら定期的にカクついていたので、いったん取り下げました。

欧州PALセガハード 2機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第三弾は欧州PAL版のセガハードでのテストです。PAL SEGA Master SystemとPAL MEGA DRIVE IIで録っています。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 PAL セガハード編

YouTubeに上げているものも中身は同じです。お好みの動画サイトでご覧ください。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at PAL SEGA Hards, 720p50fps

国内非セガハード 3機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第四弾は非セガハードでのテストです。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 PlayStation2/Xbox360/Wii編

YouTubeに上げているものも中身は同じです。お好みの動画サイトでご覧ください。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at PlayStation2/Xbox360/Wii, 720p60fps

サンダーフォースIVでのテスト 再び(OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

第五弾は国内版サンダーフォースIVをMULTI-MEGAで遊んだ動画です。第二弾がなぜかカクついていたので録り直してみました。今回は大丈夫かと(?)

OSSC経由でのサンダーフォース4 再び[MD版実機 NORMAL STAGE1~3](1/4)(4分割されていて、自動で連続再生されます)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。お好みの動画サイトでご覧ください。

[OSSC Ver.1.6]Thunder Force 4[MEGA DRIVE original console, NORMAL rank] 720p 60fps

他にもアーケード版ドラゴンバスターアーケード版ドルアーガの塔メガドライブ版サンダーフォースIIIアーケード版ぶたさんなども上げているので気になる方は。

その他の動画

他にも、YouTubeで「Open Source Scan Converter」で検索すれば大量にサンプルが出てきます。

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