RetroTINK-5Xについて

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最終更新日 2021年10月17日

超低遅延コンバーター「RetroTINK-5X」について以下で記載します。XRGB-mini FRAMEMEISTERより遅延がはっきり少なく、ほとんどの場合で綺麗で、初期設定もほとんど必要なく、運用も簡単でかつ、フレームマイスターの定価より安い、そんな製品です。私は初期出荷版を購入しましたが、家庭用ゲーム機メインの人にはとても良い製品になっていると思っています。あと、Firmwareの更新がされるたびに完成度がどんどん高まっていて凄いです。

RetroTINK-5X Proは現地時間で2021年5月1日 9:00から注文受付を開始しましたが、最初の受注は数分で在庫切れになりました。世界的な部品不足のため、二次出荷のための再受注は日本標準時で2021年7月25日1:00 (24日25時)までずれ込み、こちらも30分前後で完売したようです。第三回の受注は日本時間2021年8月29日1:00で、比較的余裕をもって購入できたようです。日本時間2021年9月25日13:00からの再受注は24時間以上在庫切れになりませんでした。次の受注は10月後半の予定です。いち早く手に入れたい方は公式Twitterアカウントをフォローするなりしてください。


目次

  1. 基本情報
  2. 情報ページ
  3. RetroTINK-5Xと他機種との比較
  4. ファームウェアの更新
  5. 各種設定変更
  6. 映像サンプル

基本情報

一番基本的な「RetroTINK-5Xとはなんぞや」ということを一言で表すと、"レトロゲーム機をいまどきのテレビ/モニタにHDMI接続するためのコンバーター" となります。フレームマイスターとかOSSCとかの類の製品です。

RetroTINK-5X Pro接続例

RetroTINK-5X Proは上記のように一番基本的な赤白黄のコンポジットビデオ接続もできますし、S端子、コンポーネントビデオ(D端子)やアナログRGB接続も可能です。S端子、コンポーネントビデオ(D端子)は新しめのテレビ/PCモニタには既に基本ついていないですし、いまどきのテレビ/PCモニタに直接アナログ接続するのは大きな遅延の原因になりやすいのを、RetroTINK-5Xを使えば回避できる上に画面も綺麗です。

細かな製品仕様は、公式サイトの製品ページやユーザマニュアルをご覧ください。また、製品ページに調査中の既知の問題について情報が書かれることがありますので、購入後も定期的にチェックするといいでしょう。

発売前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here! も参考になると思います。

共通事項 (一部5X Directは対象外)

使用ケーブルについて

最高画質にしたい場合、HD Retrovisionのコンポーネントケーブル(RT5X-Proのみ)か、フルにシールドされた同軸アナログRGBケーブルの使用が推奨されています。Alibabaで売られているような低品質RGBケーブルが非推奨であることも公式にアナウンスされています。日本だと穴場開発事業団のRGBケーブルが導入しやすいと思います。海外ならRetro AccessRetro Gaming Cablesなどは種類も豊富です。

公式サイトに書かれているように、RT5XにSCART接続する際の同期は "Sync on Luma" や "Sync on Composite" が推奨です。CSyncを使う場合は十分に減衰させてあるケーブルにしないとトラブルのもとになるかもしれません。また、TTL CSyncやSync Stripperの入った製品は使用禁止とのことです。ここまで何を言っているかわからんって人は、穴場開発事業団のケーブルを買えばよいとだけ覚えてくれればいいでしょう。

RetroTINK-5X Pro RGB接続例

RT5XのアナログRGBポートは日本仕様の アナログRGB21ピン(JP21)ではなく、SCARTです。RGBケーブルをJP21で揃えている人は別途変換ケーブルなりが必要となります。JP21からSCARTへの変換ケーブルは穴場開発事業団から購入できます。Amazonには並んでいませんが、メールにて「RGB21ピン→SCART変換ケーブル」を注文すればいいでしょう。

JP21toSCART F-M

穴場開発事業団はメールで注文すればJP21仕様で発売している各種RGBケーブルをSCART仕様で作成してくれるので、今後に備えてSCARTに揃えるのも手です。といいますか、JP21規格は廃れる一方ですが、欧州中心に根付いているSCART規格をサポートするレトロゲーミング向け製品はこれからもまだまだ出てくることが予想されるので、これから新規にRGBケーブルを買う人はSCARTで揃える方が無難に思えます。特にセレクタは選択肢の数、質ともに圧倒的に差がありますし。

VGA入力について

前記したようにミニD-sub15ピン to SCARTという製品がMike Chi氏により水面下で開発されているようですが、Mike Chi氏が以前公開した回路を使用した VGA2SCART という製品もあり、こちらでドリームキャストVGAボックスを使用したVGA接続ができることは確認済みです。2021年6月に入り Rondo Products HD15-2-SCART という製品も出ており、現状はこちらを選ぶのがよさそうですが、まだ試していないので断言はできません。6月に注文済みなので、届いたらここに反映させます。

なお、ドリームキャストは15kHz/31kHz両対応のSCARTケーブルを使用すれば、VGAボックスなどでのVGA接続をしなくても最高画質で映せるので、今となってはそちらの方がお勧めです。詳細は ドリームキャスト用RGB21ピンケーブルについて をご覧ください。

RetroTINK-5X Pro

2021年8月現在のRetroTINKシリーズのフラグシップ機です。機能は240p, 480i, 480pを1080pにコンバートしてHDMI出力するのが基本で、さらに1920x1440出力もできます。完全にデフォルトのままでも十分に使え、各種設定変更に書いたようなごく簡単なセットアップをすればさらに快適に使うことができる運用のしやすさが大きな魅力です。また解像度切り替えも瞬時にされて画面暗転によりプレイに差し支えがでることは私が試した範囲ではありませんでした。デインタレースもとても高品質ですし、複雑な設定なしで快適に使えて総合力がとても高いです。

なお、720p、1080iの入力もできますが、RT5X-Proはメインターゲットの480p以下を想定したチューニングがされているとのことなので、おまけ程度に見た方がいいのかもしれません。前記解像度のときはカラーサンプリングが4:2:2になる旨もマニュアルに書かれています。

標準添付品は以下の通りです。$5の "Composite to SCART Adapter" はコンポジットビデオ(黄)を2つ繋げたい人むけのオプションであり、通常付ける必要はありません。

RetroTINK-5X Pro

私が2021年5月2日(JST)に購入した時の送料はややお高く55 USDだったので、リリース記念ディスカウント価格の $275 + $55 でトータル330 USDでした。さらに関税・消費税が2,700円徴収されています。

D端子接続について

非セガハードでD端子接続したい場合は、D端子からコンポーネント端子への変換ケーブルを使えばいいです。ただし、前記したようにHD Retrovisionのコンポーネントケーブルの方がより良いと思います。

RetroTINK-5X ProへのD端子接続

プレイステーション2の480p接続について

プレイステーション2をRT5X-Proに480p接続するにはコンポーネント接続が基本です。Playstation2/3用のHD Retrovison Component Cableを利用すればよいでしょう。

プレイステーション2のRGB接続時の480pはSync on Green(RGsB)であるため、RGsB非対応のRT5X-Proに直接SCART RGBで480p接続することはできません。これは、gscartswのようにRGsBをRGBSに変換する機器を挟むことで回避できますが、コンポーネント接続をする方がスマートでしょう。長年プレイステーション2の最高画質はRGsBだと言われてきましたが、HD Retrovison Component Cableのような高品質なコンポーネントケーブルを使用した場合ではRGsB接続と比較して画質的に劣ることがないのはOSSC Ver.1.6の時点で確認済みです

なお、SEGA AGES 2500シリーズのようにデフォルトは480iでも設定で480pに変更できるタイトルの場合、なるべく480pにした方が画質面だけでなくラグの面でも有利になることが多いと考えていいでしょう。

サードパーティ製RT5X-Pro用周辺機器類

RetroTINK-5X SHART (未発売)

上記RetroTINK-5X Proの廉価版 "RetroTINK-5X SHART" も計画されています。こちらは入力端子が減っているのと、480p以上の入力に未対応な分、お安くなるみたいです。発売は、RT5X-Proがリリースされてから数か月後の予定とのこと。ドリームキャストやプレイステーション2、Wiiなどを繋ぐ予定が完全にない人はこちらでもいいかもしれません。

RetroTINK-5X Direct (未発売)

RT5X-Pro発売直前公式アナウンス RetroTINK-5X is Here!で発表されたRetroTINK-5Xテクノロジー版RAD2Xって感じの製品で、RT5X-Proを小型化した上で各機種用に特化したファームウェア設定をし、各機種専用ケーブルと一体化したタイプなので、手持ち機種が少なく、5X-Proのような汎用タイプが必要でない人に向いています。まずはGENESIS(MD)、サターン、SNES(SFC)、プレイステーション1/2用が予定されているとのことです。

情報ページ

基本

紹介記事 (英語)

紹介記事 (日本語)

RetroTINK-5Xと他機種との比較

自分なりに感じたことを書いていきます。まだまだFirmwareの更新で大きく変わる部分もあるのであくまで参考に。厳密な比較はよそ様をご覧ください。なお、5X-SHARTは試す気がないので下記の比較には含めないものとします。

長所

フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。それと比較するとRetroTINK-5Xのフレームロックモードはハッキリとプレイが快適に感じられるようになるだけの差があります。トリプルバッファモードも計測値のブレは大きかったですが、フレームマイスターよりプレイ感は良いです。手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使ってネイティブ解像度への自動変換のロスも含めたラグを検証した結果、ゲーミングモニタでOSSC Ver.1.6やRetroTINK-2Xより2ms前後ラグが増えているケースもありますが、それらの特化型コンバーター相手に1、2点小さく劣る点を必要以上に大きく捉える必要はなく、総合的に判断した方がよいと思います。手持ち4K REGZAだと逆にRetroTINK-5X Proの方がRetroTINK-2X Proより1msとはいえ好成績だったりしますし特化型と比べてもラグの差はほとんどないと考えてよいでしょう。

短所

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。家庭用ゲーム機用途でかつ、特殊な使い方をしなければトラブルが発生することもないとは思いますが念のため。

家庭用ゲーム機での使用時には問題になることはないと思いますが、位置調整(※)や同期の調整などの細かな設定は現時点ではできません。位置調整自体はExtron RGBシリーズなどの外部機器を前に挟むことで調整は可能ですが、ラグが無視できる程度なのかは知りません。

1080p(Over)では上下に表示枠を移動できますが、ここでいう位置調整はその意味ではありません。

また、明るさの調整もできないため、明るさの調整が必要な場合はケーブルなりモニタ・キャプチャソフトなりでおこなう必要があります。アーケード基板で明るすぎる場合は抵抗入りRGB21ピン中継ケーブルなりを使えばよいでしょう。前記抵抗入りRGB21ピン中継ケーブルは穴場開発事業団にSCART規格にリビルドしてもらえます。なお、私は家庭用ゲーム機用のケーブルは穴場開発事業団のSCARTケーブル( + gscartsw + RGC's Flat SCART Cable)およびHD Retrovisionのコンポーネントケーブルを使用していますが、明るさ調整の必要を感じたことはありません。アーケード基板もAV7000(コントロールボックス)の方で微調整はしますが、OSSC Ver.1.6のときより明るくも暗くもしていません。

まとめ

ここまで試した範囲では、家庭用ゲーム機用途の人にはおそらく一番使いやすいものになっていると思いました。海外で "新世代の標準" や "次世代クラシックゲーム用スケーラーの最初の製品" などというとても高い評価を受けているのも納得できます。発売されて間もないのもあって、まだ至らない点もあったりしますが(※)、作者のMike Chi氏はとてもエネルギッシュに活動していますので、FPGAの良さを活かしてスピード感を持った上でどんどんいいものにしていってくれると予想しています。

※ といっても、現時点で既にフレームマイスターをはじめとして従来の他のコンバーターよりはるかに高い完成度です。

現時点でOSSC Ver.1.6を使いこなしていてかつ、インターレースが入るゲームを遊ばない人には必要性は薄いかもしれませんが、前記に該当する人はまぁ滅多にいないと思うので、(家庭用)実機でレトロゲーミング/クラシックゲーミングを楽しみたいという人はとりあえず突っ込んでみていいと思います。

位置調整を含めて細かな設定ができないのとNTSC/PALいずれからも大きく外れる周波数には対応していないため、アーケード基板用途でメイン機にするならOSSCの方が向いていると思います。PCBの方で画面位置を設定できてかつ変態周波数じゃないタイトルでしか使わないなら大丈夫かもしれませんが、基本家庭用ゲーム機用です。ただ、手持ちだとOSSC Ver.1.6が苦手としている2タイトルがRT5Xだと問題ないため、アーケード基板用途でもサブ機として十分に役立っています。

MVSについてはMV-1Cでテストされていることが明言されていますし、安定して稼働することも確認しています。そして同じMVSでもMV-1FZはFw.Ver.1.74時点ではTriple Bufferでも同期が合いません。RetroTINK-5XでMVSを遊ぶ場合はMV-1C基板を使うのが確実だということで。

あと最後に書いておきますが、RetroTINK-5X Proに限らず海外製品全般にいえるのは、"その製品のもつ強みをどう活かすか" で考えるのがよいということです。海外の人は優先順位が高い事項に注力するかわりに、優先順位の低い事項に対して力を入れないことが多いです。多くの人が必要としない機能のためにコストをかけるのは非合理的だという割り切りは日本製品より強いものが多い印象です。もし、「xxxにはあった機能がRT5Xにない」というものがあったなら、そういうことだと理解した上で、その機能が本当に重要なのか考えた上で総合的に判断すればよいでしょう。

ファームウェアの更新

公式サイトに書かれているように、ごく簡単な手順で更新できます。ファームウェアのHEXファイルそのものやリリースノートは公式サイトの"RetroTINK-5X Pro Firmware Updates" をご覧ください。

RetroTINK-5X Pro

1.FTDI D2XX Driversのダウンロードおよびインストール

FTDI D2XX Driversをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、CDM21228_Setup.exeを実行します。インストール済みのときは省略してください。

2.RetroTINK Firmware update toolのダウンロードおよびインストール

RetroTINK Firmware update toolをダウンロードし、インストールします。ZIPを展開し、RT_FWUP.msiを実行します。インストール済みのときは省略してください。

3.最新ファームウェアのダウンロード

RetroTINK-5X Pro Firmware Updatesから最新版をダウンロードします。2021年10月12日時点だとVer.1.99が最新です。HEXファイルが提供されているVer.1.2までなら過去のバージョンに戻すことも可能ですが、クリティカルな理由がない限りは最新版を常に適用していいでしょう。

4.RetroTINK-5X ProをUSB接続

本体のMenuボタンを押しながらPCにUSB接続します。RetroTINKのLEDが赤色になっていることを確認してください。なお、ケーブルはUSB to Micro USB Micro-Bを使用します。本体付属のものでよいでしょう。

RetroTINK-5X Pro Update Mode

5.RetroTINK Firmware update toolの起動

デスクトップのショートカットから、RetroTINK Firmware update toolを起動します。ショートカットを消してしまっている場合、"C:\Program Files (x86)\RetroTINK LLC\RT_FWUP"ディレクトリ配下にインストールされている"Cognionics Firmware Tool.exe"をダブルクリックしてください。

6.デバイスの読み込み

RetroTINK Firmware Updaterの"Search"ボタンを押すと、Device欄に"FT232R USB UART"と表示されます。これが表示されない場合は、正しく接続できているかを確認してください。充電専用ケーブルだとデバイスを認識してくれないのでデータ転送できるケーブルを使用してください。

7.Firmwareの読み込み

RetroTINK Firmware Updaterの"Load HEX"ボタンを押し、手順3でダウンロードしておいた最新FirmwareのHEXファイルを読み込みます。

8.Firmware更新

RetroTINK Firmware Updaterの"Flash"ボタンを押して出てくる確認ダイアログでOKを押すと、ファームウェアの更新が始まります。しばらく待った後 "Firmware update complete!" のダイアログが出たら完了です。間違って中断した場合は、手順4からやり直せます。

Flashボタン押下後、"Flashing Block xxx of xxx" のログが流れつつ進行し、終盤にログ出力もWindowsからのアプリケーションの応答も固まることがありますが、上記ダイアログが出るまでそのまま放置してください。なぜかここを大きな問題と捉える人がごく稀にいるので一応書いておきます。

RetroTINK-5X Pro Firmware Update

Firmware更新内容のメモ的なものは とあるゲーマーのweblog Drei - RetroTINK-5X Proリリース の方にまとめてあります。

RetroTINK Firmware update toolトラブルシュート

RetroTINK Firmware update toolで、データ転送可能なケーブルでRetroTINK-5Xを更新モード(LED:赤)で繋いでいてもSeachボタン押下でDevice欄が空欄のまま更新されない場合は、RetroTINKのドライバをアンインストール → 再インストールすることで対処できることがあるようです。詳しくは Rev. Dr. Jeremiah Claw さまの該当Tweet をご覧ください。

各種設定

アクションやシューティングが好きな人は低ラグモードであるFrame Lockモードを基本的に使うようにした方がいいくらいで、強いこだわりがなければほぼデフォルトのまま使ってたいていの人は満足できると思います。そして、満足できない人は、リモコンやMenuボタンから適当に切り替えて試せる範囲ですのでお好みの設定を探してみてください。なお、以下はあくまでマニュアルの補足でしかありません。正の文書はマニュアルです。

シャットダウン時にこの設定は保存され、次回電源オン時に自動的に割り当てられます。

なお、RT5X-Pro付属のリモコンでよく使うボタンのキーアサインは以下のとおりです。そんなに多くないので覚えましょう。リモコン用デカールを使うのも手ではありますが、電源ボタンや中央部の方向ボタン+OKボタン、Exit(OSDオフ)ボタンなどは見た目どおりの意味合いなので覚える必要はありませんし、"上部の右は入力、左は出力" と "一番下がH.Sampling" のボタン3つを覚えるだけで十分に使いこなせることでしょう。

あまり使わないであろうInterpolationについてと1080p(Over)時の上下移動用ボタンについてはあえて説明を入れてません。

RetroTINK-5X Pro リモコン

以下はRetroTINK-5X Proのマニュアルを元に記載しています。廉価版であるRetroTINK-5X SHARTではマッチしない項目もあると思いますが、当サイトでは5X-SHARTは取り扱わない予定のため、5X-Pro固有の部分があったとしても但し書きはしません。5X Directについても同様です。

入力切替 (Input)

YPbPr (コンポーネント) → SCART RGB → Composite (コンポジットビデオ) → S-Video(S端子) → SCART CV で一周します。"SCART CV" はSCART端子を利用したコンポジットビデオ入力のためのモードなので、RGB接続のときは使わないよう注意してください。ぼけぼけな画面で映ります。

出力解像度 (Output Resolution)

以下から選択できます。もし映像機器が解像度に対応していなくて映らなくなったときは、本体Optionボタンかリモコンの電源ボタンの下のボタンを押すことで対処できます(サイクリック)。

Overですが、240pを垂直5倍にすると1200pとなり、1080p環境では120ピクセルぶん表示が欠けますが、たとえばゲーム機およびゲームソフトでは320x224の解像度で出力されていてもブラウン管テレビでは画面上下の10数ピクセルは実際には表時されていないのが普通だったので問題ないという考え方です。ただし、たとえばMD版ダライアスのように現行環境で遊ばれるのを前提にフルに表示領域を使っているゲームだと情報欠けをしている状態で遊ぶことになるので、そのような場合は、UnderなりFillなりを選んだ方がよいでしょう。ソースやH.Samplingの設定にもよりますが、デフォルトの1080p(Fill)が予想以上にシャープなので、変えずに運用するのも有力です。

Firmware Ver.1.84からは、PALソースのときは1080p50 (Fill)のように表示されるようになりました。PALのときは1080p50(Over)はアスペクト比が崩れるので1080p50(Fill)か1080p50(Under)が無難に思えます。

水平方向サンプリングオプション (H.Sampling)

以下から選択できます。Generic 4:3にすべて任すのもいいですし、機種・ソフトごとの最適化を目指してプリセットを都度選択するのもいいでしょう。リモコンは一番下のマウスアイコンのボタンにアサインされています。

プレイ中に解像度切り替えの入るゲームの場合、Generic 4:3にしておくのが無難です。

240p/480i時

上記のプレイステーション1用の設定は、プレイステーション2(特にスリム型本体)のプレイステーション1互換機能では上手く働かないことがあるようです。その場合はGeneric 4:3を使用すればよいでしょう。

480p時

Fw.Ver.1.98からDTV 858がDTV-AとDTV-Bの2つになりました。基本DTV 858-Aでよく、違和感があったときだけDTV 858-Bを試せばよいとのこと。

補間モード (Interpolation)

2D系のゲームではデフォルトの "Sharp"、3D系のゲームでは "Soft" または "Smooth" (Fw. Ver.1.74から)の方がいい感じになる……はずです。この辺りは好みの問題でしかないので、好きなのにしてください。

スキャンライン (Scanline)

デフォルトは "Off" です。Fw. Ver.1.98からはOffも含めて15種類選べますので適当に試してみてください。それぞれの効果の違いは とあるゲーマーのweblog Drei - RetroTINK-5X Pro でのスキャンライン設定 に一式画像をまとめていますので気になる方はそちらをご覧ください(Fw.Ver.1.67時点の11種類しかまだ載せていません。後日Ver.1.98追加分も載せておきます)。

出力モード (Vertical Sync)

前記しているように一長一短あるので、機器との相性を調べた上で、明示的に使い分けたいです。キャプチャにしか使わないなら、Triple Bufferモード固定でいいでしょうし、プレイもキャプチャも使用機器で問題なく映るゲームならFrame Lockモードの方がラグ的に有利なのでよいでしょう。手持ちセガハードでは全機種Frame Lockモードで問題なく遊べました……と思ったら、Fw Ver.1.01時点ではメガドライブでメガアダプタ/Power Base Converterの類を使用しているときはTriple Bufferでないと安定しませんでした。前記既知の問題と一緒に解決したらいいなと。

アーケード基板用途の場合、Triple Bufferモードでまず試してからFrame Lockモードも試す手順を取るのが無難です。

なお、入力ソースが480p、576p, 720p, 1080iのときは自動的にフレームロックモードになります。

デインタレース方式 (Deinterlacer)

デフォルトの "Motion Adaptive" から他の方式にわざわざ変える必要はないと思います。

入力ソースが1080iのときはここで何を設定していもBob方式で処理されるとのことです。

ビデオフィルター (Y/C Filter)

コンポジットビデオ接続時のフィルター方式を選択できます。デフォルト "4-Line COMB" が通常はベストですが、メガドライブ/GENESISのような規格外のコンポジットビデオ映像のときは "Notch" がいいかもとのこと。Master System Evolution もおそらく "Notch" の方がいいでしょう。

色空間 (Colorspace)

デフォルト "RGB Full" です。マニュアルに書いてあるように、映像が暗くなったり切れたりする場合に "RGB Limited" を試してみればいいかと。

ローパスフィルター (Video LPF)

RGB/コンポーネント入力時のノイズフィルターの設定です。240p/480iのときはOFF/Light/Medium(Default)/Strongの4段階で、480p以上のときはEDTV Off/EDTV Lightの2段階です。マニュアルに書いてあるように、HD RetrovisionのケーブルやRGB Bypass modのようなLPFが内蔵されたソースを使用する場合は "Off" なり"Light"なりにした方が画質がシャープになります。Firmware Ver.1.77からはコンポジットビデオやS端子のときは "N/A" 表記され、変更できなくなりました(内部的にはStrong固定)。

Fw.Ver.1.74からはマスターシステムやNEOGEO AESのときはStrongがよいと公式からアナウンスされていますし、実際Mediumだとマスターシステムの画面は上部がCurlしたのがStrongだと解消するため選ばざるを得ません。あと自分で確かめた範囲では、Fw Ver.1.74では一部アーケード基板はStrongでないと映りませんでした。アーケード基板がソースのときはStrongが基本だと考えるのが妥当に思えます。

また、Firmware Ver.1.74時点では非セガハードのケースですがHD Retrovisionのコンポーネントケーブルを使用していてもLPF:Offは縦縞が入ることが多かったので、入力ソースごとに適宜切り替えてくださいとしか言えません。HDRVでのLPFについては とあるゲーマーのweblog Drei - HDRVでのRetroTINK-5X ProのLPF設定影響調査 に画像付きで調査結果をまとめていますので気になる方はそちらをご覧ください。

Firmware Ver.1.2まではOFF/On(Default)の2段階だけでした。また、Firmware Ver.1.74まではSDTV LPF表記でした。

L-Gun Boder

デフォルト "Off" です。"On" にすると20ピクセル幅の白い外枠を表示します。

240pダウンスケール (240p Downscale)

デフォルト "Off" です。"On" にすると480i, 480p, 720pのソース映像を240pにダウンスケールできます。HDMI to VGA/Componentコンバータを併用することで、アストロシティミニのようなHDMI出力しかない機器をブラウン管モニタに接続するときにアスペクト比変更などができます。

あくまで実験的な機能であり、RetroTINK-5Xを240p出力設定にしていないときにブラウン管モニタに繋いで故障の原因になっても保証はできないとのこと(当たり前)。

映像サンプル

RetroTINK-5X Pro

自作テスト動画

こちらも簡単なテスト動画です。

国内セガハード 4機種でのテスト (Firmware Ver.1.01)

いつも通り、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。いつもの4本に、インターレースのテストとMaster System EvolutionでのPAL-Mコンポジットビデオ接続のテストも入れています。

RetroTINK-5X Pro のテスト動画 国内各種セガハード編 (Ver.1.03)

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

RetroTINK-5X Pro test video: Various Sega hardware in Japan, With extra Tectoy (Ver.1.03)

低遅延寄りコンバーター各種比較 ドリームキャスト 480i編 (Firmware Ver.1.01)

XRGB-mini FRAMEMEISTER、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、GBS-C AIO、RetroTINK-5X Proをドリームキャストのインターレースで比較した動画です。

低遅延寄りコンバーターのデインターレース能力比較動画 (ドリームキャスト 480i編)

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

Video comparison of deinterlacing capabilities of low-latency converters (DC 480i)

低遅延寄りコンバーター解像度切り替え時の暗転時間比較(Firmware Ver.1.01)

XRGB-mini FRAMEMEISTER、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、RetroTINK-5X Proをサターン版ダライアスIIの面クリア時の解像度切り替えで比較した動画です。

低遅延寄りコンバーターの解像度切り替え時の暗転時間比較 (サターン, ダラII編)

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

Video comparison of resolution switch of low-latency converters (SS, DariusII)

国内非セガハード 3機種でのテスト (Firmware Ver.1.01)

第四弾は非セガハードでのテストです。

RetroTINK-5X Pro のテスト動画 PlayStation2/Xbox360/N64編

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

RetroTINK-5X Pro test video: PlayStation2/Xbox360/N64 in Japan

Fw 1.2での国内セガハード 4機種でのテスト (Firmware Ver.1.2)

RT5X-ProのFirmware Ver.1.2で大きく更新されたので、マスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストのいつもの4本を録り直しています。

RetroTINK-5X Pro のテスト動画 国内各種セガハード編 (Fw 1.2版)

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

RetroTINK-5X Pro test video: Various Sega hardware in Japan (Fw 1.2)

サンダーフォースACでのテスト (Firmware Ver.1.24)

サンダーフォースACを遊んだ動画です。OSSC Ver.1.6では穴場開発事業団のRGB信号安定化ユニットを使わずにキャプチャできなかったのですが、RT5X-Proでは同ユニットなしでいけました。

アーケード基板用途は基本的にOSSC Ver.1.6の方が強いですが、サンダーフォースACは例外的に逆パターンです。

[RT5X]サンダーフォースAC [AC版実機 NORMAL 連付]

YouTubeに上げているものも基本同じですが、説明文がGlobal向けです。

[RT5X]Thunder Force AC [Arcade original PCB, NORMAL rank] No miss clear

横画面のアーケード基板でのテスト (Firmware Ver.1.67 (一部Ver.1.24))

手持ち横画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。

RetroTINK-5X Proのテスト動画 アーケード基板 各種横画面編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-5X Pro test video: Various Arcade PCB's (horizon)

縦画面のアーケード基板でのテスト (Firmware Ver.1.67)

手持ち縦画面のアーケード基板でのテストです。一面番長しています。

RetroTINK-5X Proのテスト動画 アーケード基板 各種縦画面編

YouTubeでは本当に1080pを縦にしています。WQHD以上の解像度で見る場合や、タブレット・スマホから縦で見る場合はこちらの方がいいはずです。

RetroTINK-5X Pro test video: Various Arcade PCB's (vertical)

MVS基板でのテスト (Firmware Ver.1.67)

前記手持ち横画面のアーケード基板でのテスト時にはMVSはMV-1FZ基板しか持っておらず同期が合わずに収録できなかったのですが、Mike推奨のMV-1C基板で問題が起きないかフルプレイで確認してみました。

[RT5X]フライングパワーディスク [AC版実機(MV-1C) LV.4, K.Wessel]

YouTubeに上げているものも同じです。

[RT5X]Flying Power Disc(Windjammers) [MVS original PCB(MV-1C), LV.4, K.Wessel]

その他の動画

自作ではない動画を紹介します。

RetroRGB - RetroTINK 5x - 1440p Retro Gaming Scaler

RetroRGBのBobが発売直前に機能説明やラグの実測値を上げてくれてます。とても参考になりますね。

RetroTINK 5x - 1440p Retro Gaming Scaler

Scarlet Sprites - RetroTink 5X Review: Not Just for Consoles

Scarlet SpritesによるRetroTINK-5X Proの紹介動画です。

RetroTink 5X Review: Not Just for Consoles

My Life in Gaming - RetroTINK 5X - The First Next-Generation Classic Gaming Scaler :: RGB322

My Life in GamingによるRetroTINK-5X Proの詳細な紹介動画です。

RetroTINK 5X - The First Next-Generation Classic Gaming Scaler :: RGB322 / MY LIFE IN GAMING

他にも、YouTubeで「RetroTINK-5X」で検索すれば大量にサンプルが出てくるようになるはずです。

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