OSSC Proについて

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最終更新日 2022年2月20日

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーター "Open Source Scan Converter(以下OSSC) Ver.1.6/1.7" の後継機 "OSSC Pro" について以下で記載します。

当初2021年発売予定でしたが延期され、その後2022年1月にCOVID-19の影響による世界的な部品不足・高騰が落ち着くまで発売が延期されることが発表されています。ただ、設計自体は一度完成するところまで進んでいるので、延期している期間中に完成度が高まるのを期待すればよいってことかなと。


目次

  1. 基本情報
  2. 情報ページ
  3. 他機種との比較
  4. ファームウェアの更新
  5. 各種設定変更
  6. 映像サンプル

基本情報

一番基本的な「OSSC Proとはなんぞや」ということを一言で表すと、"レトロゲーム機をいまどきのテレビ/モニタにHDMI接続するためのコンバーター" となります。フレームマイスターとかRetroTINKとかの類の製品です。

細かな製品仕様は、現時点で分かっていることだけ書いておきます。価格も未定ですが、製品仕様ゆえにRetroRGBのBOBにより値段は相応に上がりそうだと予想されています

ローンチ時に間に合うかどうかは不明ですが、コンポジットビデオとS端子も対応予定です。S端子は別売りのブレイクアウトケーブル経由でコンポーネント端子を利用することになるようです。コンポジットビデオはRetroTINK-5X Proと同様にコンポーネントビデオ端子を利用するようです。

画面出力モードを大きく分けて3モードに分け、OSSC Ver.1.6/1.7と同様の整数倍のアップスキャンコンバートだけでなく、非整数倍のスケーリングや、完全にフレームバッファを使用する方法を選べるようになります。3番のフレームバッファを使用するモードは最低でも1フレームの遅延がありますが、TV/モニタを回転させることなく縦画面のアーケードゲームを遊べるようになるので活用の仕方が増えそうです。

3つのモードは以下の通りです。

  1. Pure line multiplication : 従来どおりの整数倍のラインダブラー(最も高速だけど相性問題も起きやすい)

  2. Adaptive line multiplication : DVDO VP50やEDGEのようなABT Scalerでおこなわれていたリサイズ方式でのサイズ調整(個人的に今回最も期待しているモード)。2ms前後のラグが付加される模様

  3. Scaler (Full frame buffer) : フルフレームバッファ方式(FRAMEMEISTERレベルに遅いかわりに回転など柔軟)

2021年4月19日夜に、VGPの中の人からOSSC Proの説明動画が紹介されています。上記3番のScalerモードで出力解像度を1920x1080固定にして、デインタレースでMotion Adaptiveを選んだり、240pのアスペクト比などの設定をMDやSNESなどの組み込みプロファイルから選べるようになっていたりをデモしており、かなり使いやすくなっているように見えました。Scalerモードでの出力解像度のFHD固定化とFramelock Onの機能追加により、OSSC Ver.1.6で発生しがちだったキャプチャユニットとの相性問題はかなり解消することが期待されます。今回はAdaptive line multiplicationの映像はなかったので、そこの使い勝手も見てみたいですね。

Quick update on the OSSC Pro - https://t.co/iCt3RgXsaQ

— Matt Buxton (@VGPerfection) April 19, 2021

VideoGamePerfectionの公式フォーラムでの中の人の発言(#47674)から、OSSC ProはコンポジットビデオおよびS端子接続に対応予定であることがわかりました。ただし、OSSC Proリリース当初は非対応で、将来的なFirmwareアップデートにてコンポーネント端子から入力できるようにするとのことです。S端子はそのままだと刺さらないので、別途ブレイクアウトケーブルが必要になります。

2021年9月1日のVGP公式からのTweetによると、ハードウェア的には最後かその一歩手前まで進んでいて、FirmwareはTweetに映っているfw.0.44からの大型更新が控えているとのこと。クラシックゲーミング機器の有名レビュアー界隈にはプロトタイプが配られテストも進んでいるようなので、大型更新が入ったFirmwareでのテストで問題なければリリースまで進むのかもしれない……と当時は思っていたのですが現実は厳しいですね。

It's been a while but finally a new prototype OSSC Pro has landed on my desk. This is final or very near final hardware now! pic.twitter.com/WSfpwn3tLD

— Matt Buxton (@VGPerfection) August 31, 2021

2021年9月22日にもVGP公式から最新のOSSC Proの機能説明動画が紹介されています。ざっくりこんな感じかなと。

2021年9月24日にもVGP公式からOSSC NEWSLETTER ISSUE 19 – LET’S TALK ABOUT… 3 NEW OSSCS?!が発表されました。かなり盛沢山です。以下に自分が読み取った内容をざっくりと書いておきます。正確な内容はリンク先をご覧ください。

情報ページ

基本

紹介記事(英語)

紹介記事、事例(日本語)

OSSC Proと他機種との比較

発売前の時点ではあくまで予想です。厳密な比較はよそ様をご覧ください

長所

家庭用ゲーム機用のプロファイルはデモで使われていただけで、実際は今と同様に外部サイトで提供になるかもしれません。あくまで発売前時点での予想です。

RetroTINK-5X Proはexperimental Fw.2.60の時点でもGeneric 4:3/16:9のときはYUV444ではない弱点がありますが、プリセットが用意できる家庭用ゲーム機と異なりアーケード基板ではどうしても汎用的な設定であるGeneric 4:3を使わざるを得ないため、OSSC Ver.1.6の時点でアーケード基板についてはOSSCに分があります。OSSC Ver.1.6とRetroTINK-5X Proを比較したときに、アーケード基板ならではの変態周波数の受付範囲についてもOSSC Ver.1.6の方がはっきりと上でしたが、そこについてOSSC Proが引き継ぐかどうかは現時点では不明です。

短所

日本語情報が少ないのを少しは解消する意味でこの文書を書いていますが、ぶっちゃけトラブル起きた時に英語サイトを見る気がない人は買わない方がいいでしょう。

まとめ

Adaptive line multiplication(以下 Adaptive LM)はPure LMに2ms前後のLagが付加されるといってもRetroTINK-5X Proの1080p(Fill)より数値だけなら低ラグなので、評価は実測値を測ってみてからになりますがすごく期待しています。

OSSC Ver.1.7で過電圧保護回路が搭載されたのはOSSC Proでも同様でしょうし、事故が減ることも期待しています。

まぁなんにしても、今の時点では待つだけで、これ以上書くこともありません。個人的にはちょっとお高くなってもいいのですべての点で過去最高の製品になって欲しいなと。

ファームウェアの更新

リリースされたら自分でやった手順をメモする予定です。

各種設定変更

出力解像度変更

手持ち機器でのテスト結果

以下に、手持ち機器でテストした結果を記載しておきます。

映像サンプル

その他の動画

自作ではない動画を紹介します。

Videogame Bucko - Demo(April 2021 ver.)

Videogame Buckoさんによる2021年4月時点でのOSSC Proのデモ動画です。

OSSC Pro April 2021 update

Videogame Bucko - Demo(September 2021 ver.)

Videogame Buckoさんによる2021年9月時点でのOSSC Proのデモ動画です。

OSSC Pro September 2021 update

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